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この恋……いくらですか?

大学を卒業して、俺は一流企業に就職することが出来た

入社してから、数ヶ月俺は先輩から色々と教わりながら頑張っていた

周りは社会人になって給料が高くなり浮かれたりしてるものとかもいたが俺は違った

収入も多く、その上俺は高校生から大学生の時アルバイトを本気でしており、貯金額もある程度あるためこれからの人生で、お金に困ることは無いのだ

だからこそお金を貯めようと思い仕事を頑張れるのだ

今日も俺はいつものように出社するために会社へ着いた

すると、後ろから名前を呼ばれて俺は振り返る

そこに居たのは同期として入社した……えっと、あっ井上がいた

一瞬名前が出てこなかったが名札が首からかかっていてそこでわかった


〇:おぉ、井上か

和:なっ、井上かって何よ!その言い方!

〇:いやだってあんまり俺と話したことないだろ

和:そ、それは確かにそうだけど……〇〇いつも1人じゃん先輩たちとも仕事中以外で話してるイメージないし、飲み会とかにも参加してないじゃん

〇:まぁそうだな

和:だから私が力になりたい!って思ってさ!

〇:……力?

和:うん!!私がみんなと〇〇が仲良くなるための間を取るの!

〇:……井上、あのな俺は自分から1人なってるんだよ

和:自分から?

〇:あぁ、俺はあんまり人と関わることに価値を感じないんだ

和:か、価値?

〇:おう、お金としての価値な、例えば人と関わるのはどれくらいの価値なんだろうと考えるそれが俺からしたら高いなと思ったらやらなかったり、買わないと決めているんだ

和:……そ、そんな人と関わり合うことをお金の価値とかで表せないものだと思うけど……

〇:別に井上の考えを否定する訳では無い、ただ俺はそう考えている、人と関われば人と話したり、どこかに出かけたりして自分の時間を取られるだろ?それが俺からしたら価値がないものと思うんだよ、だから仕事以外で人と関わることは極力無くしてるわけだ

和:……な、なるほど

〇:まぁそういうことだ、あと話しかけてきてくれて申し訳ないが俺は今こうやって井上と話してることにも価値を感じない、すまないが先に行かせてもらうぞ

俺は井上にそう言ってオフィスへ向かった

オフィスに入った俺は先輩や、同期達に挨拶をする

そして、自分のデスクに座ると教育係の先輩がやってきて俺は色々と頼まれた仕事を始めた



俺は先輩に頼まれた仕事が終わり、先輩に確認してもらいOKが出る

お昼にしていいぞと言われ俺は一旦自分のデスクに戻ろうとしたその時、少し離れたところからすいません!!という謝る声が聞こえた

その声は朝聞いた……井上の声だった

俺はなんだろうとその声が聞こえた所へ行くと井上がものすごい勢いで謝っていた


和:あ、あの……本当にすいません!!

井上が謝る中ものすごい顔で怒りをあらわにしている井上の教育係の先輩がいた

先:おい、何度言えば分かる!!何故何度も何度もミスるんだ!!はぁ……チッ一番最初に教えたはずだ!!

和:ご、ごめんなさい……

先:はぁ……顔がいいからって優しくして貰えるとか思ってるんじゃねーぞ、ちゃんと仕事しろよ

和:……申し訳ごさいません

井上はものすごい反省をしている様子だったが教育係の先輩である男はものすごい偉そうな態度をしていた

その態度を見て俺はイラッときてしまい、気づいたら俺は口を出していた


〇:あの申し訳ないのですがいいですか?

先:なんだ、お前

〇:〇〇と申します、井上と同じ同期です

和:ま、〇〇……ど、どうして……

〇:あの、1つあなたに伝えたいのですが……いいですか?

先:井上の同期?じゃ今年入社ってわけだ……そんな奴が俺になんだよ

〇:あの、井上と俺は入社して数ヶ月、まだ新人ですその新人のミスを怒って新人のモチベーションを下げることは逆効果だと思いますよ

先:あん?なんだとお前

〇:新人にはわかるまで分かりやすく何度も説明する、それが教育係というものではないでしょうか、ミスってると言ってもミスをしているのだからどこがなんでミスっているのかを、説明しない限り何度やっても意味ないと思いますよ

先:お前……先輩の俺に何言ってるかわかってるのか?

