見出し画像

Worlds ベスト8チーム紹介 その2

 皆様こんにちは。Worlds楽しんでいますでしょうか。Kubocciです。本日もWorldsに関する情報をいろいろ書いていきます。よかったら見ていってください。

 さて、ついにWorldsノックアウトステージに進出する8チームが出揃いましたね。皆様のPick'emの調子はいかがでしょうか。筆者は悲しいことになっております。予想が当たった方もそうでない方も、まだまだ先は長いので続けて楽しんでいきましょう。

 それでは本日のチーム紹介に移っていきます。前回紹介したGEN、JDGを除く6チームから1名ずつピックアップしていこうと思います。よろしくお願いします。

 なお、使用している画像はRiot公式サイトよりお借りしています。
リーグ・オブ・レジェンド (leagueoflegends.com)



完成度を上げてきた未完の軍団 LNG

 LPLを3位で通過してきたこのチームは、いまだに成長過程にある。スタメンである5人のうち、4人は今年からの加入選手だ。しかも、それぞれが一度も同じチームになったことがないという、正真正銘の若いチームである。
 しかしながら、個々が持つ実力はとても高い。世界最強ジャングラーの一角として長く君臨しているTarzan選手や、2021年にEDGで世界を制したScout選手、世界最強ADCと謳われたUzi氏の後継者と呼ばれるGALA選手など、素晴らしいプレーヤーが揃っている。
 
 仮に、Worldsの期間中にチームとして進化を遂げることができたなら、優勝も夢ではない。むしろGEN・JDGに遜色ない優勝候補の一角と言っても、過言ではないだろう。ぜひとも彼らを脅かしてほしい。

LNGの象徴でありチームの心臓 Tarzan

 LNGから取り上げるなら、やはりこの男をおいてほかにない。あの伝説のチーム Griffinから戦場を移して3年、ついにWorldsの頂に手が届くところまで登ってきたTarzan選手だ。名将cvMax氏に見出された彼は「森の王」という異名を持つほどのジャングラーであり、その実力は計り知れない。あるときはファーム系ジャングラーで集団戦を破壊し、またあるときはガンク系ジャングラーでゲームを破壊する。あらゆる環境に適応するその姿は、その異名にふさわしい実力があるという、最大の証明と言えるだろう。
 

年間11戦8勝の得意チャンプ ヴァイ

 Tarzan選手の注目チャンプはヴァイだ。現在のガンク系ジャングラーが主流のメタにおいて、優れたジャングラーが好んで使うピックである。このチャンピオンの魅力は、なんといってもアルティメット「突入捜査」を用いた強制エンゲージだ。彼にこのチャンピオンが渡った際には、その冷静な判断力で完璧なスノーボールを決めてくれることだろう。



4度目のWorlds制覇を狙う古豪 T1

 LoLの歴史において最も偉大な成績を残しているのがこのチームだ。前身のSKT時代にはWorldsを3度制している。昨年は惜しくもWorlds決勝でDRXに敗北してしまったが、チームとしての完成度はさらに上げてきている。まぎれもなく優勝候補のひとつだろう。
 そんなT1だが、個々のクオリティもすさまじく高い。いわずと知れた世界最強プレーヤー Faker選手に始まり、去年のWorldsで衝撃のスタッツを残したZeus選手、韓国最強のサポートと謳われるKeria選手など、すべてのレーンがゲームを破壊しうる力を持っている。

世界に衝撃を与え続ける天才 Keria

 T1から紹介するのは、今大会でも素晴らしいプレーを見せているKeria選手だ。非常に広いチャンピオンプールを誇っており、ファイターやアサシンまでも使いこなす姿を、これまで何度も披露している。
 また、彼を語る上で欠かせないのはそのキャリー力だ。この強豪チームでショットコーラーを務める頭脳と、集団戦を破壊するハンドスキルの持ち主である。サポートでありながらPlayer of the Gameにチーム最多で選ばれていることからも、今のT1は彼を中心としたチームであると言えるだろう。

