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高嶺の先輩は何故かTHE普通の俺に積極的に話しかけてくるんだが!?

俺には最近、困っていることがある

それは高嶺の花と言われている先輩に積極的に話しかけられることだ

名前は山下美月

ものすごい人気を誇り、みんなが憧れている人であり、高嶺の花と言われ崇められている

そんな山下先輩が何故俺の事を話しかけてくるのだろうか……

理由が全く分からない……

他の男子から嫉妬されることがあるが、色々山下先輩にされる側からするとあんなに綺麗な人に色々話しかけれると緊張するし、好きになっちゃいそうで危ないのだ

どうせ振られることがわかってるから好きになるのはバカバカしいと思っている

そんなことを考えながら今日も学校へ歩く

すると、後ろから山下さんの声が聞こえてくる


山:〇〇くーん!!!

勢いよく後ろから抱きしめられる

〇:うっ!?

山:おはよう!!

ニコッと笑顔を俺に向けてくる

〇:お、おはようございます……

山下先輩の笑顔が可愛すぎて視線を逸らして言う

山:え、なんでそんな嫌そうな顔するの!!高嶺の花と言われてる私が抱きしめてあげてるんだよ?

〇:い、いや別に嫌そうな顔なんてしてないですよ!!

山:いや、してた!!

頬を膨らませる山下先輩

すると、俺とクラスメイトの賀喜遥香がやってくる

賀喜もものすごく可愛い顔していてみんなからモテている

遥:あ、美月先輩!おはようございます!!それに〇〇もおはよう!

山:あっ!かっきー!!!おはよう!

〇:おいおい、なんだよそのついで感……

遥:当たり前じゃない、美月先輩がいるんだから!

〇:当たり前って……

賀喜は山下先輩にものすごく憧れていることを知っていても当たり前じゃないと普通に言われると少し悲しい

山:ねぇねぇ!かっきー!聞いてよ!!〇〇くんが私に冷たいの!!抱きついたら嫌そうな顔したの!!

遥:なっ!?美月先輩に抱きついてもらったの!!ず、ずるい!!それに嫌な顔って!!

少し怒った様子で賀喜がいう

〇:い、いや!別に嫌な顔なんてしてない!!た、ただびっくりしただけ!!

山:そ、そうなの?

〇:当たり前ですよ!嫌な顔するわけがないじゃないですか!

山:そ、そっか……まぁなら……仕方ないか

遥:私も抱きしめられて緊張したい……

山:かっきーそんなに言うなら抱きしめてあげ良かったか?

遥:えっ!!いいんですか!!

山下先輩と賀喜が2人の世界にはいる

俺は邪魔だなと思い1人で教室へ向かった



教室に着き1人で席に座っていると、賀喜がやってくる

遥:〇〇!!何1人で教室に戻ってるの!!

〇:い、いやなんか二人の世界入ってたからいいかなーって、それに賀喜も山下先輩と2人の方が嬉しいだろ?

遥:ま、まぁそ、そうだけどさぁ……美月先輩が寂しそうにしてたから!

〇:美月先輩はなんでそんな俺に話しかけてきたりするんだろうか……

遥:〇〇って本当に鈍感だよね

〇:え?

遥:普通あんなにされたら普通気づくものだと思うけど……

〇:え!賀喜は知ってるのか!

遥:ま、まぁ……そりゃ見てれば分かるから

〇:理由を教えてくれ!!頼む!!話しかけられると勘違いして好きになりそうになるんだよ……

遥:ふふっ、そうなんだ、それじゃ素直になっちゃえばいいんじゃない?

〇:え?素直に?

遥:うん、好きになっちゃいそうなら好きになればいいと思うよ

〇:はぁ!?なんでだよ!絶対振られるのに、なんで好きになるんだよ

遥:そんなの分からないよ?

〇:や、やめろ、なんか賀喜に言われたらより期待しちゃうだろ……

心の中でもしかしたら……なんてありえないことを考えてしまう

〇:て、てか!理由教えてくれよ!!

遥:……はぁ

〇:なんだよその溜め息は!

遥:いや、私がこんなにも言ってるのにそれでも気づかないって本当にすごいなーって感心したの

〇:そのすごいなーって呆れてないか?

