転校してきた高校で初めて隣の席になった子はいつも眠そうにしている女の子でした……
俺は親の転勤で転校してきた
初めて行く高校にワクワクしながら向かっていた
どんな出会いが待っているのか、友達はできるのか、彼女とかもできたりしたら最高だなーなんて思いながら歩いていた
すると、道角で猛スピードで走ってくる女性とぶつかった
〇:いった……
?:いたた……
転んだ体を起こす
?:だ、大丈夫ですか?
ぶつかってきた女性が申し訳なさそうに言ってくる
その女性は背が小さくて可愛いらしい顔をしている子だった
思わず可愛いと思ってしまう……
〇:え、あ、な、何とか……
?:え、えっとすいませんでした!
〇:いやいや大丈夫ですよ、怪我とかしてないし
?:そうですか……?
〇:はい
?:そ、そうですか……それじゃちょっと私急いでるので行ってもいいですか?
〇:あ、全然大丈夫ですよ、でも急ぎすぎも危ないですからね気をつけて行ってください
?:あ、はい!
女性はそう言って次はそこまでスピード出さずに向かっていった
〇:……あれ、てかあの制服……もしかして同じ高校?
着ていた制服を思い出すと確か、女子の制服はあんな感じだった気がする……
〇:も、もしかして……漫画とかで見る、恋愛がこれから始まる的なやつか?
俺は恋愛漫画とか結構読むのでそういう恋とか憧れていた
〇:これは……楽しい日々が始まりそうだな!
俺はさっきよりワクワクしながら高校へ向かった
高校に着くと先生に会うため職員室へ向かった
〇:失礼しまーす、今日からこの高校へ転校してきた〇〇〇〇と申します
俺がそういうと1人の先生が俺の近くまで歩いてくる
その先生は美人で優しそうな先生だった
自己紹介してくれて名前は西野七瀬というらしい
七:〇〇くん、ふふっよろしゅうな
元々関西の人らしく、大学でこっちに来てそのままこっちの先生になったらしい
七:ほな、教室行こか!
〇:あ、はい!
西野先生の後ろに着いていき、教室へ向かった
教室に着くと西野先生が先に教室に入り、ほな、呼んだら来てなと言われ廊下で待機する
すると、与田さん、起きてやー!と西野先生の声が聞こえる
〇:おいおい、朝早くから寝るってどういうことだよ……寝不足できたとかなのか?
そんなことを考えていると西野先生に呼ばれる
俺はドアをノックして教室へ入る
七:ほな、みんなに自己紹介よろしくな〜
〇:あ、はい!〇〇〇〇と言います!!親の転勤でこの高校に転校してきました!!仲良くしてくれると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
俺は頭を下げて言う
するとみんなからよろしくな!!とか友達になろうぜ!!みたいな声が聞こえる
暖かいなーって思いながら下げていた頭を上げる
すると、1人の眠ってる人を見つける
あ、今さっき西野先生に言われていた子か
七:席やけど……どこにしようか〜うーん……っ!与田さんの隣空いとるからそこでええか?
寝てる人の席か……まぁでもいっか
〇:大丈夫ですよ
七:ほな、そこの席に決まりやな!
俺は与田さんの席の隣へ行く
すると、1つ気づく
そう!
与田さんは、今さっき外でぶつかった女性だったのだ
〇:あ!さっきの!!
思わず声を出して驚く
すると、与田さんは目を覚まして俺を見て驚く
与:あ!さっきの!!ぶつかった人!!
どっちも驚いた感じになっていると西野先生が言う
七:あれ?与田さんと〇〇くんって知り合いなん?
〇:知り合いというか、さっき道でぶつかって……
七:なんやそれ!!凄い運命的やな!
〇:いやそうなんですよ、それでびっくりしちゃいました
七:へぇ〜ほな、与田さんに〇〇くんのこと頼むわ!
与:えっ!?わ、私ですか!?
七:いつも授業中寝とるからな、成績やばいやろ?もし、やってくれたら……
与:やったら上げてくれるんですか!
七:さぁな?わからんけどもしかしたらなるかもな
与:やります!!
与田さんはさっきの面倒くさそうな雰囲気は無くなり元気よく言った
七:じゃ、校舎内の案内とか頼んだでー!
西野先生、完全に俺に色々説明するのめんどくさいって思ってるだろと心の中で思ったが口には出さなかった
てか……大丈夫なんだろうか……
今さっき与田さん寝てたぞ?