今Worldsではメタ外のスレッシュ

 多彩なチャンピオンを使いこなすKeria選手だが、中でも突出した実力を持っているのがスレッシュだ。このチャンピオンに関してはまず間違いなく現役最強の使い手だろう。今大会ではまだ一度しかピックされていないが(Keria選手は一度も使っていない)、アフェリオスやジンクスといった、相性のいいADCのTierが上がってきているため、今後活躍するかもしれない。その暁にはぜひ、この世界最強のスレッシュ使いの躍動を見たいものだ。



世界を驚かせたNAのラストホープ NRG

 ベスト8に残った顔ぶれの中で、最も意外だったのは間違いなくこのチーム、NRGだ。NAリージョン最後の1チームであり、ノックアウトステージ進出を決めたG2戦では、確かな実力を示してくれた。
 さて、ここではNRGというチームについての紹介をしたいと思う。皆様はこのチームの名前にどれほどの聞き覚えがあっただろうか。実はこのチーム2016年に活動していたことがあり、その後いったん幕を閉じていた。
 しかし今年4月、LCS 2023 Springで4位の成績を残していたCLGを買収し復活を遂げたのである。その直後の5月には、不安であったボットレーナーとサポートを補強。なんとLCSを1位で制し、Worldsに乗りこんできた。
 勢いそのままに世界一への道を前進し続けるこの集団からは、目を離さないほうがよさそうだ。

目指すは最大の下克上 ベテラン韓国人 IgNar

 注目選手はKR出身の苦労人 IgNar選手だ。現在26歳の彼は、2015年から約9年間、LoLのプロシーンで活躍している。韓国出身でありながらEU・NAを中心に活動していることから、輝かしいキャリアというわけではない。
 しかしながら、今大会では好プレーでチームをけん引し、ついにベスト8までたどり着いた。彼にとっては、キャリアで最大のチャンスともいえるところまで来ているだろう。執念のプレーで、まだまだ世界に挑戦する。

年間勝率7割近くを出している得意チャンプ レル

 ピックアップチャンピオンはレル。メタの一角であり、非常に強力なエンゲージチャンプだ。IgNar選手はかなりの使い手で、集団戦を決めるほどの仕掛けを成功させることも多い。これまでBANされることも多かったが、BO3が多く行われた現在、BAN漏れすることも増えてきている。Jgとのフレックス性により先出安定チャンプでもあるため、出番はあるだろう。
 その際にどんなパフォーマンスを見せてくれるか注目だ。



新たな顔ぶれで念願の世界一へ KT

 3チームが突破を決めたLCKの最後の1チームだ。順位では3位扱いだったが、実は今年のSummerで優勝を果たしている。その原動力になったのは、LCK Spring 2023から加入した3人の名手、Kiin・Bdd・Lehendsの存在であることは間違いない。中でもBdd選手の技術は群を抜いており、得意としているアジールでは、世界最高の使い手であるとの呼び声も高い。
 また昨年からKTで活躍していた、Cuzz・Aimingが見せているパフォーマンスも素晴らしいものであり、ベスト8にふさわしいメンバーが揃っている。

魅力抜群のエンターテイナーADC Aiming

 KTの試合を最も面白いものにするのがこのAiming選手だ。指折りのアグレッシブさを持つADCで、アウトプレーを創造する魅力あるプレーヤーである(それゆえに大ポカをすることもあるのだが……)。
 試合の序盤から終盤まで、何を起こすかわからない彼のような存在は、LoLの競技シーンに欠かせない。今大会でも序盤のスノーボールを自分で始めたかと思えば、中盤に大きなミスを犯して逆転され、その後自分自身のスーパープレーで試合に勝利するといった大立ち回りを見せている。

