くちびるの会のココロミとトリクミ 子ども向け演劇編その1 〜子ども向け演劇を体験しよう!WS〜 企画意図・ねらい、予定しているワークの内容について
はじめに
本記事では、くちびるの会が2023年12月27日(水)に行う
「子ども向け演劇を体験!」くちびるの会ワークショップ
についての記事です。
本記事では、主に、「本ワークショップの概要」、「本ワークショップの意図、ねらい」「本ワークショップで予定しているワークの内容」について触れようと思います。
記事の末尾には、
「本ワークショップの成り立ちについて」、「「日本の演劇」未来プロジェクトとは」について記述しております。
ご興味のある方は、ご一読下さいませ。
ワークショップ自体の詳細に関しましては
くちびるの会の公式HP ※外部リンクへととびます
より、ご確認くださいませ。
※本記事の後半にも、WSの詳細を記載させていただきます。
本ワークショップの概要
本ワークショップの概要を以下に記載させていただきます。
※以下、公式HP掲載文を転載
※以上、公式HP掲載文を転載。
これまでの上演状況は、公式HPからもご覧いただけます。
また、過去の「紙おしばい」作品も公式HPからご覧いただけます。
本ワークショップの意図、ねらい
本ワークショップを行うにあたり、「みらいジャーナルWEB」に掲載用のインタビューを受けました、以下よりご覧いただけます。
くちびるの会 アートキャラバンサテライト企画紹介記事「みらいジャーナルWEB」
本ワークショップは、以下の方を対象にしております。
子ども向け演劇表現に興味がある俳優・劇作家・演出家。
演劇経験はないが子ども向け演劇に興味がある方。
そして、このワークショップは、以下の様な意図で行います。
大人向けの演劇で活躍する俳優が、子ども向け演劇に興味を持ち、チャレンジするきっかけ作り。
演技経験のない方が、くちびるの会の子ども向け演劇のノウハウを通して、子ども向けの演技を行う際のヒントを得ること。
保育園の先生や、一般の方が、子どもに読み聞かせ等をする際の、演技的ヒントを得ること。
本ワークショップは当初、「演技」に焦点を絞ったものを行った方が良いのでは、と考えておりました。
それと言うのも、山本の体感ですが、世の中を見渡した時に「演出」や「劇作」のノウハウへの需要より、「演技」へのノウハウへの需要の方が高いと見込んだからです。
ですが、既にご応募いただいている参加者の方からは、「紙おしばい」自体の作り方(演出方法や、劇作の注意点、実際の作り方)についても知りたいとの声をいただいております。
そういった期待にも応えられる内容にできればと考えております。
本ワークショップを通して
俳優には「大人向けの演劇に出ていた俳優が子ども向け演劇に活動の幅を広げるきっかけ」になればと思いますし、
演技経験のない方には「子ども達に舞台表現や、読み聞かせをする際の、考え方の一助」になればと思います。
この様なねらいを持ってワークショップを行う予定です。
このワークショップは俳優と演技経験のない方、双方に向けてのワークショップとなっております。
本ワークショップで予定しているワークの内容
以下に、実際に予定しているワークの内容を記載いたします。
以下の内容は、現時点で予定しているものでございまして、参加者の要望や、また、事前行うアシスタントとの模擬ワークショップを経て、内容が変更される場合もございます。
①イントロダクション
子ども向け演劇とは?子ども向け演劇だからこその特徴や心構えとは?
→事前に聴取した、参加者からの「本ワークショップに期待すること」についてお話しする時間をとろうと思います。
現在時点で、参加者から、劇作のポイントや取り扱うテーマ、演出についても知りたいとの声がありますので、それについては山本からお話しできればと思います。
また、アシスタントの3名は、実際に「紙おしばい」に出演している俳優です。俳優目線でのお話もできればと考えております。
また、今回のワークショップで焦点を絞っていく点についても目線合わせためにお話ししたいと思います。
②読み合わせ
声に出して、台本を読んでみよう!
→参加者全員で紙おしばい「こだぬききょうだいの おつかい」の読み合わせを行います。
「読み合わせ」とは、役を割り振り、座った状態で台本を声に出して読むことを言います。
シーンごとに、参加者に役を割り振りながら、台本を読みます。
通常、演劇で行なっている「読み合わせ」では、出演者や演出等、座組みの認識のすり合わせのために行われます。「うまく読まなければ……!」などと気負う必要は全くありません。
登場人物の年齢設定や、性格、シーンで狙うべき効果などの共通認識をとります。
③演じてみよう!
