「ひよこ食い」に注意
皆さんは「ひよこ食い」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
こんにちは、中小企業診断士の久保です。今回は私が担当させていただきます。
私がこの言葉を聞いたのは合格翌年にプロコン塾に通い始めたころです。
初回にプロコン塾の講師方々のあいさつがありましたが、一人の先生から診断士になりたての方はひよこ食いに気を付けるようにとお話を伺ったのが初めてでした。
ひよこ食いとは?
ひよこ食いとは、資格取得直後や開業したばかりの「ひよこ」を相手に、指導を目的としつつ「ひよこ」を安く使い倒すこと、もしくは「ひよこ」を対象に高額のセミナーなどのサービスを提供して「ひよこ」を食い物にすることを指す言葉です。当時は診断士業界独特の表現なのかと思いましたが、その他の士業界でも使われている言葉のようです。
本年度の診断士試験に合格した方の中には、2月に実務補習を終えて診断士登録の手続きを完了したばかりの方も多い時期だと思います。そのような方々には、ぜひひよこ食いという考え方があることを認識しておいていただきたいと思います。
ただし、一言でひよこ食いといっても明確に定義があるわけではありません。例えば、落語などの伝統芸能や相撲界のように心から尊敬する師匠に低報酬でも構わないので一緒について学びたい方もいると思います。また、参加するセミナーの表面的なインプットよりも、その後の仕事の紹介など関係者との関係性を重視するなどいろいろな形があると思います。
ひよこ食いかそうでないかはあくまで主観的なものですので周りがひよこ食いだと思われるようなものでも、参加している本人にとって明確なメリットを感じており相互にWin-Winの関係が成り立っているのであれば、それは決してひよこ食いではないと考えられます。
ひよこ食いに遭わないようするには
中小企業診断士関連に限らず、自己啓発系のセミナーなど世の中にはいろいろなサービスがありますが、このブログをご覧いただいている皆様には、ひよこ食いかそうでないかをご自身で見極めて選択できるようにご検討いただきたいと思います。先に書きましたが、自身に明確なメリットを感じていればひよこ食いではないのですが、明確なご自身の目的を確認し、検討するサービスの内容と効果が合致するかどうかを判断できるだけの事前の情報収集が重要となってきます。
そういう点から、判断ができないうちは安易にサービスに申し込んだりするのは控えたほうが良いと言えると思います。
なお、私の所属する企業内診断士グループが毎年、各種診断士グループ(支部)が主催するマスターコースの比較検討会を開催しております。
今年も3/30に開催しますので、診断士でマスターコースを検討されている方はぜひご参加の上、ご自身の求める(ご自身の趣旨に合致した)マスターコースを選択できるよう情報収集に活用してください。