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日記

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一文字も書けなかった日。そんな日のことも覚えていたい。
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#育児日記

最強のY

1月27日 月曜日 保育園からの帰り道。すれ違うスペースがないのにグングンやってくる対向車に、イラッとする。はなから後退する気のない人が、怖い。 「時間もコストもかけてきたから」と、価値のわからない仕事を続けて心が死んだことを思い出した。「その仕事をすべきか」は定期的に測り直したい。後退や中止を決められる人はすごいんだ。と、全然関係ないことを考えていた。 *** 夜、ビールをたくさん飲んだ。数の子の入った松前漬を手に取って逡巡。プリン体摂りすぎて痛風になるかもって。それ

道端でうんこに遭遇して「自己肯定感」を考えた日

娘ふたりを小さな車につめこみ、奈良の実家に帰った。珍しいおもちゃがたくさん置いてあって、祖父母がアイスクリームをくれる場所。上の子は、ジージとバーバの家が大好きだ。 自分でつくる生活に憧れていた私からすれば過干渉に感じる場所。置き去りにした町、どこか古びた町。娘にとっては、非日常の町。 片道1時間、阪神高速の渋滞の中、縫うように走る。 大阪と奈良を結ぶ阪奈トンネルは、5 km以上ある。入口も出口も見えない時間は、アクセルを踏んでも景色が変わらない。先行車のテールランプが

「ゆめ可愛いもの」でつながった日曜日

2024年6月30日 (日) AM 珍しく、恋のような夢から目が覚めた。内容はほとんど覚えていないのに「これは恋だなぁ」という感覚がじわっと残っている。熱しやすく冷めやすい私は、恋に深い思い入れがない。「うーん、それで?」とぼやけた思考でスマホを見ると7時前。家はしんとしていた。 夫も娘も起きていないなんて珍しいと思いながら、のそのそと顔を洗う。もしかしたら、家族みんなで余韻の残る夢を見ていたのかな、なんて。隣の部屋にいるはずの娘と夫を確認。娘はぐっすり寝ていたが、夫がい

娘とふたりで過ごす日曜日

2024年6月23日(日) AM 何が何を叩いたら、そんな音が出るんだろう。わたしの家を囲む真夜中は、不思議な音の嵐に包まれていた。雨はザァー、風はビューッ。ならば、コンコンコンは?カサァッは一体どんな動き? 「仕事が何時に終わるかわからない」そう言い残して家を出た夫が隣の寝室で寝ているのかどうか確信が持てないまま、全身を無防備に投げ出している娘を横目に見る。エアコンの風は、彼女にとっては気持ちの良いものらしい。寝顔。見たことはないが、私には似ていない気がする。 腰の骨