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波乱のGEN vs BLG。いったい何が起こったのか。

 皆様こんばんは。Kubocciです。本日のWorlds、ご覧になられたでしょうか。優勝候補筆頭であったGen.Gがまさかの敗退となりましたね。本日の投稿では早速、この波乱がどうして起こってしまったのか、掘り下げていこうかと思います。私的な分析となりますので、識者の方々と食い違う点もあるかと思いますが、一意見として楽しんでいただければ幸いです。
 なお、チャンピオンの画像はLoL公式よりお借りしています。
リーグ・オブ・レジェンド (leagueoflegends.com)
 また、試合中のスクリーンショットに関しましては、また後日追加する予定(11/5 日曜昼頃)となっております。追加前に読まれた方は少々読みづらいかもしれませんがご了承ください。
 権利系の問題がややこしかったためスクリーンショット追加はなしにしました。申し訳ございません。



スクリムで何があったのか 勝負に出られなかったBANPICK

 5戦目までもつれた今回の試合。まずはそのBANPICKについて振り返っていく。サイド選択権を持っていたGENは、GAME1で今大会有利となっているブルーサイドから入っていった。BANでニーコ、ザヤ、レネクトンと強いピックを消し、1st PICKでBin選手が得意とするジャックスを取り上げた形だ。事前段階で何に警戒しているのか、よくわかる流れだった。

GAME1,2でオリアナとマッチアップしたアジール

 しかし不思議だったのが、3rdPICKのアジールである。今大会OPと評価されているオリアナが開いていたにも拘らず、そちらを無視してまで取っていた。もちろん、KRのチームがこぞってオリアナに対してアジールを当てていたという裏付けはある。恐らくだが、KRチーム同士のスクリムでそういう結論が出ていたのではないだろうか。
 GAME1、GAME2でオリアナに対して繰り出したアジールだったが、レーン戦はともかく、集団戦での影響力に差が出たような試合だった。これはGENにとって誤算だった要素の一つのように思える。

 事実、GAME3からはChovy選手の得意ピックであるヨネとアカリにチームの命運を託していた。こちらの2体のパフォーマンスの高さを見ると、はじめから、いや少なくともGAME2からは、そういったピックに切り替えるべきだったのではないかと思ってしまう。結果論に過ぎないが。

BLG XUN選手がすべてのGAMEで使ったジャーヴァンⅣ

 もう一つBANPICKで不思議だったのがジャーヴァンⅣの扱いだ。XUN選手はGAME1から非常に高いパフォーマンスを見せており、序盤から終盤までこのチャンピオンの強みを存分に活かしていた。だが、GENはすべてのGAMEでオープンし、そしてそのままキャリーされてしまったのである。
 BAN枠が足りてなかったと言えばそれまでだが、1度くらいはBANしても良かったのではないだろうか。例えばGAME5でブルーサイドを選択し、ザヤに変えてジャーヴァンⅣをBAN、そしてザヤを1st PICKで抑えるなど。勝敗がかかっているGAME5だからこそ、賭けに出ても良かったように思える。

 5戦もあるとBANPICKだけでどこまでも書けてしまいそうなので、そろそろ次に移ろうと思う。GENが苦しめられたIN-GAMEについて振り返ろう。


常に積極的だったBLG 強みをなかなか思い出せなかったGEN

 まずGAME1とGAME2。GENのファンにとって信じられない光景が移っただろう。LCK国内では常に主導権を握るほどの強さを持っていたGENが、15分段階で大きく差をつけられてしまっていた。
 この流れを作ったのが、XUN選手を中心としたBLG全体のアグレッシブな仕掛けだった。GAME1のジャングラー強襲からBOTダイブにつなげたシーンなどはその最たる例。チーム全体で序盤からスノーボールしていこうという意思が見られた動きに、GEN側もなかなか対応できなかったのである。

 迎えるGAME3。Chovy選手が、ヨネで活路を切り開いた。持ち前のレーン戦力で、単独でのキルプレッシャーの獲得に成功すると、XUN選手のガンクを吸い込み捌く。GAME1・2で15分時点でつけられてしまっていた大量の金額差を、何とか-2000Gでつなぎ止め、その後はDoran選手のエイトロックスと共にチームを逆転へと導いた。

 この勝利によって落ち着きを取り戻したGENは、GAME4、ようやく本来の姿を取り戻す。試合は集団戦の成否もあり、ある程度もつれたものの、得意とするハイテンポからのローテーションでBLGを翻弄。復活を果たしたGENがそのままGAME5も制するかと思われた。


Worldsベスト4へ 運命のGAME5 勝敗を分けたのは

 お互いの力を出し切りたどり着いたのは、緊迫感MAXのGAME5。BLGが制したその戦いを決めたのは何だったのか。筆者の考える最大の要因は、大一番ゆえの慎重さとの付き合い方だ。BO5の5戦目というものは、通例として非常に慎重な進行になることが多い。疲労からミスも多くなる局面、アグレッシブなプレイを仕掛けるには、非常に胆力がいる。

 しかし、勝利を手にするには、そうしたアグレッシブなプレイを通すことが、どこかで必ず要求される。経験豊富なGENはもちろんその点も理解していたはずだ。試合時間14分に見せたダブルテレポートは特に素晴らしいプレーで、GENらしさが全開の良いシーンだったと言える。
 これによってGENは明確な有利を手にしたのだ。それは間違いなかった。だが、その後慎重になりすぎた。Chovy選手のアカリは育っていた。各レーンゴールド有利もつけていた。誰もが「あぁ、やっぱりGENが勝つんだな」そう思ったはずだ。

 だが、次にゴールド差が開いたのは、そこからはるか遠い試合時間22分のことだった。もちろん、その時間に有利は確実に広げたことは素晴らしい。ナーのぷんすこゲージを直前に消費させられていたにも関わらず、1-2トレードに持ち込み、ローテーションによりゴールド差を広げたのだから、悪いプレーであるはずがない。だが、それでも有利を築いていた側が、そんなプレーをしてはいけなかったのだ。

 GENは序盤に握った有利を大事にしすぎてしまった。たいしてBLGは、ビハインドを背負い、敗退のプレッシャーもよぎる中、アグレッシブさを失わなかった。明暗を分けたのはそこだ。LCKとLPLだったからなのか。チームとしての個性の問題か。それはわからない。だが、BO5を勝ち抜いていくために必要な勇気を、GENは持ち合わせていなかった。そしてBLGには備わっていた。勝者にふさわしいのは、恐怖に打ち勝つ勇者だけなのだ。

 もしこれがリージョンによる性質の違いなら、今年のベスト4はLPLが独占することになってしまっても、何ら不思議ではない。KT、T1の両チームには、自国開催のWorldsというプレッシャーまで乗っかってくるだろう。ぜひとも意地を見せ、優勝へとたどり着いてほしいものだ。



 以上、GEN-BLG戦の考察でした。BANPICKとか深く掘り下げ始めるとキリがないというか、そっちは某実況解説の方々など、識者様方が大いに語ってくれると思いますので私も楽しみにしています。
 そのうち個人の見解も書くかもしれませんが、更新ペースの問題もあるので、もし見てみたいという方がいればコメント等お願いいたします。
 ではまたの機会に。おやすみなさい。


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