遥:いや?してないよ?

賀喜が知らんぷりの顔で言う

すると、先生がやってきて話を始める

そして、午前の授業が始まって俺はちょっと山下先輩のことを考えながら授業を受けた





私はかっきーと別れて自分の教室に行き午前の授業が始まった

授業中〇〇くんのこと考えながら受けていた

午前の授業が終わってお昼休みになり、私はクラスが違う数少ない普通に話してくれる親友とご飯を食べるべく、屋上へ向かった


山:蓮加ー!!

屋上のドアを開けて名前を呼ぶと蓮加がこっちに振り返る

蓮:どうしたの?山?〇〇くんのこと?

山:なっ!なんでわかったの!?

蓮:山がそんな感じで悩んでいる姿を見たらだいたいわかるよ、それで今日は何があったの?

山:それがね……私とかっきーがね話してたら一緒にいたのにいつの間にか先に何も言わずに教室に行っちゃったの!!なんか私の事避けてるのかなーってそれで思っちゃって……

蓮:なるほど、避けてるって言うよりわざと距離を置いてるんじゃないの?

山:え?わざと?

蓮:うん、山みたいな可愛い人に毎日話しかけられたらある程度、自分のこと好きなのかなって期待しちゃうんだよ

山:それ本当!?それなら私の作戦が上手くいってるってことじゃん

蓮:まぁそうだね、でも〇〇くんは自分に自信がないからこれ以上好きにならないようにわざと距離をおくようにしてるんじゃないかな

山:そんなの嫌!私は〇〇くんのことが好きなんだから!!

蓮:ふふっ本当に〇〇くんのことになるとガチになるよね、てかなんでそんなに〇〇くんのこと好きなの?

山:あれ?話してなかったけ?

蓮:多分聞いてないと思う

山:そっか!それじゃ話すね!〇〇くんを好きになったきっかけは私がこの高校に入ったばっかりの時!私がいつものように買い物しよーって思って外歩いてたら、ナンパされて……いつもみたいに上手く逃げようとしたんだけど、男たちに囲まれた終わったって思ったら〇〇くんが警察の人を呼んできてくれて助けてくれたの!!

蓮:えっ!?そんなことがあったの!?

山:うん!それで私その助けに来てくれた〇〇くんに一目惚れしちゃって……多分〇〇くんは覚えてないんだけど、〇〇くんが高校に入学してきた時に一目見てあ!あの時の子だ!ってなって……だから私は〇〇くんに話しかけてるの!!

蓮:なるほどねーなんか山めっちゃ乙女だね

山:乙女ってちょっといじってるでしょ!

蓮:いやいや!いじってないよ〜!

蓮加がニヤニヤしながら言う

蓮:てかさ、もう告白とかしちゃえば?

山:えっ!?こ、告白!?そんなの無理だよ!!

蓮:いやいや今だと思うよ、〇〇くんも間違いなく山に惹かれているのは事実だと私は思うし、もしかしたら〇〇くん優しいから他の人とかに取られちゃうかもよ?

山:う……そうなのかな……

蓮:もし、このまま今みたいに話しかけて完全に距離置かれたら終わりだよ?それなら今告白するのが1番いいと思うよ

山:そ、そっか……

私は蓮加に言われ考える

そして、覚悟を決める

山:……わかった私告白する!

蓮:お!覚悟決めたね!

山:うん!!早速今日の放課後に行く!!

蓮:ふふっ、山ってやるってなったらすぐやるよね

山:だって、覚悟決めたならすぐ行動したいじゃん!

蓮:そうだね!頑張って!!応援してる!!

山:ありがとう!!蓮加!!

私は蓮加にお礼を伝える

すると、チャイムがなり、私たちはそれぞれの教室へ戻った





俺は午前の授業を終え休み時間は1人でのんびり過ごした

そして、午後の授業も乗り越え帰ろうとする

〇:賀喜またな

遥:うん!〇〇またね!!

教室を出たその時、目の前に山下先輩が居た

山:……ちょっと〇〇くんいいかな?

〇:な、なんですか?

山:……ちょっと話したいことがあるの

山下先輩は少し緊張しているような顔立ちだった

〇:……分かりました、何の話ですか?

