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Worlds2023 ファイナリスト T1特集

 皆様こんばんは。Kubocciです。決勝がもうすぐに差し迫ってきましたね。本日は決勝に出場する T1の特集となっています。あまりに有名なチームですが、あらためて復習になるようなものになっていると思いますので、よかったら楽しんでいってください。それではどうぞ。


TOP Zeus

新時代の最強TOPレーナー
 
最初に紹介するのはチーム最年少のこの男、Zeus。現在19歳の彼は、Worlds初出場だった去年、グループステージで全トップレーナー中、最高のスタッツを記録した。まだ若く、緊張などものしかかる中、今年もすさまじいパフォーマンスを見せてくれている。
 特筆すべきはやはりその筋力だろう。準決勝では、最強の盾と評される369を相手にレーン戦から圧倒。集団戦でも素晴らしい活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献した。
 比較的ファイターを好む選手で好戦的なタイプ。中でもジェイスの扱いは絶品で、彼の代名詞ともいえるピックだ。ジェイスの評価が高くない今大会でもすでに2度ピックしており、高いスタッツを残している。

プレイスタイル
 とにかくレーン戦が強い。T1の試合を数戦見れば、彼のソロキルシーンがすぐに見られると思えるほどにパワーがある。そのパワーを支える要因が彼のスキルショット精度だ。得意チャンピオンがジェイスであることからも、高いエイム力がうかがえる。なのでスキルを当てることのバリューが高いチャンピオンで特にパワーを発揮する。
 今大会ではエイトロックスを12戦中6戦で使用。何度も大暴れを見せている。決勝ではジェイスとエイトロックスをメインに戦うだろう
 TheShy選手を相手にどれほどのパフォーマンスを見せるか注目だ。


JG Oner

アグレッシブに試合を動かすゲームメイカー
 
2人目に紹介するのはジャングラーのOner選手。2022年にLCK年間最優秀ジャングラーとなった彼は、今大会でも躍動を見せている。
 世界一のジャングラーと評されているDKのCanyon選手と同様に、ソロキューでの戦績が非常に高く、集団戦の上手さは全ジャングラーの中でも随一と言える。
 そのハンドスキルの高さから繰り出される正確無比のエンゲージは、敵の緩慢なプレーを決して許さない。この男の前で少しでも陣形を乱せば、たちまち飲み込まれてしまうだろう。

プレイスタイル
 ソロキューでの強さをそのままチーム戦で発揮できるような選手。非常にプールの広い選手で、メタチャンプ以外も使いこなせる。その上で選択するメタチャンプの扱いは絶品で、今大会ではジャーヴァンⅣやレルといったエンゲージチャンプで試合を破壊している。
 非常にアグレッシブな選手であり、自由に森を駆け回る姿に魅了されるファンも多いことだろう。T1の試合を観戦する際は、彼のジャングリングがいかに積極的なものなのか考えてみると、より面白いだろう。


ADC Gumayusi

スノーボールを得意とする万能ADC
 
3人目に紹介するGumayusi選手は、間違いなく現在の世界最高ADCのうちの一人だ。若くして、前任だったTeddy選手(歩くネクサスの異名を持つ)からレギュラーの座を奪い早2年、さらなる成長を見せている。
 様々なチャンプを使うことができるが、やはり特筆すべきはスノーボール系のチャンピオンだろう。ケイトリンやジンはその代表格で、見ているだけで得意なことがわかるほどのパフォーマンスだ。
 相棒のKeria選手と共にBOTレーンからゲームを破壊するのが、T1のお得意パターンの一つとなっている。
 また、比較的ビッグマウスであることが知られている。優勝した暁には、どんな発言をしてくれるか楽しみだ。

プレイスタイル
 
序盤から積極的に有利を獲りに行くチャンピオンが得意だ。レンジの長いチャンプでレーン戦から制圧し、有利をチーム全体へと波及していく。
 T1というチームと特に相性が良いプレイスタイルであり、強豪チームのキャリーとしてゲームを破壊していく様は圧巻と言えるだろう。
 逆にレンジが短く序盤が弱いチャンピオンが少し苦手なのか、カイ=サはキャリアを通して大きく負け越してしまっている(9勝14敗)。
 追い風になってきた決勝戦では、高いパフォーマンスが見れるだろう。


SUP Keria

名実ともに世界一のサポートへ
 4人目に紹介するのは以前にも紹介したKeria選手。チームではショットコーラーを務めており、その明晰な頭脳でT1をけん引している。
 昨年はDRXのBeryl選手に阻まれ世界一の栄冠を手に入れることは叶わなかったが、その権利がKeria選手にもあることは疑う余地がない。
 チャンピオンプールが非常に広く、マークスマンサポートの代名詞的な存在。拝啓Keria様というネットミームが流行っているのは、彼のせいでソロキューにマークスマンサポートが溢れかえるったからである。
 今年もKeria選手からサポートにマークスマンピックが出始めたので、さらにネットミームとして人気になるのではないだろうか。

