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クボタマサヒコ
2020年8月4日 22:09
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』中学生編 -5部屋で流していたFM放送はいつの間にか深夜番組に変わり、僕はラジオのスイッチを切った。家族も寝静まった夜中にひとり、CDラジカセの前に座り込む。山積みのCDとカセットテープ。よし、これで事を始めようじゃないか。翌日、昼休みを知らせるチャイムが鳴り渡り、クラスのみんなは脱兎の如くそそくさと席を立ち、トイレに行ったり、購買に