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冷徹な女王と言われてる君の笑顔は世界で1番可愛い

うちの学校には冷徹な女王と言われる女性がいる

名前は井上和

彼女は頭もよく、顔もいい、運度神経もよく、絵も上手い本当に漫画の世界から出てきたんじゃないかと言うぐらいの完璧さだ

だが常に冷たい目でみんなを見ている

笑ってる姿は一度も見たことがない

だからみんなから冷徹の女王と呼ばれている

周りの男はその目に見られることが喜びと感じ

女は美貌に憧れている

だが俺は違う

好きじゃないしむしろ嫌いな方だ

なんか人を見下してる感じがして好きじゃないのだ

だが俺は今日、そんな井上と席が隣になったのだ

よりによってなんで……と思った

周りの男子は羨ましい目で見てきて陰口を言われていた

しかも井上さんはものすごくこちらを睨むように見てくる

俺はため息をして井上さんと目が会わないように気をつけながら授業を乗り越えた

気がつくとみんな教室から出ていて俺と井上さんだけどなり俺は急いで準備をして教室から出ようとした


?︰ね…ねえ!

俺を呼び止める声が教室に響く

俺は声に一応反応し振り向く

俺を呼んだのは井上さんだった

まぁ教室に居たのが井上さんだけだったからそれはそうなのだが

いつもの冷徹な女王には思えない雰囲気を醸し出していた

〇︰……何?

俺は別に何も用がないので冷たい声で返した

和︰……なんでもない

井上さんは何故か悲しそうな目でこちらを見てきた

〇︰そっか

俺は何も聞かず教室から足を出した





私には好きな人がいる

幼い頃からずっと思い続けてる人がいる

名前は〇〇〇〇

引っ越す前まで弓道のクラブで一緒だった子

〇〇と出会ったことで私はより弓道を好きになったし絵を描き始めた

そして何より私をいじめから助けてくれたヒーロー

まぁ本人はもう覚えてないみたいだけど

今日席が隣にってじっと見てみたけど何も反応はなかったし何より私が話しかけたら冷たくあしわれたのでそのはずだ

昔はあんな感じじゃなかったのにな……

いつも優しくてニコニコしてたのに……

まぁそれを言ったら私もそっか

私は引っ越したからなかなかみんなに馴染めなくて結局こんな感じになっちゃったし

そんなことを考えてながら帰っていると後ろから声が聞こえる

?︰おーい!!和〜!

振り返ると私の唯一の友達、咲月がいた

咲月とは去年同じクラスになって友達になった

無視してもずっと私に話しかけてくれていつの間にか心を許していた

和︰あっ咲月!

咲︰なんで先に帰るのもぅ!せっかく久しぶりに部活ないから帰れるって話したのに

和︰ごめんごめん

私は弓道部で咲月はバスケ部に入ってるためなかなか一緒に帰ることはできてない

咲︰……何かあったの?

和︰咲月はすごいね?心読めるの?

咲︰いやいやそんなわけないじゃん〜

咲月が微笑む

和︰じゃなんでわかったの?

咲︰それは……ねぇ?友達だよ?

和︰……そっか!

咲︰で?話聞くよ?

和︰ありがとう、今日さ、席替えがあったの

咲︰うん

和︰それでなんと〇〇の隣になってさ!

咲︰それは良かったじゃん!!

和︰そうなの!でもさやっぱり私の事覚えてないんだよね……

咲︰……そっか、でも本当に合ってるの?違う人かもよ?

和︰絶対〇〇だよ、私はそう感じたの!

咲︰まぁ和がそう言うならそうなのかもね

和︰でも……これからどうすればいいだろう

咲︰しつこく話しかけてみれば?

和︰え?

咲︰私が和にやったみたいにさ

和︰……分かった!私やってみる!!

私と咲月はそこで別れて家に帰った

そして私は色々作戦を組んで学校へ向かった





俺はいつも通りに教室に入り席に座った

隣の井上さんはいなかった

俺はぼーとしていた

すると後ろから肩を叩かれる

〇︰うん?

振り返るとそこには井上さんが立っていた

和︰おはよう

井上さんが挨拶してきた

クラスの他の人達はもちろん俺も驚き

クラスが沈黙とかした


〇︰……おはよう

俺はとりあえず挨拶を返した

少し安堵したような様子で席に座った

すると周りが小声で何か話している

内容は聞き取れないがだいたい分かる

どうせ俺への陰口だ

まぁそんなの慣れてるからいいのだが

でも何故井上さんは俺に話しかけてきた?

昨日俺は冷たい態度をとったのに、わんちゃん怒られるかなとまで思ってたのに……

頭の中で考え込んでいるとまた肩を叩かれる

叩かれた方を見るとまた井上さんがいた

和︰あのさ……シャーペンと消しゴム貸してくれない?

〇︰えっ?

いやいやまた話しかけられたし次はシャーペンと消しゴムを貸してだと?

