お金は何のためのもの?松尾スズキ監督「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」
あらすじ
お金アレルギーになってしまった元銀行マンのタケ(松田龍平)は、自給自足するために東北の限界集落へやってきた。異常に懐が深く面倒見の良い村長と奥さんに助けてもらいながら、なんとかお金に触れず使わず生活を送るが、怪しい風体の男が村に現れ、タケの周辺は一気に不穏な空気に包まれる。。。
おすすめポイント
1. 隙のない配役
阿部サダヲさんと片桐はいりさん、、、
正直こちらのお名前を見ただけで、おもろい映画やと期待できる。
お二人の変顔が最高。
主演の松田龍平さんは、天然で世間知らずなタケを好演してた。
自給自足したいって言いながら村に引っ越してきたのに
田舎暮らしをナメまくっている上に、東北弁を雑に真似たりして
普通なら嫌われそうなのに、可愛がられてた。
人の懐に上手く入る人って自分をさらけ出せる人よなー。
そして、松たか子さん、二階堂ふみさん、中村優子さんが
えろーーーーい。もうね、めっちゃ良いの。
ザ・良い女が随所に溢れてたよ😭
極め付けに、村の神様役が西田敏行さん!
あの優しい声が聞けるだけで嬉しい。
西田さん局長の探偵ナイトスクープも好きやったなぁ
2. 自分に自信のない青年が居場所を見つけるストーリー
タケはお金を触れなくなって、自分に自信のない状態で村にやってきた。
良い奥さんがいて村の役に立ってる村長と一緒にいると
自分に無いものばかり目について劣等感が刺激されてしまう。
ヤケになりながらも、自分自身も何か役に立とうと恩返しを始めて、
居場所ができていく。
私自身、一人で仕事するのは好きやし、おひとり○○も大好きやけど
人は誰かとの関わりがあって初めて自分を認識できると思うから、
タケみたいに助け合いのなかに自分の居場所を見つけることは、
現実的に、人の孤立を解消する方法の一つだなぁと思った。
まとめ
想像してた内容とは違ったけど、松尾スズキさん監督の
映画「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」を観て
・阿部サダヲさんと片桐はいりさんの変顔が最高
・人は誰かと関わっていくことで自分を確かに感じられる
・孤立している人には「助け」ではなくて「助け合う」ことが必要
と思った。働いてたときは仕事抱える癖があったけど
育休から復帰したら自分で全部はできないやろうし
仕事を振り合って一人一人が孤立しないようにしないと
(そーゆーことじゃないか笑)
ちなみに、自給自足のテーマで映画を観るなら橋本愛さんの「リトルフォレスト」が、田舎でしか感じられない時の流れのゆっくりさを表現している点でおすすめ。
夏・秋編と冬・春編に分かれてるよー。時間のあるときにゆっくり観といて良かった・・・。
すべての人が素敵な一日を過ごせますように。