僕と推しとの出会いは突然に!!
やばい……
可愛すぎる……
なんで推しってこんなに可愛いんだ……
僕はスマホの画面を見ながら思う
僕が推しているのは乃木坂46に所属している5期生、井上和だ
それまで僕は乃木坂を応援していたが推しと言う推しはいなかった
だから和を見た時初めて推したい!!と思えた
あの衝撃を僕は忘れなれない……
あぁ……和に会ってみたいなぁ
僕は今大学生でバイトをしている
僕はそのバイトのお金とかを和のミーグリに送ってきたりしたがやはり人気メンだ
僕は今まで当たったことがない……
はぁ……当たってくれないかなー
そんなことを思っているとスマホの画面の時計が8時になろうとしていた
〇:やばっ!!バイト遅れる!!!
僕は急いで家から出た
何とかバイトの時間に間に合った
僕がバイトしているのはシャレオツな喫茶店だ
〇:ふぅ……間に合った、おはようございます!
僕が元気よく挨拶するとマスターの声が帰ってくる
マ:おはよう
〇:マスター!
マ:〇〇くんは元気だね、今日もよろしくね
〇:はい!!
このマスターは見た目はすげえ普通の人って感じの人だが本当はすごい人で若い頃に海外で修行してきた一流の料理人
コーヒーを作るのも得意で海外の偉い人たちも唸らせる1杯を挽くことも出来る
実際にマスターの作るコーヒーは最高である
僕もそのコーヒーの1杯にやられバイトをやりたいと思ったのだ
だがマスターはそのことを公表せず静かにお店を開いている
以前話を聞いたらのんびりとやりたいようにやれたらそれでいいんだと話していて、人気店にしたい訳では無いようで知る人ぞ知るお店にしたいようだ
僕的にもそういう雰囲気がある方が好きだなーと思った
そして僕は制服に着替えて表に出る
マ:今日は平日だし暇だと思うから、コーヒーのこと教えよう
〇:いいんですか!?
マ:あぁ、〇〇くんは真面目だからね特別に教えてあげよう
〇:ありがとうございます!!
そして僕はマスターにコーヒー豆を挽く勉強をさせてもらいながらたまーにくるお客さんの対応をした
そしてお昼休みになろうとした時間、お店を一旦閉じようとした時に女性が入ってきた
すいませんと断ろうとしたがマスターがいいよと一言言ったため、入店をOKした
その女性が入ったと同時にお店のOPENをCLOSEに変えた
帽子を深くかぶりマスクをつけて俯いている
怪しいなぁとか思ったり、いやわんちゃん有名人?とか期待した
〇:いらっしゃいませ、お客様カウンターと普通の席があるんですがどちらがよろしいでしょうか?
僕が聞くとそのお客様は声を出さずカウンターの方を指を指した
僕は変だなぁって思いながらカウンターに通す
〇:ご注文がお決まりましたらお声ください
僕はメニューを渡してカウンターの中に入った
するとマスターに声をかけられる
マ:あっ、〇〇くん
〇:はい!
マ:休憩先に入っていいよ
〇:え?
マ:暇だからさ
〇:でも今お客様が……
マ:まぁまぁ……私に任せといて
マスターがそういうなら……お言葉に甘えよう
〇:分かりました!ありがとうございます!
僕はそういうって休憩室へ向かった
私の名前は井上和
今私は乃木坂46という人気アイドルグループに所属している
今日はお仕事が休みで乃木坂に入る前によく行っていた喫茶店へ向かっている
そこのマスターは私のお父さんとも面識があるため私が乃木坂になったことを知ってるのでバラされるってことも無いので安心だ
そんなことを考えてると喫茶店に着く
ドアを開けるとそこには私より少し上ぐらいの男性がいた
ちょっと待って……バレないよね……
別に私がすごい有名人とは思っていないけどバレる時はバレるって先輩が言ってたしとりあえず失礼なことかもしれないけど喋らずに案内してもらおう
ていうかこの人かっこいいなぁ……
声もいい声出し、優しそう……
いやいや!何言ってるの私……
アイドルは恋愛禁止!
ダメダメ!
