【窪田町商店会紹介⑦】暮らしに花の彩りを「なこそ生花店」
県立勿来高校高等学校の近く、町通りにある花屋さん「なこそ生花店」。
店主の川口登志雄さんは、以前ご紹介した「花が育む高校生と地域との交流支援事業(リンク先:12/4記事)」の講師を務めています。先代から受け継ぎ現在は、川口さんと息子さん、娘さんの3人で営んでいます。
お伺いした日は、年の瀬も近く大忙し。店内はお正月用のアレンジメントや切り花などが豊富に並び、雅やかな空気に包まれていました。
専門店の鮮度と技術
息子の敬一さんは、国家資格のフラワー装飾技能士1級を持つ花のスペシャリスト。その技術と知識を活かし、磐城農業高等学校で年フラワーアレンジメントの講師や、國魂神社の「季節手水(ときてみず)」の飾り付けも行なっています。ちょうど國魂神社で季節手水での作業があるとのことで、同行させていただきました。
季節の移ろいを大切に
初めはラフスケッチを描くように。その後に立体的に、細やかな部分を作り上げていくんです。季節によって、花の保ちも全然違います。夏はすぐに悪くなってしまいますね。それでも花や木、葉の自然にある姿を大切にしながら、季節の移ろいを感じてもらえるよう手を入れています。
手際よく、みるみるうちに手水に花が仕上がっていく様子は、まるで一つのショーのようでした。
花の魅力を活かして
「お店には、お子さんから企業の方まで、様々なお客さまが来られます。そのお一人ずつ、ご予算やお渡しする方のことお聞きして、お花をご用意しています。たった1本の花でも、ラッピング一つで素敵なものになる。贈り物以外にも、おうちのお花やグリーンについてご相談も承りますので、気軽にお声かけください」と、敬一さん。
暮らしもコンパクトになり、昔のようにお花を部屋に飾ることが当たり前という時代ではなくなりました。しかしコロナ禍も経て、その価値が見直され、現代的なアレンジメントの方法など暮らしにマッチするアレンジも多く生まれているそうです。
特別な日も、そうじゃない日にも。暮らしに花の彩りを、添えてみてはいかがでしょうか。