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廃材アートを通じて気がついたこと

ソムリエという仕事の延長で、ワインを飲み終わった後のコルクを再利用しようと始めたコルクアート

10年前、初めて出来上がった作品を観て僕自身もこんなものが出来るなんて、と驚いたのですが

ちょうどその頃、FacebookやInstagramをはじめとするSNSという情報発信手段が一般的になったり、SDGsやサステイナブルという言葉が出てきたタイミングとも重なり、メディアの取材なども多数受けることで、たくさんの方々に活動を知っていただくことが出来ました

10年間作品を作り続けたこともあり、ある意味「廃材」という「モノ」を再生する作業は一定の支持や評価をいただけるようになり

活動を次のレイヤーに進めてみたい想いが、昨日の会で皆さまと話している中で湧き上がってきました

それは何かというと
「場所」の再利用です

浅草・橋場のアトリエ・ワインバーも、元々は妻のお父さんが建築材料屋さんを営んでいた際の倉庫だった場所をリノベーションして生まれたのですが

一度、役割を終えた廃倉庫や空き家などの、今は使われていない場所に別の利用方法を与えていく、「場所の再利用」をしてみたいと考えています

僕は人を驚かせたりするのが好きなので、「え?!ここがこんな風に変わったんだ!?」という意外性を感じていただきたく

コルクアートを使って「廃材」から「廃墟」の再利用へと物語を進めていきます。それが、コルクアート美術館で、VR美術館はその理想モデルです

※コルクアートのバーチャル美術館

そして、これが実現出来た後、
最後のレイヤーは、「人」です

「モノ」から「場所」へ
「場所」から「人」へ

「人の再利用」と書いてしまうと何だか言葉が悪いのですが

例えば何かに挫折して、つまずいてしまった方に別の居場所を提供したり、仕事を引退して余生の時間を持て余している方に、何かの役割を提供したり

僕自身もそうだったのですが、物事がなかなか思うようにいかない時、「こうあるべき」だとか、「周囲の期待」などを一旦手放して、別の道を歩んでみることがあっても良いのではないか?という気がしています

現代には「居場所がない」「違和感を感じながら生きている」人が多いように見え、そうした方々は新しい居場所や役割によって気持ちが生まれ変わることが出来るかもしれない...

と、最後の部分はまだうっすらとしたイメージなのですが、これを「感謝」や「チップ」と結びつけたいと思っています

さて、長々と書きましたが、まずは「場所」からスタートです。

皆さま、「ここ使ってみない?」というアイディアがもし浮かびましたら、ぜひシェアしてください🤝

※写真はAtelier Cork & Tipが倉庫だった頃から、コルク在庫置き場、ギャラリー&ワインバーへと生まれ変わった変遷です

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