
カサ・ビセンス(Casa Vicens)
こんにちは!
久しぶりの投稿になります。
スペインでの1年間の生活が終わりました。
現在は日本にいますが、現地での経験をいくつか記事にして紹介したいと思います。
今回は、アントニオ・ガウディの最初の作品として知られる
「カサ・ビセンス」
について書いていきます。
カサ・ビセンスとは
1880年代に株式仲介人であったマネル・ビセンスの依頼によって建築された、ガウディ最初の大規模な建築物です。
イスラム文化に影響を受けたムデハル様式がアレンジされたデザインになっています。
1925年には拡大工事がされ、カサ・ビセンスを囲う庭が作られ、
2017年に修復作業された際は、作品を尊重し、できる限りガウディの作品そのものを修復することを基準とされました。
彼の代表作の一つであるカサ・ミラとは正反対の、直線的な建築物になっているところも面白いです。
外観
見た目は、カラフルなデザインになっています。
ガウディの他の作品とは違い、人通りの少ない狭い道にあるため、派手なデザインをしていますが、お寺を感じさせるような落ちつきのある雰囲気でした。
また、外観を飾るタイルには、インディアン・マリーゴールドの花があしらわれています。
内装
まず初めに驚いたのは、一階にある回廊の作りです。
この写真を見て、日本人の方なら馴染みがあると感じるかもしれません。
ここの格子は、「蔀戸(しとみど)」と呼ばれる日本の伝統的な建物によく使われている雨戸をもとに作られています。
実際ここに入った時、本当にお寺にいるような気分になりました。
ベンチがついているため、座りながら、水が流れる音とともにリラックスできる空間です。
また、人が住んでいたので当然ではありますが、トイレやお風呂などもありました。
期間限定ではありますが
”Equiliblio Incierto”
という、個人的なものと絶対的なもののバランスを求めて表現された作品が見られるスペースがありました。
屋上
屋上には、花柄のオシャレな煙突群が並んでいて、
カサ・ミラとはまた違った雰囲気の煙突でした。
感想
外観は一見派手なデザインのように見えますが、中に入ってみると落ち着いた雰囲気を感じられました。
個人的には、日本風の作りである回廊が静かな空間で魅力的でした。
アクセス
・Fontana駅(地下鉄L3)から250m
・Lesseps駅 (地下鉄L3)から280m