あの完璧と言われた井上さんが忘れ物?

今日はどうなってるんだ?

もしかして双子の妹がいてその子と入れ替わってるとかか?

頭の中を無理やり回して考えるすると


和︰ねぇ?貸してくれないの?

眉毛をへの字にしながら言ってくる

〇︰あっごめん、どうぞ

俺はシャーペンと消しゴムを貸した

間もなく先生がやってきて話を少しして午前の授業が始まった

すると授業中に井上さんが消しゴムを落としたり、教科書忘れたり、問題を聞いてきたりして明らかにいつもの井上さんとは違った

お昼休みになり俺は教室から出て屋上へ向かった



〇︰あーやっぱりこの空気が1番だわー

手を広げ風を受けているとドアの開く音が聞こえる

お昼に来る人は俺以外は見たことがない

俺は自然と振り向くとそこには井上さんがいた


和︰ねぇ!お昼一緒に食べよ!!

〇︰あのさ……ちょっといい?

和︰何?

〇︰いやさなんでそんなに俺に関わるの?俺のイメージだと冷徹の女王って感じがあるんだけど

俺は疑問を投げつけた

和︰……うーんそれは…内緒!

井上さんは少しイタズラぽく微笑んだ

俺はその微笑んでる姿を見て見惚れてしまった

それと同時にどこか懐かしく感じた

和︰どうしたの?

〇︰……あっいやなんでもない

和︰で?食べていいの?

〇︰……あぁはい

和︰よっし!

井上さんが小さくガッツポーズをする

あぁやっぱりなんか懐かしい……

……気のせいだろうけど

俺と井上さんは一緒にお昼を食べてた

一応色々言われるのが嫌だったので別々で時間を上げて教室へ戻り午後の授業へ乗り切った



そして下校時間になり俺は帰ろうと昨日と同じで教室から出ようとする

すると井上さんが駆け寄ってきた

和︰……ねぇ一緒に帰らない?

〇︰えっ?

俺はまさかの提案に驚く

和︰ダメ?

〇︰あっいや大丈夫だけど

井上さんに上目遣いをされ俺は断れず頷いた

〇︰あっでも部活は?

和︰ちょっと先生が用事があって今休みなの

〇︰あっそうなんだ

和︰うん

〇︰……じゃ帰ろっか

和︰うん!

俺と井上さんは一緒に帰れるところまで一緒に帰った

日本史の先生がいつも色んな話して授業が進まないとか

英語の先生はいつも変なキャラが書いてある服を着ていてその服装を聞くと1時間話が潰れるとか本当に色んな話をした

するといつの間にか分かれ道になっていた


和︰あっごめん!私こっちなんだ

〇︰そうなんだ、じゃここでか

和︰うん、今日はありがとうね、色々助かった、じゃまたね!

〇︰うん、また

俺と井上さんは別れて家に帰った

次の日からも変わらず話をするようになって自然と仲良くなっていった

そして仲良くなればなるほど懐かしさは強くなっていった





あれから私は積極的に〇〇に話しかけ仲良くなった

そしてなんと私は今日2人でデート行くことになったのだ!

たまたま同じアニメが好きであることが分かりそのアニメが映画でやることになり見に行くことになったのだ

これはもうデートって言っても大丈夫なはず……

うん!うん!

私はワクワクしながら待ち合わせ場所に1時間前に着いた

すると〇〇がもう既に立っていた

私は駆け足になった


和︰お待たせー!!

〇︰あっ井上さん、大丈夫だよ、1時間前だし

〇〇が優しく微笑んでくれる

和︰ありがとう、〇〇くん早いね

〇︰まぁそれは待たせる訳には行かないからね

あぁやっぱり〇〇は優しい……

〇︰でもどうする?1時間暇になるけど……

和︰うーんご飯は食べた?

〇︰あっ食べてない……

和︰私も食べてないからカフェとか入って軽く食べる?

〇︰そうだね、そうしよっか

私達は映画館が入っているショッピングモールにあるカフェで軽めの朝ご飯を食べた

時間になって映画館に向かった


〇︰おぉすごい人だね

和︰まぁ初日だもん

映画館は私達と同じ映画を見に来ていただろう人達で溢れていた

みんなそのアニメのグッズをバックに付けてたりするのですぐわかった

〇︰それはそっか

和︰〇〇くんほら券発行しよ!

私は〇〇の腕を引っ張って機械で券を発行してポップコーンとかを買ってスクリーンへ向かった


〇︰すごい広い……久しぶりに映画館来たからちょっとワクワクしてる

和︰私も久しぶりだなー

私たちはたわいの無い話を小さい声でして映画が始まるのを待った

すると電気が消える

映画が始まりそこからは私達を含め映画を見てる全員がアニメの世界に吸い込まれた

いつの間にか映画は終わっており私達は感想を言いながら映画館を後にした





俺と井上さんは映画館から出て近くにあった公園を歩いていた

和︰あの、ヒロインが記憶無くすところ焦ったよ

〇︰だね、俺の推しも活躍してたし良かった

和︰あの、東京ドームのところだね!