山:ここだとあれだからちょっと違うところで話そ……

〇:分かりました

俺は山下先輩について行き、校舎裏へ向かった



校舎裏に着くと山下先輩が話始める……

山:あ、あのね……話っていうのは……私〇〇くんに伝えたいことがあるの!

〇:な、なんですか?

山:それはね……私!〇〇くんのことが好きなの!!多分〇〇くんは覚えてないかもしれないけど私が高校一年生の時ナンパされてた時に助けてくれた〇〇くんに一目惚れして私〇〇くんのことが好きなの!!

〇:っ!?

俺は山下先輩の突然の告白に驚くと同時にあの時助けた人が山下先輩だったことに驚く

〇:山下先輩があの時の人だったんですか!?

山:やっぱり覚えてなかったよね

〇:す、すいません

山:そ、そんな謝らないで!!

〇:そ、そうですか……てかその時に俺に一目惚れしているなんて……山下先輩、本当に俺のこと好きなんですか?

山:うん!本当だよ!!それに好きっていうか大好き!!……〇〇の返事聞かせて?

山下先輩に返事を待たれる

ど、どうしょう

まさか山下先輩が俺の事大好きだったなんて……

で、でもそれじゃ今まで話しかけてきたりしたのは俺の事が好きだったからか!

朝の賀喜が言ってた鈍感というのもあんなに話しかけられてるのに好意に気づかないから言われたのか……

なるほど……

やっとわかった

でも、俺はどうすればいいんだ?

相手は高嶺の花である山下美月先輩だ……

確かに俺は山下先輩のことを好きになっちゃいそうになっていた

だから告白されたのだからOKにすればいいのかもしれない……

いや、でも俺は付き合っていいのか?

俺より相応しい人がいるんじゃないだろうか……

そんな下向きなことを考えてしまう中でふと目の前にいる山下先輩を見る

するとそこには緊張しながら不安そうに見ている山下先輩が立っていた

……そうだ、もし俺が振ったら山下先輩は泣く……

そんな姿俺は……見たくない

例え俺より山下先輩より相応しい人がいても俺が努力してその人より相応しい人になればいいんだ!!

俺は覚悟を決め、山下先輩に気持ちを伝えた


〇:俺も!!山下先輩のことが好きです!!

山:……え、本当……?

〇:はい!

山:……わ、私嬉しい!!

山下先輩が微笑む

山:ねぇねぇ!!付き合ったんだし!先輩じゃなくて美月って呼んで!

〇:えっ!?き、急にですか?

山:うん!いいでしょ!!

〇:わ、分かりましたよ……美月……

俺が名前を呼ぶと顔を赤くする

山:これ……破壊力やば……心がめっちゃドキドキしてるんだけど……

〇:……美月、俺は多分彼氏として今は相応しくないかもしれない……それでも!!必ずみんながお似合いって言うような男になるから!これからよろしく!!

山:ふふっ、私は別に相応しくなくても大丈夫だよ、私は〇〇くんのことが好きなんだから!!まっ、〇〇くんが頑張るって言うなら私は全力応援する!!こちらこそよろしくね!!

美月が微笑む

俺と美月は一緒に仲良く家に帰った

次の日、賀喜に付き合ったことを伝えたら少し嫉妬してるように見えたが絶対に美月先輩を幸せにしてね!と言われもちろん!と伝えた

俺は美月に言った通り努力をして相応しい男になるために頑張った

相応しい人になれたか分からないけど美月からはこれ以上かっこよくならないで!と注意されている

そして、高校卒業して大学に入学して、その大学も卒業して俺は会社に就職した

それからある程度仕事に慣れてきた時にプロポーズをした

そしたら美月は涙を流しながらOKしてくれた

今では子供2人が出来て家族4人で幸せに暮らしている











妄ツイ読んでくださりありがとうございます!!
今回は昨日卒業を発表した山で書かせていただきました
昨日発表を見てちょっと今日の分を作品を書けるか不安になったのですが、山のブログを見て山下美月というアイドルの凄さを感じたのと、山が悲しまないようにと言っていたのでそうだなって思ったので書きました
毎日投稿18日目
明日はまだ決まってないですが5期生か4期生の誰かになると思います!
楽しみにしていただけると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
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