しかも見た感じよく寝てるぽいし……大丈夫なのか?と少し不安になりながらも俺は与田さんの隣の席に座った
私は今日転校してきた男の子〇〇くんに校舎案内していた
2時間目が西野先生の国語の授業だったのにその時間を使って〇〇くんに校舎案内を行っていた
西野先生は好きだけど国語はあんまり得意じゃなかったのでサボれてラッキーって思った
校舎の案内を一通り済ませた
与:これで案内は終わりかな
〇:ありがとう、与田さん
与:あ、そういえば名前祐希って言うから祐希って呼び捨てでいいよ?
〇:え、いいの?
与:うん!隣の席なんだし友達になるんだからいいよ!!
〇:わ、わかった、それじゃ祐希ってこれからは呼ぶね、俺も〇〇って呼び捨てでいいよ
与:OK!〇〇よろしくね!
〇:うん!よろしく祐希
私は早速〇〇と仲良くなり嬉しくなった
やはり仲がいい人が増えるというのはいい事だ
与:ねぇ!良かったら!お昼一緒に食べない?
〇:え、いいの?
与:うん!!他のクラスの友達もいるけどみんな優しいから大丈夫だと思うよ!
〇:それじゃお言葉に甘えてそうさせてもらおうかな
与:やった!それじゃお昼になったら一緒に屋上行こ!!
私と〇〇は約束をして一緒に教室へ戻って午前の授業を受けた
午前の授業を乗り越えて、私と〇〇は一緒に屋上へ向かった
屋上に着くと他のクラスの友達である、山と蓮加がいた
蓮:あれ?与田、隣にいる人誰?
美:もしかして……彼氏?
山がニヤニヤして、聞いてくる
与:違うよー転校生の子!
美:えぇーなんだ、つまんないのー
蓮:転校生の子君だったんだ!男子とは聞いたけど……結構かっこいい顔してるね
〇:え、そ、そうですか?
美:確かにイケメンだねーねぇ、私と付き合う?
蓮加と山が〇〇にかっこいいという姿を見てちょっと心がモヤモヤする
与:ちょっと!やめてよ!!〇〇困ってるでしょ!!
山:もしかして〇〇くんの事好きなんじゃないのー!
蓮:確かにー!!
与:ちょっ!ちょっと!やめてよ!そういうことじゃないもん!!ほ、ほら!!お昼食べよ!!
無理やり押し切って食べる流れに持っていきみんなでお弁当を食べた
その間も〇〇は2人から質問攻めにあっていて何とか守るのが大変だった
お弁当を食べ終わった後教室に戻って午後の授業を乗り切って家に帰った
あれから少し経って、私は〇〇とより仲良くなっていった
授業中私が寝ていても〇〇が後でノートを見せてくれるので助かっている
お昼は山と蓮加が2人を見ていると邪魔しちゃいけない気がするからと言って今では2人で一緒に食べている
〇〇がいると毎日が楽しくてワクワクした人になる
朝も前までは間に合うか間に合わないかのギリギリに行ってたが今は早く言って〇〇と会話するようになった
そんな楽しい日々を過ごしている時に、私はいつものように帰ろうと校舎を出た
すると、男子3人に突然話しかけられ囲まれる
男1:2年生の与田さんだよね、ちょっといい?
男2:はなしたいことがあるんだよね……
男3:素直に着いてきたら痛いことしないから……さ?ね?
与:え、あ……
男3:与田さんさ、2年生でしょ?俺たち3年生なんだよ、先輩の言うことは絶対だから
男2:そうだそうだ、ほら!行くぞ!!
与:嫌だ!!
私は逃げようと走り出そうとする
でも、すぐ3人に囲まれてしまう
男1:逃がすわけないだろ?
与:う……
終わった……私が諦めようとした瞬間声が聞こえた
俺は西野先生に今日集めたプリントを職員室へ運んでくれへん?と頼まれ運んだ
〇:これで終わりです
七:ありがとさん!それじゃ気をつけて帰り
〇:はい!
俺が職員室から出ようとした時、職員室に山下さんと岩本さんが入ってくる
美:はぁはぁ……
蓮:はぁはぁ……あの!!
七:どうしたん!?そんな急いで!!
〇:そうですよ2人とも何が……
美:あ!〇〇くんもいたんだ!!ちょうど良かった!!与田が!与田が絡まれているの!!
七:なんやて!!誰に!?
美:3年生の男1と男2、男3の3人です
七:なっ!?その3人ってヤンキーやん!