心の中で考えていると席の案内を終えその店員さんはカウンターの中に入ってしまう
マ:こんにちは
和:マスター、こんにちは
私はカウンター席に座る
マ:……あっ、ごめんね
和:え?
マ:あの子のこと見てたから、周りの目は気にするよね、休憩入ってもらうからちょっと待ってて
そう言ってマスターはその店員さんに話をかけに行った
和:ありがとうございます、お久しぶりです
私はそう言って帽子とマスクを外した
マ:全然いいよ、久しぶり和
和:やっぱりここが1番安心します
マ:そう言って貰えて嬉しいよ
和:そういえば珍しいですよね、マスターがバイト雇うの
マ:てか、マスター呼び恥ずかしいからやめてくれ
少し照れてる様子で言う
マ:いつもみたいにおじさんでいいよ
和:えぇ……わかりましたよ、おじさん
私は渋々おじさん呼びにする
マ:すまんな、和以外に言われるのは慣れてるんだがな……
和:で、なんでバイトを?
マ:あーそうだな、それはあの子がいい子だからだ
和:え?
マ:あの子、ちょうど和が来れなくなったぐらいの時から来るようになったんだ
和:へぇー
マ:それで1回来た時から毎日毎日来てくれて、しかもいつもありがとうございますとか美味しいですってカウンター席に座ってくれて直接言ってくれるんだ
和:そうなんだ……
マ:あぁ……本当にいい子だ、それに前お客様がお財布を忘れた時があったんだがわざわざお財布を持って追いかけに行ったり、迷惑なお客様が来た時に他のお客様を守ってくれたりしたんだ
和:すごい……
マ:それで、ここで働きたいって言うようになっていい子だって知ってたから、いいぞと許可して働いてもらってるわけだ
和:本当に優しい人なんだね
マ:あぁ本当に
和:優しいそうな人だなとは思ったんだけどね
マ:そうか
和:あっ!コーヒーまだ頼んでなかったよね
マ:あぁそうだな
私はおじさんがあの人を話す時ものすごく嬉しいそうな顔してるのを見て嬉しく見えた
私はおじさんにブラックコーヒーを注文して豆を挽いてもらい飲ませてもらった
久しぶりに飲んだけどやっぱりいちばん美味しいなぁと感じた
それからコーヒーを飲みながら色んな話とか相談に乗ってもらった
そんな時だった、休憩室のドアが開いたのだった……
僕は今日死ぬんだろうか
僕の目の前に推しである和がいる……
何故か……目の前に間違いなく和がいる……
嘘だろ……
僕は驚きのあまり声を出してしまった
〇:え…えぇー!!!!
マ:あっ
和:っ!
和は僕の声に驚いたようだった
マスターはなんともいえない顔している
〇:な…なんで井上和さんがいるんですか!?
僕はフルネームでしかもさん呼びで呼んだ
和:……えーと私の事知ってるんですか?
〇:はい!知ってるというか推させていただいております!!
僕は嬉しいあまり大声で言った
和:そ…そうなんですね……ありがとうございます
マ:〇〇くん
マスターが真面目な声で言う
〇:あっ……すいません!マスターそれに井上さん
マ:ごめんね、私の注意不足だ……
和:全然大丈夫ですよ!
〇:てか、2人とも知り合いなんですか?
マ:まぁね、話しても大丈夫かい?
和:全然いいですよ!
マ:実はね、和のお父さんが私の中学の後輩でね、可愛がってたんだ、それで今でも関わりがあるんだけど、ちょうど〇〇くんが来るようになるより前、つまり乃木坂に入る前まではいっぱい来てたんだよ
〇:そうなんですか!?
和:……はい
マ:たまーに手伝ってもらったりもしたね
〇:えっ!!
和:そうなんです……
和は恥ずかしそうに微笑む
〇:ってことは井上さんは先輩ってことですね!
マ:まぁそうとも言えるね
〇:めっちゃ嬉しい……
推しが手伝っていたお店で働いていたなんて……
もう嬉しすぎて死にそうだ……
和:……あの、お名前は?
〇:あっ!僕は〇〇〇〇です!井上さんのプロフィール動画を見た瞬間から推そうと決めました!
