チュニジアで考える何もない事の効能
上手く撮れてないけど、一番上の写真はパノラマです。
泊めてもらってた農園は友人のおばあちゃんの家。珍しく三階でその上に立つと360度見渡す限りオリーブ農園です。
こんな風景が四方向に広がると思っていただけると。
ここには本当に何もない。人もいない、ビルもない、車もまれ。店もない。生まれて初めてこんなに何もないところに来たかもしれないと、思わされる場所。
ところがその場所が本当に居心地がよくリラックスできる場所だった。いつも何にもないところが嫌いな自分には、それは大きな発見でした。
うちの実家も何もないし、千倉海岸も何もないけど。それとはここは何かが違っている。
因みにこれは、夕飯で出してくれたラム肉が乗っているクスクス。大きなこの料理とチュニジアサラダとで以上。とってもシンプル、そしてそれを親戚みんなで喋りながらとっても楽しそうに食べる。
そして最後は自分の庭でとれたブドウと甘いお茶でしめる。(ムスリムは、もちろんノーアルコール)
人間はこんなもんで十二分すぎる位に幸せなんですよね。普段如何程に贅沢を尽くしているか、反省では無いけど、だいぶ考えさせられました。
人間の頭はあまりに煩雑な物に囲まれると麻痺するか、ノイズで頭をやられてしまうか、どちらかしてしまうみたいです。
チュニスという最悪にガチャガチャな街と、エル ハマメンド(ハムディ一族が住む場所)という穏やかな農園での自分の気持ちのあり方は、その差も強烈で。
東京に帰ってもこういう気持ちになれる場所を持たないとなと思った次第です。
それから彼らは本当に物を持ってない。それでも生活はなんとかる。
僕の面倒をみてくれたおばあちゃん。僕が通じる言葉は、ショコラ!(ありがとう)だけ。
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