仮想杯ヒストリーvol.1【VRMANSCG02】
一年以上運営されているVRMANSCG02定例大会、『仮想杯』。回数も執筆時点で二十五回を超え、歴史の重みを感じられるようになってきました。
今弾の大型大会開催に向けて新規プレイヤー(あるいは復帰プレイヤー)を呼び込むべく、何かnote記事を連投しようと思っていたので、「仮想杯ヒストリー」と題して各セットごとに仮想杯を振り返っていこうと思います。僕の主観が大いに含まれますが、そういうものと思って読んでください。
参考:GPヒストリー(flat-工房)
vol.1は第四弾環境、第一回~第三回仮想杯の内容を取り上げます。
第四弾追加~第一回
仮想杯が始まったのは第四弾追加からおよそ一ヶ月後。第四弾では、最強グッドスタッフの一つであり現代でも非常に高い採用率を誇る《緑葉の生命体》が追加されました。
VRMANSCG02における手札補充の重要性にプレイヤーが気づき始めたのもこの頃であったと記憶しています。まだ特殊な効果が少なく、「普通に殴り合ったらたくさんドローしたほうが勝つ」というシンプルな試合展開が多く見られました。
そんな環境で開かれた第一回仮想杯。「ドラグナー」とよばれるデッキタイプが流行?しました。仮想杯の規模は多くて12名ですが、3名以上が同一コンセプトを持ち込んだのはこれが最初で最後であったような気がします嘘でした。
《謎の剣豪》で序盤の小型人間ユニットを複数枚回収し、《猛り燃えるファフニール》のコストを賄うというコンセプトのこのデッキは、シンプルながら強力でした。というより、当時は複雑なことをやろうとするとリソース負けしてたのでシンプルイズベストだったんですね。僕の持ち込んだ【フルモンボウガンナー】が良い(悪い?)例になります。
そして優勝構築には《緑葉の生命体》が3枚、《大原林の深淵》も2枚採用されています。序盤の人間ユニットもドロー専門。たくさんドローして、展開か除去に使って、ぶん殴る。このゲームの本質をつかんだようなデッキですので、初心者にもオススメです。今使っても多分そこそこ勝てます。
第二回
第二回では【海賊団】が優勝しました。執筆していて驚いたんですが、当時の優勝構築も《海賊団-『突撃』のドレーク》《海賊団-『両断』のエイヴ》不採用だったんですね。そしてライブラリアウト戦術とは直接関係のない《ピクシーの親衛隊》が3枚採用されています。《成長する秘宝》も3投で、いかにリソースが重要であるかが分かりますね。
一方私は相変わらず【フルモンボウガンナー】を出してますね。《顕現する竜脚類》→《哨戒する剣竜類》→《猛り燃えるファフニール》でリソース消費を抑えられるようになっています。ちょっと成長が見える。
【海賊団】は第二弾で追加されたテーマでありながら第三弾時点でもなかなか勝ち切れないデッキという印象でしたが、うつろい氏らしいチューニング(ピン挿しの《氷結のエレメントマスター》、非常におしゃれ)が功を奏した結果の優勝だと言えるでしょう。
第三弾
優勝デッキは【踊り子キマイラ】。本人による対戦記録が残っています。
やはり《緑葉の生命体》を筆頭に《古代海のシーラカンス》《三択を弄す者》、それらを引き込む《連合》とリソース源を厚く採用していますね。また《死霊術師 ヴェイネス》《禁断の反魂術》のピン挿しもデッキの柔軟性を上げており、度々鮮やかなプレイングを見せるuduki氏ならではの構築になっています。
このとき私が持ち込んだのは【動物LO】。かなりLOに寄った構築ですが、この頃から打点も入れたほうが強いと気付き始めます。動物LO→動物コントロールに関してはそれだけで一本記事書けるぐらいの思い出があるのでそのうち…
今大会では上記の優勝構築に当たりボコされてます。
全部ケアって、別にそのターン耐えても勝てなくね?
その他のプレイヤーの構築に目を向けると、《成長する秘宝》の採用が目に付きます。リソース重視の環境を象徴するカードですね。
総括
プレイヤーによるゲームの研究が深まり、プレイングが洗練されていくとともにリソース重視のゲーム性が明らかになっていった時期です。仮想杯以前は【水棲】が非常に高く評価されていましたが、他のデッキが近しい動きを高い再現性で行えるようになったためか、【水棲】の使用率は低くなりました。【ドラグナー】に対して「レベル4のカードパワーで水棲やってる」と言われることもあったほどです。
「強い戦略」がはっきりしてきた第四弾環境。第五弾ではどのように発展していくのでしょうか。次回をお楽しみに。
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