和:そうなんですね、ありがとうございます
マ:年齢は和より3歳上かな
〇:そうですね
和:そうなんですね
〇:はい……なんか推しに年上だってことバレるの恥ずいですね
和:全然大丈夫ですよ
ニコッと笑う
わぁ……やばい可愛い!!!
和:その、一ついいですか?
〇:はい!
和:このことは秘密にしてもらってもいいですか?
〇:全然いいですよ!てかファンとして当たり前です!推しのプライバシーを守ります!!
僕がそう言うと和が微笑む
和:ふふふ、本当に優しい方なんですね
〇:いやいや
和:でも、〇〇さんってミーグリとか来たことないですけどなんでですか?
〇:あーそれは……普通にハズレてるんです
和:あっ、そうなんですね
〇:……はい
和:ふふふ、そんなに落ち込まないでください
〇:え?
和:直接見なくても話さなくても応援してくれてる人がいるってことはちゃんと届いてるので!
わぁ……この子本当にすごいなと思う
これがこれから乃木坂を背負っていく女の子なんだろうなと感じた
〇:……ありがとうございます!
和:あっ!あと!敬語やめましょう!〇〇さんの方が年上なんですし!
〇:え!いいんですか!?
和:当たり前ですよ!
〇:え…えーとじゃ……な…和
和:はい!
やばい!!
これ、なんなんだこの子本当に可愛い……
さすが我が推しって感じだな……
もっともっと好きになる
〇:じゃよろしく
和:はい!よろしくお願いします!
和はニコッとそういった
それから少しして和は喫茶店を後にした
僕はそれからずっと夢だったんじゃないかと思いマスターに何度も夢じゃないですよねと聞いてしまった
マスターは逆に〇〇くん乃木坂好きだったんだねと言っていた
そして喫茶店を再開した
それから1週間に一度は和はお店にやって来るようになって色んな話をした
ネタバレとか危ないところは聞かないようにしている
例えば、一ノ瀬が彩を本当に溺愛してる話とか、与田は本当に色んなところで寝てる話を聞かせてもらって改めて乃木坂を好きになった
もちろん、和のことも
和と話すようになって少し経った頃
今日はバイトがなく、大学から帰ろうとした道で女性が男3人に絡まれてる姿を目撃する
僕はそんな状況を見て体が勝手に動いて助けに出ていた
〇:……あの!すいません!女性が嫌がってますよ!!
僕が男性の方を触ると一斉にこちらを見てくる
同時に女性の顔も見えた
僕は驚く、なぜならその人は和だったから……
僕はより守らないといけないと思う
男1:おいおい、なんだよお前彼氏か?違うだろ
男2:そうだそうだ、あと少しでこの可愛い女の子と遊べるんだよ!どっか行け!!
どうやら乃木坂の井上和だとは気づいていないようだな
和は助けてという目で見てくる
僕は首をゆっくり縦に振り大丈夫だよと伝えた
〇:すいません、僕皆さんに話しかける前に警察に通報してあるんですけど……そろそろ来るかな……
男1:なっ!お前本当か!
〇:はい、嘘つかないですよ
いや嘘だ
体が勝手に動いたので前準備とか何もせず来てしまった
とりあえずこれでいいかも!っと思ったことを頭に浮かべそれを口にした
男2:やばくね?この前みたいになったら面倒だぞ
男1:ちっ!クソ!帰るぞ!!
男達は舌打ちをしてどこかへと行ってしまった
すると和が僕に抱きついてくる
和:……ありがとうございます
〇:え……
和:怖かった……どうしようって思って……そしたら〇〇さんが来てくれて本当に……本当にありがとうございます
和の目には涙が溜まっていた
〇:いや、僕こそごめんね、助けるのが遅れて
和:全然、警察を呼んでたんですよね?
〇:あーあれはハッタリだよ
和:えぇ!そうなんですか!?
〇:うん
和:もし、騙されなかったらどうするつもりだったんですか?
〇:その時はその時かなーって
僕は笑った
和:もぅ……〇〇さん無茶しすぎです
〇:そりゃそうだよ、男は女性を守るのが使命だからね、それにそれが推しだって分かったら尚更だよ
僕がそういうと和は顔を赤する
和:……〇〇さんはずるいです
〇:え?
和:どうしてくれるんですか?私……〇〇さんのことが好きになっちゃったじゃないですか……
〇:……え、えぇー!!!嘘でしょ!?