プレイスタイル
 世界でも随一の筋力を持つサポートで、レーン戦でも集団戦でも決定的な仕事をする。また、試合の展開を読むのが非常に上手く、適切で高速なロームが持ち味。得意チャンピオンの一角であるバードは、その特徴を存分に活かせるので、今大会でも目立った活躍を見せている。
 本当にプールの広いプレイヤーなので、まだまだ隠し持っている手札はありそうだ。


MID Faker

 最後に紹介するのは、世界で最も偉大なLoLプレイヤー、Faker選手だ。
 エピソードはネットを検索すれば溢れかえっているので、逆に何を書けばいいのか困っている。
 WCSを3度も制している彼は、昨年に引き続きファイナルの舞台までチームを連れてきた。
 これまでに何度も全盛期は過ぎたと言われているが、その評価をその都度覆している。今年のクオリティは特に高く、準決勝でのアジールのプレイは正しく圧巻だった。決勝でもその輝きで4度目の栄冠を手にするのか、期待が高まっている。

プレイスタイル
 
皆さんは、Faker選手と言われてどんなプレイヤーだと思うだろうか。ゼドなどでアウトプレイをする選手か、グローバルウルトでゲームを動かしていく選手か。不死の魔王などの異名も持つFaker選手だが、現在の彼を一言で表すなら、とにかくゲーム理解度の高い選手というのが正しいように思う。局面を正確に把握し、取るべき時に取るべきリスクをとることができる選手だ。Faker選手を無理に追えば、たちまち不利が広がってしまうだろう。


Coach Tom

古巣T1で采配を振るう新進気鋭の知将
  現在のT1を指揮しているのは、2015年に前身のSKTを支えたジャングラーの一人であるTom氏だ。Faker選手ともコンビを組んでいたことがある。
 実は現在は暫定的なヘッドコーチで、Bengi氏の退任により2023 Summerからタクトを振るっている。初のヘッドコーチながらこの大舞台で結果を出していることから、将来的に世界屈指の名将となるポテンシャルは存分にあるだろう。
 プールが広く難しいチームに在って、非常に鋭いBANPICKを披露している。決勝でもその優れた頭脳で観客を驚かせてくれるだろう。


決勝のBANPICK考察 T1サイドより

 最後にBANPICKについて。

 BANされる可能性が高いところから紹介していこう。と言っても、チーム全員が広いプールの持ち主であるため、特定のターゲットBANはあまり飛んでこないと思われる。順当にメタの上位に挙がっているチャンピオンが消されるだろう。強いて言えばFaker選手のアジールのパフォーマンスをWBGがどう考えるかによって、BANPICKの流れに影響が出るかもしれない。

 BAN候補はとにもかくにもTheShy選手のランブルが第一だ。TheShy選手へのBANにどれだけリソースを避けるかによって戦術が変わってくるため、一戦目で気になるチャンピオンをオープンすることもあるだろう。
 筆者が個人的に気になるのはLight選手のカリスタだ。ぜひ一戦目でオープンし、バチバチにやりあってほしい。


 続いてPICK候補。上のレーンから紹介していく。

 TOPレーン。優先度はエイトロックス>ランブル>ジェイス>その他だ。ランブルの扱いではTheShy選手に軍配が上がると思われるが、Zeus選手にはジェイスという武器がある。このPICK優先度が保てているうちはTOPレーンは安定だろう。バチバチの殴り合いに期待したい。

 JGに関して。優先度はジャーヴァンⅣ>レル>その他となっている。Oner選手のエンゲージが絶品なため、イニシエータータイプのチャンピオンを抑えるだろう。また意外なことにヴァイは今大会一度もピックしていないため、T1の中で評価が高くない可能性がある。とはいえ可能性はゼロではないため、決勝でピックされるかは要チェックだ。

 MIDレーン。優先度はオリアナ>アジール>その他だろう。Faker選手が今のところオリアナ、アジール、サイラスしかピックしていないため情報が足りない感は否めない。しかしそのどれもが完成度が高いため、わざわざほかのチャンピオンをピックしてくることはないように思える。パターンとしては、アジールがBANされた状態でオリアナをファーストピックされた場合、どういったチャンピオンが出てくるのかは気になるところだ。

 BOTレーン。優先度…あまりにもピックしているチャンピオンの種類が大野で定義できないが、準決勝でヴァルスのプライオリティだけ少し上がった印象がある。先出でも安定するので、定番のピックにはなりそうだ。
 決勝でもサポートのKeria選手とともに自由自在なピックで我々を魅了してくれることだろう。

 SUP。優先度はレナータ>バード>その他だが、まだまだ隠し持ったピックはありそうだ。とはいえレナータとバードのパフォーマンスは突出しており、変える必要がないようにも見える。チームのスタイルに合っていることも大きいだろう。筆者としてはやはりKeria選手のスレッシュはぜひとも見たいところなので、どこかでアフェリオススレッシュなどのコンボピックが見られないかと期待している。皆さんも応援してほしい。


 以上、決勝直前 T1特集でした。前回のWBG特集も合わせて楽しんでいただけると嬉しいです。
Worlds2023 ファイナリスト WBG特集|Kubocci_lol (note.com)
それでは、WCS最後の試合を盛り上げていきましょう。See you again.

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