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布おむつのメリットを歴史から紐解く
最初に
布おむつと紙おむつ
比較する際に良くポイントにされるのが、「紙おむつの危険性」です。
もちろん、ゴミ問題、費用問題、手間問題などなど、
比較対象とするポイントは様々ですが、布おむつショップとして、
1人の母として、1つ知っておいても良いなと思う部分は、
「紙おむつの危険性」かなと思います。
実は私、個人的には、こういった発信は好きではないです。
というのも、危険だから避ける!というスタンスは
自分自身好ましくないと思っているから。
危険をゼロ回避するだけに目的や想いが集中してしまうのは
わたしにとって豊かではない選択なので。
とはいえ、1つの知識、1つの情報として知っておくには
とても大事な部分であることも感じていているので、この記事では、
「紙おむつの危険性」について少し触れておこうかなと思います。
そもそも紙おむつはまだまだ実は歴史が浅いです。
紙おむつの歴史
紙おむつの歴史は、1940年代のスウェーデンで誕生しました。
当時、綿布が不足していて、おむつに使われる綿の代替品として、
紙パルプを使用したのが始まりでした。
ヨーロッパからアメリカに渡り、1973年にそして日本の輸入が始まりました。
広く普及した紙おむつは、吸水性などが研究され続け、現在の使い捨ておむつ(紙おむつ)へとなりました。
現状の紙おむつが普及したのは、なんと1980年代なんですね。1981年に日本国内での生産がスタートしました。それまではアメリカの輸入ものです。
私はちょうど1980年生まれなのですが、布おむつだったので、おそらく
今のように手軽に使うようになったのは、1985年前後だと思われますね。
私の母曰く、紙おむつの存在はあれど、輸入ものだし一部のセレブだけの育児用品だったそうです。到底一般家庭には普及されずらいものだったようです。
紙おむつの原材料とは?
当初は本当に紙パルプを使用したので、「紙おむつ」と称されているのが由来ですが、1990年~2000年にかけて急激に進化していったのですが、
現在の紙おむつは、100%紙で出来ているわけではないということです。
メーカーにもよりますが、現在の紙おむつに使われている原材料は、
60~70%が綿状パルプ、吸収布などの天然素材で、
残りの40~30%が不織布、高分子吸収材、防水シート(ポリエチレンフィルム)などの石油化学製品です。
この石油化学物質に関しては、安全性を研究して使えるようになっており、
焼却後に発生するダイオキシンやパルプ製造工程で発生するダイオキシンも、大気汚染防止法の規制値以下であるとされていますが、
排泄物を吸収する「高分子吸収ポリマー」の完全なる安全性は、未だはっきりと立証されていません。また使用されている成分だけでなく、製造工程にも多くの化学物質が利用されています。
今では、「環境ホルモン」「経皮毒」という言葉をよく耳にすると思いますが、皮膚から体の中に入った毒素(化学物質)は、汗や排泄物ではなかなか排出されず、体の中に、長い間蓄積され、体に悪影響を及ぼす可能性があるといわれています。
ただ、現代の商品他、いろいろ考えてみると、ゼロにはもうできない時代でもあります。あそこにも、ここにも、便利なものには大抵つきまといますね。
部位別皮膚吸収率
さらに考えてほしいのは、紙おむつが触れるからだの部位の事です。これは↓皮膚の部位別にみた皮膚吸収率ですが、腕の皮膚を1とすると、
足のうら(0.14)
手のひら(0.83)
背中(1.7)
頭皮(3.5)
ほお(13.0)
性器(42.0)
この結果からもおむつを当てている部位が、どれだけ重要であることがわかりますね。
選択肢を増やす1つとしての布おむつ
あくまで目安の数値であり、紙おむつだから→経皮毒!危険!
という単純なことではありません。ほんとにそんな単純なことではないのですが、そういった危険性は潜んでいることは確かなのです。
今の時代は経皮毒以外にも、添加物の食品やその他さまざまなものが、
危険として潜んでいます。でもそれらはすべて《便利さ》や《手軽さ》を追求した結果のものではないかと、モロイは思うのです。
私も独身のときは、やはり時間が大切!効率よく!と《便利》を追求していましたが、妊娠、流産、出産、育児を経験してから、子どもの身体はもちろん、自分の身体のことも、真剣に考えるようになりました。
最初にも書きましたが、こういった発信は好きではないです。
危険だから避ける!というスタンスは危険をゼロ回避するだけに目的や想いが集中しまいがちに。危険だから悪!としていると心の豊かさもなくなっていく気がします。
なので、こういったこともある、ということを知っているだけでもまた違う
選択ができる場面が増えるのかなと思います。
便利なモノや情報が溢れる今こそ、自分や子どもの体を思って、
お家にいるときは、「布おむつ」
長時間の外出や旅行のときは「紙おむつ」
そんな、賢い使い分けからはじめてみるのも良いと思います♪
怖がらずに、選択肢を広げていけるようになれればと願ってます。
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![排泄育児研究家 モロイサエコ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23260476/profile_ff2b9ad12ef33d02053aa600075b2efd.jpg?width=600&crop=1:1,smart)