Worlds BANPICKの主役たち-スイスステージ30戦を終えて-
こんばんわ、Kubocciです。本日もLoL Worldsについてまったり語っていきます。今回はBANPICKに関するまとめとなっています。今後の観戦にも役立つと思いますので、ぜひご覧ください。
さて、さらに熱さを増しているWorldsですが、スイスステージも30戦を終えたことでBANPICKのメタが大分固まり、目に見える傾向が表れてきたと思います。
上記画像はスイスステージで行われた30戦のBANPICKをまとめたものです。
BAN数とPICK数の合計で登場率を算出し、その順に並べたものとなっております。
また、着色した部分については記事の中で触れた箇所となっております。
なお、各画像はRiotの公式サイトよりお借りしております。
引用元 https://www.leagueoflegends.com/
堂々の1位 登場率100% オリアナ
完全に今大会の顔となったこのチャンプは、レーンの安定感・集団戦のパワーを併せ持っており、スノーボールでも逆転でも活躍でき、さらには構成も選ばないというとんでもないスペックを見せています。
そんなオリアナですが、現在は様々な対抗策が考えられており、少しずつその成果が出てきたと思われます。対策としては主に2つのパターンがあります。まず、大規模な集団戦をせずに済む構成で攻略する方法。そしてカウンターチャンピオンをあてることです。
現在オリアナが負けた4試合はそれぞれ違うチャンピオン相手です。ニーコ、サイラス、トリスターナ、アカリの4体でした。この中で1体、強烈なインパクトを残したチャンピオンが。それが前回でも取り上げましたアカリです。
アカリが登場した4試合のうち3試合はオリアナ対面に後出しでピックされたものでした。この中でアカリ側のチームが勝利したのはGEN.GのChovy選手が使用した場合のみですが、活路を見出しているコーチが多いことは間違いないでしょう。また、アカリがあげた2勝はどちらもChovy選手のものであり、オリアナとタリヤが対面でした。
Chovy選手のプレイはどのようにすればオリアナを攻略できるかの手本にはなりますが、非常に高難度なものであり、他チームが真似できるかは今後の注目点の一つになるでしょう。
驚異の勝率87.5%(14/16)ザヤ
ここまででザヤは、オリアナと双璧をなすファーストピックの候補チャンプとなっています。
とんでもない勝率を出しているザヤですが、では負けた試合はどうだったのでしょうか。その2試合はGEN-GAMとBDS-JDGです。そう、ストレートで突破したチームとプレイインから突破してきたチームという、明らかな力の差があったマッチだけなのです。
・・・マジでどうするんだこのチャンピオン。
そもそもなぜそこまで強いのか。理由は様々あるでしょうが、やはりメタへのフィット度の高さが一番かと思います。今大会はBotレーンは放置されることが多く、序盤ある程度自衛能力があるチャンピオンが好まれる傾向があります(エズ、ゼリ、トリスなど)。加えて、現在ザヤに次いでピックされているカイ=サが非常にパワーを持っており、BANPICK登場率も70%を出しています。ザヤはそのカウンターの代表格であり、本体性能も悪くありません。この2点がメタに大きくフィットしている要因であると筆者は考えます。
そんなザヤは今後、上位チーム同士の対戦で開くことはあるのか、またその勝敗はどうなるのか、楽しみにしたいと思います。
最高品質の万能型ジャングラー マオカイ
今大会、ジャングラーに求められる仕事は多岐にわたっています。序盤のガンク性能、中盤のキャッチ性能、集団戦でのゾーンコントロールなど。それらをすべて高いレベルでこなすことができるマオカイが登場率3位を飾りました。
特に上記2体と比べてもBANされることが多く(20/30)、警戒しているチームが多いことを示しています。今大会では、強力なアルティメットコンボを有するランブルがTopレーンで幅を利かせていることから、余計に嫌われているようです。
開けてはいけないパンドラの匣 カリスタ
