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クボタマサヒコ
2020年7月26日 21:44
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』中学生編 -4 ハードル跳びのエリアからひと際大きな歓声が上がった。ちょうどスタートしたばかりのようだ。状況を把握しようと順位を確認した僕は目を疑った。え…?! 先頭には、他校の選手に大差を付け、カラフルな装いの中で唯一、緑色のジャージと白いスニーカーをまとったやつがぶっちぎりでトップを走っていた。「す・・すげぇ、ノビじゃんっ!」まる
2020年7月22日 22:33
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』中学生編 -3 (Another Story)時を少し戻そう。その日は朝から憂鬱だった。形ばかり在籍している陸上部で、初めて大きな地区の競技大会に出場することになっていたのだ。もちろん誰もやる気が無いうえに、吹き溜まりのような寄せ集め部員にとって、学校を出ての初遠征なんて抗えない遠足みたいなものであった。そもそも、顧問の担任(20代初赴任
2020年7月15日 19:51
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』 中学生編 -2人生初のライブ、それは最高の体験でしかなかった。と言うより他に表現のしようがなかった。(ほ、本物だ…!)(音、デカっ…!)一人で来ていることなんて全くどうってことなかった。最初の一音が鳴った瞬間、全神経はステージに釘付けになり、遠く海を越えて演奏しに来てくれた彼らの一挙手一投足に、終始心を震わせた。あえて言うならば