気を失っていたのだろうか
ゆっくりと目を開ける
時間はそんなに経ってない
周りの静けさがより頭の痛みを強くする
『みんな?』
呼びかけたところで声が聞こえない
周りに人がいる雰囲気はまるでない
ふと、小さな頭が目の前に見えた
『カズキ、、、!』
ちょうど瓦礫に挟まるようにカズキはそこにいた
『お姉ちゃん、、、?』
反応している、よかった、無事みたいだ
自分で瓦礫の隙間から無理やり体を抜け出してカズキのもとに駆け寄る
『大丈夫?今、助けるから、!』
ちょっとずつちょっとずつ、上の瓦礫をよけてカズキを引っ張る
よかった、2人とも大して傷がない
『お母さん達は、?どこ??』
不安そうにするカズキ
仕方がない周りには全くその様子は見えない
『先に助かってでていちゃってるかも』
そういう他、カズキに伝えられる希望はなかった
この世界始まって以来の大事故
管理された移動車両がどうして?
『とにかく、お家に帰ろ』
『うん、、でも、どうやって?』
アカネが黙り込む
それもそうだ、ここがどこかも、どっちの方向かも分かりやしない
『外に、出てみよ』
意を決して、瓦礫のよじ登る
カズキが落ちないように下から、支えながら
知らないのだ、カズキは
外があることを
この地下の道を移動することしか、動けないと思っている
不安そうなカズキに『大丈夫、大丈夫』と声をかけ続け
穴があいている隙間から上に、上に
眩しくて目がくらみそうになる
何か見える
必死にのぼる
カズキをさきにのぼらせきり、アカネも続く
顔を出した景色に驚きが隠せない
『ここ、、、こんなところ?』

続く

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