VO.2 東証の市場区分見直しってなんだ?
こんばんは。株主総会シーズンが終わり、ようやく東証さんもデータ分析が終わったようで、社外取締役増加!のまとめデータ出してましたね。
(こちらの解説はまた別の記事に)
ということで、その東証さんが来年の春に行う「市場区分の見直し」についてが今回のテーマです。
最近のトレンドなんだろうけど、よくわからないからな〜って方向けに、社会人1年目の方でもなんかわかったかも!となれるざっくり記事ですのでぜひ~!
VO.2 東証の市場区分見直しってなんだ?
▼ここだけでも読んで!サマリー
・市場区分の変更とは?
→東証一部とか二部とかの上場する場所の分け方が変わること。
・誰が気にしているニュースなの?
→上場企業/IPOしたい企業の経営層・経営企画の方々
・どんな影響があるの?
→今よりガバナンス強化しないと、企業価値が下がっちゃう!
(=投資されなくなっちゃう)
▼市場区分ってなんで変更するの?
国内外の投資家から見て、魅力的な市場にして、
がんがん投資してもらうためです!
今の市場だと、大きく3点の問題があるのです…。
問題点①:投資家から見て、どこの場所(市場)にいる会社のどの会社が良い会社か分かんない涙
例:一部上場=良い会社(大手)っぽいけど一番数が多いし、企業状態もバラバラで、投資しにくい
問題点②:その場所に居続けるルール(上場維持基準)がなあなあなので、企業が努力しなくなっちゃう涙
例:上場できる基準より退出する基準がゆるいので、一部にあがっちゃえば、そのあと努力しなくても一部のままでいられちゃう
問題点③:場所の移動ルール(鞍替え基準・市場変更基準)が複雑だし、ぶっちゃけズルできちゃう涙
例:未上場→一部上場に上場する基準より、一回マザーズに上場してマザーズ→一部上場に変更する方が基準がゆるいので、楽に一部上場になれちゃう
▼どう変更するの?
①上場する場所の分け方(市場区分)
名称は仮ですが、今の場所数(5個)が3個に減り、シンプルになります。
イメージとしては、
東証一部の良い会社→プライム市場
東証一部のその他の会社、二部の会社→スタンダード市場
ジャスダック、マザーズの会社→グロース市場
②ルール
上場できる基準・退出する基準・移動する基準がすべて一緒になり、超シンプルになります。
プレミア市場=こういう基準!ってなったら
プレミア市場にいきなり未上場から上場しようが、他の市場から変更しようが同じ基準だしその基準を守れなくなったら出て行ってね!ってことです。
▼どう影響するの?
プライム市場に関しては、2021年春に改訂するコーポレートガバナンスコードをぜーんぶ守らないと上場できません!
まだ改訂後の内容は未定ですが、確実に今の内容よりも厳しくなることは明らかで、今は一部上場の企業が、改定後は、プライムには入れないなんてざらに出てきます。
それって結構やばくないですか?
投資家から見て、企業評価がさがる=投資されない=資金がないと経営できないってのはもちろん
企業ブランディングにも関わりますし、採用だってしにくくなっちゃう。
負のスパイラル
逆に言えば、ガバナンスをちゃーんとすれば、ジャスダック・マザーズにいるような会社も、スタンダードやプライムに変更し、↑とは逆の成長スパイラルも描けちゃうってことです。
▼今後のスケジュール感は?
ざっくりスケジュールは東証さんが出しています!
↓
【参考】「新市場区分の概要について」 2020年2月21日 株式会社東京証券取引所 P.16
▼もし社外取締役・監査役をお探しなら
市場区分の見直しに伴い、各社様、社外役員を増加していますが
もしお探してあれば、ぜひご相談くださいませ。
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