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1分で描ける似顔絵の3つのコツ
こんにちは、くぼみ(@kubomi____)です。最近アイコンを新しくしました。「グラレコのヒミツ」では、グラフィックレコーディングの実践で気づいた学びを紹介していきたいと思います。
以前、伝わる絵を手早く描くスケッチのコツでヒトを描くコツを解説したところ、多くの反響をいただきました。ぜひこちらも合わせてご覧ください。
よく「似顔絵ってどう描いてるんですか?」「どうやったらうまく似顔絵描けますか?」という質問をいただくので、ここでは、手早く似顔絵を描くコツについて考えてみます。
似顔絵ってどうやって描くの?
「ヤフーBizReach Designer’s Session」でのグラフィックレコーディング
グラフィックレコーディングをしていると、登壇者や参加者の方々の似顔絵を描くことが多くあります。グラフィックレコーディングの本質ではないにしろ、とても喜んでもらえますし、参加者意識も高まると感じています。最近は、ありがたいことに「似顔絵を描いてくれませんか?」という似顔絵単体の依頼をいただくことも増えてきました。
人生で初めて似てる!と思える似顔絵をかいてもらいました〜!最高のプレゼントをありがとうございます💕これからいっぱいこれ使おう・ω・ @kubomi____
— みやもとみさき (@mmmmmmmmiiko) December 23, 2019
よく「似顔絵ってどう描いてるんですか?」「どうやったらうまく似顔絵描けますか?」という質問をいただくので、ここでは、手早く似顔絵を描くコツについて考えてみます。
1分で誰かわかるレベルの似顔絵を描く
まず似顔絵の考え方ですが、ここでは似顔絵師が描くようなプロフェッショナルなレベルは目指しません。1分で描けて&誰か分かるレベルを目指します。
なぜかというと、似顔絵を芸術作品としてではなく、コミュニケーションツールとして考えているからです。たとえば社内の会議に誰が参加していたか、程度のことが分かればよいのです。時間をかけずに簡単に、知ってる人が見て誰か分かる描き方を考えていきます。
①輪郭
まずは、顔の「輪郭」を捉えます。輪郭は、顔の印象を決める大きな要素のひとつです。丸型、楕円型、四角型、三角型、といった種類があります。実際には人の顔はもっと複雑な形をしていますが、パッと見たときの印象で、シンプルな図形として捉えましょう。少し強調するくらいが、特徴が分かりやすく、似顔絵としてはうまく行くと思います。
②髪型
次に描くのは、「髪型」です。現実世界でも絵の世界でも、「髪型」はその人の印象を決める最も重要な要素だと言っても過言ではありません。漫画やアニメのキャラクターを見ても、「黒髪ロング=清楚系美少女」というように、髪型が印象に密接に関係していることが分かると思います。逆に言うと、髪型さえ合っていれば、かなり似ている似顔絵になります。
髪型とは一口に言っても、様々なバリエーションがあります。髪質、髪色、長さ、毛量など様々な要因で髪型は決定するので、本当に一人ひとり違います。
重要なことは、髪全体をひとつのかたまりとして捉えることです。髪の毛を1本1本描くことはおすすめしません。時間もかかるし、全体を見失ってしまうからです。全体をひとつのかたまりとして見るように意識してみてください。そうすると、シンプルな形に落とし込みやすくなります。
とりあえず「輪郭」と「髪型」だけ合っていれば、だいたい誰か分かるレベルになります。慣れれば①と②までで30秒くらいで描けると思います。
③パーツの配置
最後にいよいよ、顔のパーツ(目眉鼻口)を描いていきます。上の図の5つの顔は全て同じ目眉鼻口のパーツで構成されていますが、配置が違うだけで、違う人の顔に見えます。
目や鼻や唇の形といった顔のパーツの形を正確に捉えることが、似顔絵をうまく描くコツだと思われがちですが、実際には、パーツの形よりも、パーツの配置の方が重要です。(余談ですが、最近身近になった顔認証も、顔の特徴点の位置関係を元に照合しています。)パーツの配置こそが、人類ひとりひとりの顔の違いをつくる正体だと言えます。
顔に対してパーツが中央に集まっているか分散しているか、目と目が近いか遠いか、目と眉が近いか遠いか、おでこのひろさ、あごの長さ、などなど。顔とパーツの位置関係、パーツ同士の位置関係を捉えると、似顔絵の完成度が一気に上がります。
完成!
これで完成です!プロのような似顔絵を描けるようになるには長年の修行が必要ですが、このような手軽な似顔絵であれば、今すぐ使えて、慣れれば1分ほどで描けるようになります。日々のコミュニケーションに役立てていただければ幸いです。
まとめ
1分で誰かわかるレベルの似顔絵を描く
①輪郭
②髪型
③パーツの配置
ミニワーク
3つのポイントを踏まえて、身近な家族や友達、好きな芸能人を描き分けてみましょう!似顔絵は比較対象があって初めて似るので、何人か比較しながら描くと上達しやすくおすすめです。
2019年7月1日(月)から11月30日(土)まで、ソニーミュージック六本木ミュージアムで開催の嵐の『ARASHI EXHIBITION "JOURNEY"嵐を旅する展覧会』のグッズのイラストとデザインを担当しました。よろしくお願いします。https://t.co/qzw2Lm5CyK pic.twitter.com/qtbdaLPMag
— Noritake (@Noritake_org) October 5, 2019
ちなみにこちらは、イラストレーターのNoritakeさんが描いた嵐5人の似顔絵。ほぼ輪郭、髪型、パーツの配置だけで5人の特徴があらわされています。すごい。。
ついに書籍化!
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