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コルクアートの軌跡 第6話 理由

第6話 コルクアート70作品の軌跡
選んだモチーフの理由

目次
・自主制作フランスゆかりの偉人
・トルシエ監督8作品オーダー
・レストラン・ホテルからのオーダー
・個人客からのプライベートオーダー
・作品をワインのラベルに。更なる循環を狙う

・自主制作フランスゆかりの偉人

コルクアートを発案した2014年は、日本未輸入のフランスワインを買い付けてくる仕事をしていたため、とにかくワイン文化にも関わりのあるフランスの歴史を学んだり、料理を学んだり、映画を見たりしていました。

とくに歴史の偉人や、何かの分野で第一人者となった人物が、どんな時代背景に生き、何を目指していたのか?その功績が時代を越えて語り継がれている理由を知ると大変興味深いものがありました。

最初の2~3年、20作品まではフランスにゆかりのある人物を軸に、自身の興味のある人物、尊敬するワイン醸造家やシェフなどを積極的に描いていきました。

ナポレオン・ボナパルト(皇帝)
グレース・ケリー(女優)
レオナルド・ダ・ヴィンチ(万能人)
ラルー・ビーズ・ルロワ(ワイン醸造家)
ココ・シャネル(ファッションデザイナー)
ジョエル・ロブション(シェフ)
レオナール・フジタ(画家)
マリア・カラス(オペラ歌手)
マルク・シャガール(画家)
サルヴァドール・ダリ(画家)
アンリ・ジャイエ(ワイン醸造家)
ルイ・アームストロング(トランぺッター)
山口小夜子(モデル)
フィリップ・トルシエ(サッカー監督)
クリスチャン・ベッレイ(ワイン醸造家)
ガガン・アナンド(シェフ)
GACKT(歌手)
ルイ・パストゥール(生化学者)
ジャンニ・ヴェルサーチ(ファッションデザイナー)
ポール・ボキューズ(シェフ)

・トルシエ監督8作品オーダー

勤務していた恵比寿のワインショップはシャトーレストラン、ジョエルロブションの地下にあったため
当時、頻繁に来日されていたロブションシェフの70歳のお祝いに作品を制作した際はご本人にも喜んでいただくことが出来、「作品を憧れの本人に届けることが出来るかもしれない」という体験にワクワクしていくことになります。

大腿骨骨折退院後には、入院中にコンタクトを取っていたトルシエさんや、ガクトさんなど著名人の方にも作品が届くようになり

ランブルスコの醸造家ベッレイさんの作品はイタリアへ、ガガンシェフの作品はタイ・バンコクへ、パストゥールの作品は生まれ故郷のフランス・アルボワへ、海外への輸送もできるようになりました。

特にサッカー元日本代表監督のトルシエさんは、自身の肖像画の後にも
ペレ(サッカー選手)
ネルソン・マンデラ(南アフリカ大統領)
アンディ・ウォーホル(画家)
スティーブ・マックイーン(映画俳優)
レイモン・プリドール(ロードレーサー)
ココ・シャネル(ファッションデザイナー※2枚目)
マリアカラス(オペラ歌手)
と追加で計8枚も、自身の人生に影響を与えた人物というテーマでオーダーをいただき、フランス・サンテミリオンに所有するSOL BENIワイナリーのカーヴに並べていただきました。

・レストラン・ホテルからのオーダー

集まるコルクの多くは、知人のソムリエ仲間やシェフ達からのご提供でしたので、もし飾っていただけるなら、そうしたレストランやホテルに飾っていただきたい、という思いが最初からありました。

皆さまが日々楽しんだワインのコルクが、ああいった作品になるんです、と会話が生まれたり、また新しいワインを楽しむきっかけのひとつになったら良いなと思っていました。

そんな気持ちに応えてくれたのが、帝国ホテルと、京橋のレストラン・シェイノで、レオナールフジタと渋沢栄一作品、井上シェフの肖像画作品をそれぞれご依頼、また展示いただく機会がありました。

作品展示をきっかけに、更に帝国ホテルからは祝賀会などの宴会でサプライズプレゼントをしたいと、企業の代表や会長などの肖像画依頼をいただき、

シェイノの古賀シェフ、姉妹店ポンドール・イノの柚原シェフより井上シェフのワインの盟友、中川ワインの中川会長他、その後も次々とレストラン顧客からの作品制作依頼を受けてくださり、コルクご提供と共に長く応援いただいています。

