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アオハルユースは青い春。
最近ずっと、自分の中でモヤモヤとその正体が掴み切れないものがあったんだけど、このインタビューを読んで、すとんと腑に落ちた。
映画監督であるグリンダさんのお話、お時間あればぜひ。
めちゃ素晴らしいインタビュー。
— ク ボ タ マ サ ヒ コ (@KUBOTA_MASAHIKO) July 2, 2020
被差別と分断にエンタメでアンサーしていくスタイルがとても素敵。
そしてこの映画の青春感、まさしく僕が最近noteに書いている話で伝えたい感情…!(ちょうどB・スプリングスティーンにも言及してる)
これは絶対に観たいな。https://t.co/bmAtn3XMjM
今、世界的な問題となっているBlack Lives Matter 運動や、昨日香港でついに施行された「香港国家安全維持法案」であり、その差別や分断の現状を目にしない日は無く。
個人的に、そのものについてどうであるか論じる事は置いといたとしても、肌感覚ではとても他人事と思えないでいる。
もちろん、これらの当事者ではない時点で “他人事” と言われてしまえばそれまでなんだけど、人種や政治的思想以外にも、日本だって国籍やジェンダーや社会的地位などなど、いろんな偏見や差別が潜在しているわけで。
で! そんな今の世の中で、このグリンダ監督の言葉は、まさにそうだなって。
今の世の中は、自分や、自分が暮らす国のアイデンティティしか見えなくなっている方も多いと思います。でも、自分を含めて世界は、人と人の繋がりのなか、“呼吸”して生きている。
そういう鉄みたいな味のする空気を、端的にこの作品は投げかけていたかと思う。
衝撃の21分間だった。
これを元に制作された長編が、6/26から現在公開されている。
北米配給はA24だね。
と、ちょっとヘビーになってしまったけど、続くこの言葉。
困難な時代だけど、我々の周りには良いものや美しいものもたくさんありますよね。コロナ禍の今まさに、痛みを分かち合うこと、愛を持つことの美しさを、私たちは目にしていると思うんです。
監督である彼女は、これを「映画」(ユーモアを兼ね備えた)という手法でもって表現しているわけで、そのエンターテインメントに落とし込んで "悪意" に立ち向かう、って言い切るスタンスは、非常に見習いたいところだ。
・・だって、この明るさ!
イントロからこれだよ? 最高。(80's的に)
もちろん、このトレーラーだけで判断は出来ないけど、
1987年のイギリスを舞台に、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を、爽やかに描いた珠玉の青春音楽映画!
っていう時点で、相当なマイノリティなのは想像に難くないよね。
なんならB・スプリングスティーンはアメリカだしさ。
たぶん時代背景としては『リトル・ダンサー』とか『シング・ストリート』と一緒だよね。思えばこのどちらの主人公も偏見や孤独と戦ってる。
そういう根源にある違和感みたいのを、どうPOPとして昇華(消化?)していくというか。
*奇しくも先述の『SKIN』で顔面タトゥーまみれの主人公は『リトル・ダンサー』の可愛かったジェイミー・ベル。タイムリーに先程こんなニュースが。
で、何が言いたいかっていうと。
ちょうどこないだ書いた『音遍食歴 小学校編』で、たまたまB・スプリングスティーンも紹介していたんだけど、
そもそも、あの一連のストーリーで言いたいのって、この感じ! っていう。
僕のはしょせん、平和な日本の小学生でしかないんだけど、マジョリティになりきれないモヤモヤは当時の本人からしたら超大問題で、そこから何かを目指していく、っていうのがこの映画における同じ音楽というわけで。
つまり、こういう映画とか小説(漫画)って最高だよね、って話。
ちなみに余談だけど、この『カセットテープ・ダイアリーズ』、
おそらくタイトルはジム・キャロルの自伝小説「マンハッタン少年日記」(中学生の時読んだよね…)を原作に映画化された『バスケットボール・ダイアリーズ』がまずあって、
他にも、最高な『ローラーガールズ・ダイアリー』(邦題だけなんだけど)とか、
そういう青春映画のオマージュ・ワードとして機能してるよね。
実は、僕も構想10年くらい(構想だけ)の『〜ダイアリーズ』ネタがあるので(今思い出した)いつかカタチにして、素晴らしい青春作品達に追随出来たら…いいな…。