スイスステージで最もBANされたチャンピオン。それがカリスタです。素晴らしいADCプレイヤーが揃っている今大会、渡すわけにはいかないということでしょうか。Ruler選手が握った際には、すさまじい試合となったことは前回でも取り上げました。ピックしたら勝ちというほどではないですが、やはりオープンするには度胸の必要なチャンピオンと言えるでしょう。プレイヤーのレベルが上がっていく先でカリスタが輝くときは来るのか、気になるところです。
さて、ここまでBANPICK登場率、上位4体を取り上げましたが、ここからは登場率とは別で筆者が気になっているチャンピオンについて、各レーンで1体ずつ紹介したいと思います。
真価が問われるのはここからか Topレーンの主役 カ・サンテ
今大会のTopレーンを語る上で欠かせないチャンピオン。それがカ・サンテです。BANPICK登場率は70%と高いものであり、ピック数も30戦のうち14回と、多くのチームから信頼を寄せられています。
しかし勝率は42.9%(6/14)と少々苦戦を強いられているようです。レーン戦の安定感や、終盤のアウトスケールなどの強みを存分に発揮しているシーンが多く見られたため、この数字には驚く方も多いと思います。
Worldsベスト8まで残り6枠。その成果をわけるのは、もしかするとこのチャンピオンを使いこなせるかどうかかもしれません。
Worldsを語るには欠かせない 絶対的ジャングラー リー・シン
やはりWorldsにはこのチャンピオンは欠かせませんよね。リー・シンはここまでBANPICK登場率63.3%を記録しています。LCKに特に好まれるチャンピオンであるため、今後さらなる伸びを見せてくれることでしょう。筆者も非常にファンであるため、ノックアウトステージに向けて大活躍してほしいなと思うばかりです。
PICK=勝利!? アルティメットの申し子 サイラス
強力なアルティメットをもつチャンピオンが多く集まった今大会。そうなると必然、このチャンピオンについて触れなければいけません。なんと現在、勝率100%(4/4)となっております。
先に触れたオリアナ、マオカイ、ランブルなどはもちろん、サポートでの有力ピックであるアリスターや、Midで存在感を放っているニーコなど、取りたいアルティメットはたくさん転がっています。あまり欲張りすぎるとすかさずサイラスの餌食となってしまうでしょう。
面白かったシーンとしてマオカイがアルティメットを奪われないためだけにストップウォッチを使った試合まであったほどです。今後もそのようなシーンが現れるか、期待が高まります。
ADC隠れOP? KR御用達の最強射程 ケイトリン
さて、ここまでADCについてはザヤ、カイ=サ、カリスタなどに触れてきましたが、忘れてはいけないのがケイトリンです。このチャンピオンは今のところ、KRのチームに対してしかBANされていませんが1度登場した際にはそのパワーで試合を破壊して見せました。
Topレーンからゲームを作ろうとするチームが多い中、単独でBotレーンを破壊しうるケイトリン・ラックスのコンビはこの先でも脅威となることは間違いありません。
KR以外のチームが使えるかは未知数ですが、使えるチームにとっては大きな武器となることでしょう。今後に注目したいと思います。
唯一のエンチャンターか 集団戦の支配者 レナータ・グラスク
最後に紹介するチャンピオン、レナータ。最強クラスのアルティメットを有するこのチャンプは、敵の足を止めるスキルが飛び交う今大会ですべてを破壊するポテンシャルを秘めています。
登場した4試合のうち3試合を制しており、その力は証明されていると言っていいでしょう。使いこなすのが難しいチャンプではありますが、ここまで残っているプレイヤーたちにはそんなことはもう関係ないですよね。アルティメット「敵対的買収」が集団戦を破壊するシーンが、あと何度見られるのか楽しみにしたいです。
以上、データから見る注目チャンピオンたちの紹介でした。このほかにも活躍しているチャンピオンはたくさんいますが、今回はこれくらいにさせていただきます。まだまだ新たなチャンピオンの台頭を期待したいですね。
次回は奮闘を見せているNAチームの紹介をしたいと思います。よろしくお願いします。ではまた。
※10/26追記
NAチームの紹介を予告しておりましたが内容を変更させていただきます。申し訳ございません。