見出し画像

2018/09|平戸・外海|かくれキリシタン を辿る(5日目)

(2018/09/某日)記。
フィールドノートを振り返って。

◇◇◇

平戸・生月島から外海(そとめ)へ移動…の前に、根獅子(ねしこ)集落を少し散策。

2018年09月撮影

元・隠れキリシタンのガイドさん曰く、根獅子海水浴場にある「昇天石」には、「ふれるな、さわるな、のぼるな」としつけられたそう。

◇◇◇

外海地区は、長崎市の北西に位置する。遠藤周作『沈黙ーサイレンスー』(映画)の舞台となった場所でもある。

出津教会堂

2018年09月撮影

「出津(しつ)教会堂」は、ド・ロ神父が私財を投じて建てた教会堂。ド・ロ神父は宣教師としてだけでなく、版画(石版印刷)技術も伝える。28歳~46年間(74歳)日本で過ごした。

◇◇◇

枯松神社

サン・ジワン神父を祀ったキリシタン神社。この日、特別に祠の中を開けて頂いた。縦書きで「枯松神社」と彫刻された上に「サンジワン」の文字が読み取れた。

神社周辺にはキリシタンの墓が多く残っている。伏せて置かれた石版の上に無造作に置かれた白っぽい石は、石版中央に集めて十字に並べ直し、お祈りをする。終わったらまた無造作に置き直す、という所作?を見せて頂いた。

祈りの岩

2018年09月撮影

「枯松神社」の手前にある大きな岩。禁教期、役人達の動きが鈍くなる時期に親から子へ、「オラショ」を伝承するのに使用された場所。

◇◇◇

長崎空港へ移動し、飛行機で羽田空港へ。実習終了。

長崎の教会群が世界遺産となり、観光地化されつつある途中段階?を見たように思う。実習を終えてまず思うことは、一つひとつの教会が離れて立地しているため、移動が大変だったこと(とは言え、個人的には「旅は不快・不便なくらいが丁度良い」のだ)。また、今回の実習でお世話になった、バックグラウンドがそれぞれ違うガイドさん4人。それぞれの「物語」の語られ方が印象に残った。


いいなと思ったら応援しよう!