いつも同じ天井を眺めていた。
そんな事は仕方ない、ここが僕の部屋だ。
どう頑張って見ないようにしていたって眠る時には仰向けになり、現実を突き付けられる。
いつからだろう、夢に憧れていたのは。
気付いた時には何も疑問も持たず、やっていけると思っていた。そこには純粋な好奇心やワクワクしかなかった。
人に触れ合って、幸せとは?と思い馳せることもいくつもあった。
見ないようにしていた、隠せると思っていた。
僕には、それが出来なかった。
いつも周りの誰かが言う。
遠い世界なんだよ
その感覚だけが僕には全く、微塵も理解出来ない。
確かに遠いのかもしれない、辿り着いてないからどれほどかなんてわからない。
でも、行けない場所じゃない。
宇宙だって行けるのに、いけないのは自分の心だ。
やろうと思った。心に決めた。
天井の向こうに顔拝ませてやる。
とりあえず、ここからなんだ。
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