フィードバックを交えながら
子ども向け演劇を体験してみます。
→チームに分かれ、シーンを実際に立って演じてみようと思います。
アシスタントと山本含め、最大4チームに分かれ、4シーン分行います。
これは、演劇で言うと実際の「稽古」に近い形を想定しています。
短時間で、短いシーンを作って参加者同士で披露しようと思います。
実際に紙おしばいで使っている、道具類も用意しておりますので、ご使用いただけます。
シーン披露の後、山本からの気づきを参加者にフィードバックできればと思います。
以上の様な内容を通し、参加者の皆様には、子ども向け演劇のエッセンスを体験していただけばと思います。
以下は、このワークショップを企画するに至った経緯について記述します。
子ども向け演劇を行なっている中で聞こえる、俳優からの声
実際、僕が子ども向け演劇の活動を行う中で、「自分もやりたいんだけど、きっかけがなくて」と言う俳優とよく出会います。
舞台芸術界を見渡した時に、なんとなくの感覚ではありますが、「子ども向け演劇を行う人材」と「大人向け演劇を行う人材」が住み分けされている様に感じたのです。(※あくまで山本個人の感想です)
「子ども向け演劇」と「大人向け演劇」の間で人材の流動性が高まると、相互の分野で創造的な刺激が生まれ、業界活性化につながるのではないかと考えています。
本ワークショップがその一助となればと思います。
子ども向け演劇を行なっている中で聞こえる、様々な人の声
また、俳優以外からも「学芸会の指導の仕方がわからない」「お遊戯会の指導に困っている」「子ども達への出し物としての劇のやり方がわからない」「でもプロの人にお願いするのは、気がひけるし、お金がかかるし……」という方の声も、僕が子ども向け演劇の活動を行う中で聞かれます。
これらは保育園や小学校の先生からの声が主です。
僕は「演劇表現」自体に対して、人々に、もっとハードルを低く感じて欲しいと考えています。
ワークショプでは、「表現を楽しむ」ことからはじめ、「演劇で起こせること」をひとつひとつ感じていっていただくことで、演技経験のない方々にも、演劇表現の基礎的な考え方を共有できればと思います。
願わくば、このワークショップが、演劇表現への興味喚起、未来の芸術文化の担い手と観客の創出につながれば幸いです。
おわりに
以上で
「くちびるの会のココロミとトリクミ 子ども向け演劇編その1 〜子ども向け演劇を体験しよう!WS〜 企画意図・ねらい・企画の成り立ちについて」
を終わります。
ワークショップは参加無料となっておりますので、ご応募お待ちしております。
※以下はワークショップの詳細を記載させていただきます。
くちびるの会 ワークショップ
「子ども向け演劇を体験!」詳細
https://www.kuchibirunokai.jp/pages/4473566/workshop
【日時】
2023年12月27日(水)13:00〜16:00
【会場】山吹ファクトリー
東京都新宿区山吹町341-4 博龍ビル3階
【プログラム】
・イントロダクション
子ども向け演劇とは?
子ども向け演劇だからこその特徴や心構えとは?
・読み合わせ
声に出して、台本を読んでみよう!
・演じてみよう!
