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ドイツ連邦憲法裁判所、欧州統一特許裁判所協定に係る違憲申立てを退ける: 欧州統一特許裁判所の実現に向け一歩前進

2021年7月9日のドイツ連邦憲法裁判所の発表によれば、同裁判所は、欧州統一特許裁判所協定(the Agreement on a Unified Patent Court)を承認するためのドイツ国内法に対する2件の仮差止命令の申立てを同年6月23日付で退けたとのことです。これらの申立ては、欧州統一特許裁判所協定はドイツ基本法(憲法に相当)から派生する民主的民族自決権(demokratische Selbstbestimmung)を侵害するものであって違憲であることを根拠とするものでした。しかし、ドイツ連邦憲法裁判所は、違憲申立ての根拠が不十分であると判断して申立てを認めませんでした。
かかるドイツ連邦憲法裁判所の判断によってドイツは欧州統一特許裁判所協定の批准を進めることになり、長年懸案であった欧州統一特許裁判所制度そして欧州単一特許制度の実現が大きく近づいたといえます。

ドイツ連邦憲法裁判所ウェブサイト
https://www.bundesverfassungsgericht.de/SharedDocs/Pressemitteilungen/EN/2021/bvg21-057.html

欧州特許庁のウェブサイト
https://www.epo.org/news-events/news/2021/20210713.html


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