得意のアウトプレー製造機 ゼリ

 Aiming選手の得意チャンプと言えばやはりゼリだ。先に述べたアグレッシブなプレーを起こしやすいチャンピオンであり、チームからの信頼も厚い。
 環境的にも評価の高いこのチャンプで、世界を驚かせるようなプレーを見せてくれることに期待しよう。



ライバルはLNGか 成長過程の強豪 BLG

 最初に取り上げたLNGと同様、4人が今年加入となっている若さのあるチームがBLGだ。その実力はLPL Summer優勝、結果LPL2位でWorldsにたどり着いていることから、疑いの余地がない。Worldsでの経験も豊富なミッドレーナー Yagao選手をはじめ、才能を持った選手で固められたチームである。
 中でもいまだに二十歳であるBin選手とOn選手の2名は世界中のチームから注目されており、まだまだ進化の余地を残していると思われる。

次世代の世界最強トップレーナー Bin

 チーム全体として成長過程にあるBLGだが、その象徴と言えるのがBin選手だ。世界でも随一の戦場と化しているLPLのトップレーンにおいて、若手最有力と呼ばれている。得意チャンピオンに軒並み攻撃的なファイターが並ぶアグレッシブさが彼の武器だ。
 今大会でも素晴らしいスタッツを残しており、名実ともに世界最強トップレーナーへの階段を駆け上っている。Worldsの栄光を勝ち取れば、同時にそちらの座をも確保すると言えるだろう。

Bin選手の圧倒的フェイバリット ジャックス

 Bin選手が世界でも指折りのパフォーマンスを見せるチャンプがジャックスだ。どんな相手でもその武器のごとく振り回し翻弄する。苦手なチャンピオンが多いメタになってしまっているが、それでもBin選手はためらいなくカウンターチャンピオン相手にジャックスを繰り出し、レーンをドミネートする。さらなる強者ひしめくノックアウトステージで、どこまでゲームを破壊できるのか、楽しみにしたい。



ここまで苦戦を強いられた眠れる獅子 WBG

 今大会、最も苦戦している印象があるのがWBGだ。Worlds優勝経験のあるTheShy・Crisp両選手に世界屈指のベテランミッドレーナーのXiaohu選手と申し分ないネームバリューから、事前予想では十分、優勝候補の一角だった。しかし、スイスステージではG2・KTに敗北し、1-2ブラケットまで追いやられる。その後は、なんとかノックアウトステージまでたどり着いたが、くじ運に助けられた感覚も否めない。
 本来の実力を発揮できれば、上位チームを脅かす存在にもなれるはずだが、ノックアウトステージの開始までにコンディションを整えられるかは、怪しいところだ。

LPLのトップレーンに革命を起こした男 TheShy

 WBGを語る上で欠かせないのがTheShy選手だ。2018年にiGの一員としてWorldsを制したこの男は、LPLのトップレーン全体のレベルを押し上げたとまで言われる名手である。ずば抜けた筋力でレーン戦をドミネートし、集団戦でも高い影響力で試合を決定づける。世界一のトップレーナーを目指す選手にとって、間違いなく立ちはだかるであろう壁として君臨している。

最強クラスのアルティメットをもつランブル

 そのTheShy選手が今、最高のパフォーマンスを見せているのがランブルだ。レーン戦から集団戦まで非常にパワーのあるこのチャンプはTheShy選手の強みを存分に生かす相棒として機能している。中でもアルティメット「イコライザー」の使い方は天下一品で、この点に至っては世界でも右に出る者はいない。チームが苦境に陥った際は、ぜひ彼の動きに注目してほしい。




 少々長くなってしまいましたが、Worlds2023ベスト8チーム紹介でした。
 ここまでお付き合いいただき、大変ありがとうございました。また土曜日には、NRG対WBG、GEN対BLGから厳選した試合の分析記事を上げる予定となっておりますので、よろしければそちらも楽しみにしていてください。
 それでは、またの機会に。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集