〇:えっ!まじですか!!それじゃ祐希やばいじゃないですか!!あの場所は?
美:玄関のところ
〇:分かりました!!俺行ってきます!!
七:えっ!ちょっ!〇〇くん!!
俺は西野先生の声を無視して職員室を出た
別に喧嘩が強い訳でもないのに、何故か祐希を守らないとと強く思い助けに走っていった
玄関のところに着くとちょうど祐希が囲まれていて怯えていた
俺は大きな声を出して声をかけた
〇:何やってるんだ!!
俺の声で3人と祐希が一斉にこっちを見る
祐希は俺の顔を見た瞬間少し安堵した様子だった
男1:あん?なんだてめぇ?
男2:もしかして、ヒーローにでもなろうって思ったのか?
男3:俺たちが誰か知らなねーのか?
〇:知らないね、俺はつい最近引っ越してきたから、祐希は転校してきた俺が1番仲のいい人なんだ、その祐希を傷つけようなんて……俺は許さない!!
男2:おいおいもしかしてこの女の子こと好きなんじゃねーか?
男3:あはは!有り得るな!!
男1:それじゃボッコボコにして心折ってやるか!
3人が俺を殴ろうと近づいてくる
そこで思う
あ、やばい……俺死ぬかも……って
でも……いいか、祐希を守れるなら……
俺がそう思っていると遠くから西野先生の声が聞こえる
七:私のクラスの生徒を傷つけようとしとるやつは誰やー!!
その後に岩本さんと山下さんの声も聞こえる
蓮:おまたせ!!与田!〇〇くん!!
美:〇〇くん急に走りだすからびっくりしたよ!
男1:ちっ!!クソ!!先生呼びやがった!
男3:に、逃げるぞ!!
男2:い、いや無理だ!外にも先生達がいる!!
男1:クソ!!挟み撃ちかよ!!
男達は先生達に囲まれ連れていかれていった
その後詳しい話を岩本さん、山下さん、俺、祐希は先生に詳しいをした
話が終わったあと帰ろうとすると、山下さんと岩本さんは先に小走りで帰っていった
しかもその時2人は祐希に耳打ちをしていた
その時の祐希の顔は何故か顔を赤くしていた
〇:……それじゃ帰ろっか
与:ち、ちょっと待って……
〇:どうしたの?
与:……まず、助けに来てくれて……ありがとう、嬉しかった、〇〇が一番最初に助けに来てくれ
〇:いやいや俺はただ岩本さんと山下さんが職員室に助けを求めに来てたまたまいたから、それに体が勝手に動いたんだ、助けないと!って
与:そうなんだ……〇〇、かっこいいね
俺は祐希に褒められて恥ずかしくなる
〇:……そ、そうかな?
与:……うん、かっこいい、私、〇〇に助けられて気づいたことがあるの
〇:え、なに?
与:私〇〇のことが……好き
〇:え?
俺は突然の告白に驚く
それと同時に嬉しくなる
そこで気づく
あ、俺祐希のこと好きだったんだって
初めてあった時にもしかして運命の出会いとか思っていたけど本当にそうだったんだって
好きだったからあの時体が勝手に動いて助けようとしたんだって
〇:そ、そうなんだ……俺も、俺も祐希のことが好きだっ!
与:え……本当?
〇:うん
与:わ、私……嬉しい!!
祐希が勢いよく抱きついてくる
〇:祐希、これからと改めてよろしくね
俺がそういうと抱きつくのを一旦やめて俺の顔を見て言う
与:うん!よろしく!
祐希がニコッと笑顔でいう
与:〇〇!!大好きだっちゃ!!
祐希の突然の博多弁に驚きながらもドキッとする
俺と祐希は一緒に楽しく話しながら一緒に帰った
あのヤンキー達は停学処分になったみたいだ
俺と祐希は高校を卒業後、同じ大学へ入学した
祐希はそこまで勉強が得意じゃなかったが俺が教えてあげて何とか入学した
そして、大学を卒業後、俺は一流会社に就職した
数年後、俺は祐希にプロポーズして結婚した
今は子供3人と家族5人で楽しく暮らしている
妄ツイ読んで下さりありがとうございます!!
今回はヒロインは与田で書きました!!
与田いいですよね!
あの与田の雰囲気大好きです!笑
いつも眠そうにしてるけどやる時はやるし、みんなに優しいし、すごいなーって思います笑
西野さんを出したんですけど関西弁どうでしたかね?笑
関西弁おかしくなかったですかね?笑
そこがちょっと不安であります笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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