和:本当です……〇〇さんのことが好きです、今ので確信しました好きだって……
〇:いやいやダメだよ!だって和はアイドルだし、それに僕よりいい人はいるよ
僕がそういうと頬を膨らませる
和:いや、いません!
〇:なんで言いきれるのさ
和:直感です!
〇:直感って……
こういう時だけ子供ぽいんだよなぁなんて可愛いと思ってしまった
和:〇〇さんは推しと付き合えるのに喜ばないんですか?
〇:いや……それは嬉しいけど和は今アイドルで僕は和を推してるファンだから……
和:そうですか……
和が少し俯く
和:あっ!でも!!
急に顔を上げる
和:今の理論で言うと〇〇さんは私がアイドルだから悩んでるんですよね?
〇:まぁ……うんそうだよ……
和:じゃ!私がアイドルを卒業した後はどうですか?
僕は和のまさかの提案に驚く
僕のことを本当に好きなんだなと感じた
嬉しい……
なら僕もそんな和に答えないと
〇:……わかった、いいよ、和がアイドルを完走してやりきったってその時も僕のことが好きなら付き合おう
僕がそういうと和は微笑む
和:本当ですか!?いいんですね!!やったー!!!
和はそう言って片手のスマホを操作する
〇:え、何してるの?
和:レコーダーにして取ってました
〇:マジか……
おいおいこの子すげぇな……
和:これからもよろしくお願いしますね!そしていつか付き合って結婚しましょうね!
和が僕に抱きつきながら言う
〇:……わかった、よろしくね
僕はとりあえず、1人だと危ないからと言って喫茶店まで一緒に行ってマスターに家まで送ってらうように頼んだ
マスターは優しくいいぞと言ってくれた
それから和は喫茶店に来るペースがより増え今では僕が出勤する日は全て来ている
どんなに忙しい日でもだ
そして月日は過ぎた
もちろん僕は大学を卒業して今ではマスターの跡を継いで2代目マスターとしてお店を継いでいる
マスターは今はのんびりと暮らしている
そしてとうとう和が乃木坂を卒業する日になった
卒業ライブは大成功に終わり色んなファンの人が泣いていた
テレビも新聞もラジオもネットも全部和のとこを取り上げ、一時代の最高のアイドルが卒業!!と大々的に報道していた
卒業ライブ後僕は和と1対1で話す機会を設けてもらった
〇:……まず和
和:……はい
〇:卒業おめでとう
和:ありがとう
〇:本当に綺麗だった……最初から僕泣きぱっなしだよ
和:そうなんだ
〇:……うん
和:で、話って何?
和はいたずらに笑う
僕と和はあれから仲良くなりお互いタメ口になった
〇:……知ってるだろに
和:なんのことかなー?口にして貰えないと分からない
〇:……和
僕が和の名前を呼ぶと和がビシッとする
和:はい
〇:僕は和のことが好きだ、絶対に幸せにします!付き合ってください!!
僕が全力で思いを伝えると和は嬉しいそうに微笑む
和:……はい、こちらこそよろしくお願いします
少し泣きながら……
でも嬉しいそうに笑っていた
〇:これから改めてよろしくね、和
和:……うん!よろしく!〇〇!
満面な笑みな和、そんな和につられて僕も笑った
和は乃木坂を卒業後、女優とモデルを両立して活躍した
卒業して1年後僕と和は結婚した
世間にも公表すると和がアイドル時代に頑張ったこともあったのか批判的な声は無くみんなおめでとうと言ってくれた
そして僕と和は今子供3人が生まれて楽しく暮らしている
妄ツイ読んでくださりありがとうございます!!
和初センター、おひとりさま天国発売記念!!
和3作品投稿、2作品目になっております!!
そして、こちらはたあーさんの企画参加作品にもなっております!!
いやーこんな恋したい……
実際に僕も……
まぁしたら死にそうですけどね笑笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
質問でもなんでもいいです!
作品のリクエストもお待ちしております!
気軽に送ってきてください!
Twitterのフォロー、いいね、RTしてくださると嬉しいです!
noteのフォロー、そして作品のスキもしてくださると嬉しいです!
励みになります!
最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?