・個人客からのプライベートオーダー

メディアの取材や作品の展示が少しずつ広がると共に、「個人的に制作してほしい方がいます」と
ご自身の家族だったり、ファンクラブからアーティストへのプレゼントだったり、憧れている人物、尊敬する人物など、さまざまなご依頼をいただけるようになりました。

天野喜孝(イラストレーター)
スティーブ・ジョブス(実業家)
オードリー・ヘップバーン(女優)
ヴィヴィアン・リー(女優)
ダニエル・クレイグ(俳優)
スティング(歌手)
ジャン・レノ(映画LEON 俳優)
ボダン・クララ(司会者・通訳・女優)
2PAC(ラッパー)
ジョンレノン(ミュージシャン)
ベートーヴェン(作曲家)
バッハ(作曲家)
マルタ・アルゲリッチ(ピアニスト)
ゼレンスキー(ウクライナ大統領)
ナシミ(アゼルバイジャン詩人)
松田優作(俳優)
今剛(ギタリスト)
浅草弾左衛門(武士)
相澤康晴(税理士)
尾崎宗春(尾崎牛代表)
伊藤南山(伝統工芸家)
市川團十郎(歌舞伎役者)
旭豊(立浪部屋親方)

※敬称略にて失礼致します

その他、一般の方をモチーフとした作品もたくさんのオーダーをいただきました。

これまで制作したコルクアート作品は
ヴァーチャル美術館に展示してあります。

キャプションは英語となっていますので、
世界のどこからでもアクセスできます。

【VR】コルクアート美術館

・作品をワインのラベルに。更なる循環を狙う

ワインを楽しんだ証としてのコルクを集めて作品を作っていくうちに「作品そのものをワインのラベルにしたい」という思いが生まれました。

ルネサンス期の絵画によく登場するモチーフ、貴婦人とユニコーンはブルゴーニュのChateau des Boisと

浮世絵を少しパロディし、ワインと江戸切子のグラスを組み込んだ写楽と歌麿のYakko Edo bei と Poppin Girlは、ラングドックのDomaine Bassacとのコラボが実現し、コルクアートのオリジナルワインとして発売しました。

3度目となるオリジナルラベルは、9月末に到着予定のイタリアワイン2種。まもなくお披露目となりますが、現在作品を制作中です。

世界にはたくさんのアーティストラベルのワインが存在しますが、もっとも有名なワインのひとつにフランス・ボルドーのムートンロートシルトがあります。

過去に日本人が2度(1979年・堂本尚郎 1991年バルテュス節子)ラベルを飾っていますが、以降30年以上、日本人画家の作品は登場していません。僕は生きているうちにここをコルクアートで狙っています。

その他、世界中から日本に届けられるたくさんのワイナリーのワインを次々とコルクアートで飾ることが出来たらと考えています。

ワイン消費から、新たなワイン生産へ。コルクアートを通じて世界と日本の新たな交流が生まれてくれたら嬉しく思っています。

次回は、いよいよ今回のイタリアワインのモチーフを公開いたします。

・・・第7話に続く・・・

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【8/17】
第1話 体験したレストラン業界・ワインビジネスの裏側
     次々と働き手が去ってしまう理由
https://note.com/kuboblanc/n/n5f4d6001f302

【8/18】
第2話 コルクアートのはじまり
     飲食業界での挫折をへて
https://note.com/kuboblanc/n/n9a499d893a96

How?do you do it.

【8/19】
第3話 コルクが集まり続ける仕組み
     15万個ものコルクが集まったわけ
https://note.com/kuboblanc/n/ne78a17da8fba

【8/21】
第4話 コルクアートの作り方
    気になる?どうやって作っているのか
https://note.com/kuboblanc/n/n83e98bd2d72d

【8/22】
第5話 コルクアートの広め方
    SNS発信の良手・悪手
https://note.com/kuboblanc/n/n858965bc9945

What?did(do) you do it.

【8/23】
第6話 コルクアート70作品の軌跡
    選んだモチーフの理由
https://note.com/kuboblanc/n/nb8f464909db1

【8/24】
第7話 新作のモチーフは 「   」
     イタリアワインのラベルを飾って発売へ
https://note.com/kuboblanc/n/nfec0b36e62d6

【8/31】
第8話 作品を通して伝えたいこと
https://note.com/kuboblanc/n/n41cdbbbdbd86

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