〇︰そうそうあの他の子たちとは違う戦いの相棒感があって好きなんだよね

和︰分かるー、あっ!あそこにクレープの屋台あるじゃん!!

井上さんは笑顔で俺の腕を引っ張る

俺はその笑顔を見て感じた

今まで感じてきた、懐かしいって言う感情多分それは気のせいじゃない、昔俺と井上さんは会ってる

幼い頃に引っ越して離れてしまったあのなぎちゃんだと

なんで気づかなかったんだろうか……

思い出したくなかったのか……

分からないでも確信した俺は気づいたら井上さんを呼び止めていた


〇︰ちょっと待って

和︰うん?

〇︰……井上さんって昔俺に会ったことある?

俺か聞くと井上さんは目を大きく見開く

和︰えっ……

〇︰やっぱりそっか、あの時のなぎちゃんなんだね

和︰思い出してくれたの?

〇︰うん、今の笑顔を見て確信を持った、今まで懐かしいなぁーっていう感情があってでも気のせいだと思ってた、でも時が流れれば流れるほどその感情が大きくなっていって今の井上さんの笑顔を見て確信したんだ

和︰……そうだったんだ

〇︰井上さんはいつから?

和︰……最初から

〇︰えっ

和︰学校で初めて見た時からずっと、でも覚えてなさそうだったから黙ってたの、でも隣の席になってこれを機に頑張ろうって思って友達と話しをして一生懸命頑張ったんだから!

〇︰それは……悪いことしたな、でもなんで俺だって気づいたんだよ、あの時とは全然変わっただろう?

和︰そんなの1つしかないよ

〇︰え?

和︰〇〇のことが……好きだから!!

〇︰……っ!

井上さんの告白に驚く

〇︰こんな俺だぞ?昔みたいに弓道だってやってない、絵も書いてない、何もかも出来ないダメなやつだぞ?

和︰そんなの関係ない!私が〇〇のこと好きなの!!

井上さんの目は透き通っていて言葉が俺の胸に突き刺さる

〇︰……そっか

和︰ねぇ……返事…聞かせてよ?

和が上目遣いで見てくる

俺は覚悟を決め答える

〇︰……俺も和のことが好きだ、付き合ってください!!

和︰ほんと?

〇︰うん、だって嘘つく必要無いでしょ?

和︰まぁそれはそうだけと……私も結構変わったよ?冷徹な女王なんて言われてるけど……

〇︰そんなの和と一緒だよ好きだから、関係ない

和︰うっうぅ……私…嬉しい……

和は泣いて俺の胸に体を預けてきた

俺は優しく抱きしめてあげた

和︰……なんで〇〇はやめたの?

〇︰和がいなくなって全部つまらなくなった、だからやめてた、そしたらいつの間にかこんな感じになってた

和︰……そうだったんだ、ごめん

〇︰別に和が悪い事じゃないよ、俺が勝手にやめただけだから……和はなんで?

和︰私は転校したあとも弓道とかは続けてたけど学校は慣れなくて昔みたいみたいにいじめみたいな感じになってさ、そしたら私全然笑わなくなっていつも周りを睨むようになった

〇︰……そうだったんだ、ごめん、助けられなくて

和︰しょうがないよ、引っ越して離れたんだから

〇︰……ごめん、ありがとう

和︰頑張ったんだよ?〇〇と関わるようにしようと決めた日ずっと鏡の前で笑顔の練習してたんだから!

〇︰そうだったんだ、確かに初めて話しかけてきた時はずっと睨まれてるのかなって思ってた

和︰なっ!やっぱり?だから初日の日あんなに冷たかったんだ

〇︰でも屋上で初めてお昼を食べるようになった時の笑顔で俺はあっ井上さんって俺か思ってる人じゃないのかもって思えたよ

和︰ほんと!じゃ練習の価値あったかな……

〇︰うん、あったと思う

和︰……そっか

〇︰……これからなんて呼ぶ?

和︰えっ、うーん和かな?

〇︰和ね、OKじゃ俺はさっきみたいに〇〇でいいよ

和︰うん!OK!よろしくね〇〇!!

〇︰うんよろしく……和

和はいまさっきから普通に俺を呼び捨てしていたので簡単に言うが俺は恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら呼んだ

すると和も恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にしながら笑った

俺はその笑顔を見て俺も笑顔になった

その後俺たちはクレープを買って一緒に食べた








妄ツイ読んでいただきありがとうございました!
投稿遅れてしまいすいません……
最近夜中書いても寝ちゃうんですよね
気をつけます
そして今回はアンケート2位の和で書きました!!
和ってやっぱり綺麗ですよね
弓道とか絵も上手いし本当に完璧って感じがあります
和みたいな子が学校にいたら絶対に好きになる自信があります笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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