フィードバックを交えながら
子ども向け演劇を体験してみます。
【ファシリテーター】
山本タカ
【アシスタント】
北澤小枝子 橘 花梨 永田涼香
【対象】
子ども向け演劇表現に興味がある俳優・劇作家・演出家。
演劇経験はないが子ども向け演劇に興味がある方。
【定員】10名程度
【参加費】無料
【お申し込み】
上記フォームより必要事項をご記入の上お申し込みください。
【ハラスメント防止のための取り組み】
くちびるの会では、独自のハラスメント防止ガイドラインを有していないため、『(有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場、劇団青年団、江原河畔劇場「ハラスメント防止新ガイドライン」』を参考に、ハラスメント防止に務めます。本ワークショップでは、恫喝、罵倒などの威圧的、暴力的な言動や、許可のない身体的接触は行いません。また、くちびるの会代表者・制作者は複数のハラスメント防止講座を受講しており、安心安全なワークショップ環境を整えるよう務めます。
本ワークショップの成り立ちについて
ここからは、少し、堅苦しい話で、なぜ本ワークショップを行えることになったのかについて記述いたしまします。。
本ワークショップは、緊急事態舞台芸術ネットワークが統括団体として取り組む《「日本の演劇」未来プロジェクト2023》の関連事業「アートキャラバン・サテライト」の企画の一つとして行われます。
もちろん、ワークショップ自体の主催はくちびるの会なのですが、同じく主催でもある《「日本の演劇」未来プロジェクト2023》の活動は、以下の補助金・助成金を受けて実現しております。
なので、ワークショップの広報画像の末尾にはこの様な表記が行われているわけでございます。
つまり、本ワークショップは、広義の意味で「公的資金」によって実現されているのです。
そうしたことを踏まえ、くちびるの会では、より広く多くの方々に、このワークショップを企画するに至った経緯・意図を説明すべきなのでは、と思い、noteの筆をとっている次第です。
「日本の演劇」未来プロジェクトとは?
そもそも「日本の演劇」未来プロジェクトとは何なのでしょうか?
ネビュラエンタープライズの「おちらしさんWEB」というnoteにわかり易く記載しております※外部リンクへととびます
くちびるの会は、一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク(略称:JPASN)の正会員です。
正会員向けに、「日本の演劇」未来プロジェクトより「アートキャラバンサテライト事業への企画募集」が行われ、そこにくちびるの会が本ワークショプ企画を応募しました。
幸いにも企画が、採択されたので、今回のワークショップが実現できるのです。
では、「アートキャラバンサテライト」とはどの様な事業なのでしょうか?
《「日本の演劇」未来プロジェクト》のnote「みらいジャーナルWEB」にその説明が記載されています。
ということです。
くちびるの会は、このマインドに強く共感し、企画応募に至った次第です。
参加団体として補足説明致しますと、この「アートキャラバンサテライト事業」における重要な部分は
「各芸術団体が有するリソース(資源・資産)を社会に還元する」
だと考えております。
ここで指す、リソース(資源・資産)というのは知的なものも含まれます。
子ども向け演劇を4年以上行っているくちびるの会は、子ども向け演劇に関するノウハウや知的資産を有していると考えています。
僕自身、子ども向け演劇を行う中で、もっと社会に実際的に貢献できないか、と常々考えておりました。
この様な経緯から、
くちびるの会が、子ども向け演劇を行っている上で気をつけていることや、表現のノウハウを、参加者に還元できる様なワークショップを行うことで、「各芸術団体有するがリソース(資源・資産)を社会に還元する」目的が達成でき、未来にむけた創客と、業界活性化につながるのでは、と考えております。
説明が長くなりましたね。
でも大切な部分ですので、丁寧に記載させていただきました。
サポートのお願い
くちびるの会では、大人向けの劇場公演と共に、子ども向け演劇「紙おしばい」を創作しております。
「紙おしばい」は、コンパクトな道具料でどこへでも出張し、本格的な舞台芸術を体験できる演劇表現です。
子どもが舞台芸術に触れる機会格差の解消のために活動を行なっております。
紙お芝居については、公式HPをご覧ください↓
このnoteにお寄せいただいたサポートは、主にくちびるの会の
大人向け公演のための取り組み、試み、創作資金
子ども向け演劇「紙おしばい」のための取り組み、試み、創作資金
に充当させていただきます。
みなさまのサポートによって、公演単位の助成や、自己資本のみでは難しい試み、取り組みを行っていこうと考えております。
※サポートのためには、ノートへの会員登録が必要です。
※簡単な入力事項の入力とクレジットカードの登録をしていただければサポートが可能です。
※5分ほどのお時間で入力可能です。
舞台芸術界活性化のため、子どもの舞台芸術に触れる機会格差解消のため、未来の舞台芸術の担い手・観客の創出のため。
よろしければ、サポートのほど、よろしくお願いいたします。
◯noteへのサポートの仕方は、note公式ペルプページをご覧ください↓https://www.help-note.com/hc/ja/articles/360009035473-%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%99%E3%82%8B
◯noteへのサポートの仕方 動画説明(note公式ペルプページより)