〇:はいわかってます、ただ俺は間違ってないことをしてるだけです、そうやって怒ってばかりじゃ意味ないですよ本当に、教育係なんですから教育するもんでしょ、教えて育てるそれが教育係、怒って注意するだけはただの嫌な先輩ですよ

先:な、な……お、お前!!

井上の教育係の先輩が俺の胸ぐらを掴む

すると、周りの人達が止めに入る

もちろん俺の教育係の先輩も

数十分間かかり井上の教育係の先輩は落ち着いた



〇:フゥ……何とかなった

和:……〇〇ありがとう

〇:うん?あぁ当たり前のことをしただけだ、あんな怒られて頑張ろう!と思える人はいないからな、井上こそ良く耐えてたな凄いな

和:そんな私は凄くなんかないよ……〇〇みたいにあーやって言う勇気がなかったの……だから〇〇の方こそ本当に凄いよ

〇:それじゃ、どっちも凄いって事でいいか?

和:え?

〇:だってお互いに思ったんだからお互いに凄いってことだろ

俺がそういうと井上は目を大きくして少し頬を赤くした

和:……うん、確かにそうかもね、〇〇ありがとう私頑張ろうって思うよ

〇:おう頑張れ

和:あ、そうだ!なんかお礼したいんだけどお昼まだだよね

〇:あーまぁそうだな

和:奢るからどこか食べに行こ

〇:いや、いいよ別に見返りが欲しくて助けたわけじゃないし

和:確かに〇〇はそうかもしれないけど、お礼したいじゃん

〇:いいよ、それに朝言ったろ?俺は人と関わりたくないんだよ仕事以外で、それじゃ俺は1人で食べるから

和:ちょっ、ちょっとー!!

俺は井上の声を無視してオフィスを出て近くにあるいつものレストランへ入りお昼を済ませた





私は目覚ましに起こされて慌てて支度をして家を出た

入社からずっとこんな朝を過ごしているが1つ変わったことがある

それは会社へ行くのが楽しみで頑張ろう!と思いながら向かっているということだ

私の教育係だった人は結局クビになり、会社を辞めた

新しい教育係の方はものすごく優しくて仕事を頑張ろうと思わせてくれる人だ

これも全て〇〇のおかげだ

実は私は今〇〇に恋をしている……

あの時助けてもらい、好きになったのだ

あの状況から誰だって好きになるだろう

例え、人と関わることもお金の価値で考えるような〇〇だったとしても

私は今そんな〇〇を少しでも振り向かせるために色々と頑張っていた

そんなことを考えていると気づいたら会社の目の前に着いていた

すると、〇〇を見かけ私が毎朝やっている挨拶をする



和:あっ!!〇〇おはよう!!

〇:おぉ、井上おはよう

和:今日も頑張ろうね!!

〇:おぉ、そうだな

〇〇はそう言うと歩くスピード上げてオフィスへ向かおうとする、私はその〇〇について行くように勇気をだして歩くスピードをあげる

和:ちょっ、ちょっと!今日は一緒に行こ!!

〇:断る、一緒に行ったら変な事思われるかもしれないだろ、この前井上助けた時もなんか好きなのかとか付き合ってるんじゃね?って変な噂されてたんだから

和:そんなの関係ないよ、私は一緒に行きたいの!!

〇:……はぁ、勝手にしろ

和:ふふ、勝手にする!!

〇〇から勝手にしろと言われ私は嬉しくなる

私は〇〇と一緒にオフィスへ向かった



それから仕事を頑張ってお昼になる

〇〇がオフィスを出る姿を見て、合わせて私もオフィスを出る

それからいつものように、〇〇の後ろにバレないように着いていく

すると〇〇はいつも入るレストランへ入る


和:入った……今日こそ入るぞ!

私は毎日〇〇について行き勇気が出ず、レストランに入れずにいた

だが今日こそ!!入る!!

朝も上手くいったし……何とかなるはずだ!

私は自分に気合いを入れて、レストランに入る

すると、店員さんが話しかけてくる



店:いらっしゃいませ、お客様お1人ですか?

和:あ、は、はい

私がそう頷くと〇〇と目が合う

〇:なっ、なんで井上がいるだ

和:あ!ま、〇〇!!

店:お2人は知り合いですか?

和:はい!!会社の同期です!!

店:そうなんですか!あ、あのそれじゃ申し訳ないんですけどもしよろしければお昼は大変混雑しますので同じ席よろしいでしょか……

和:あ!全然いいですよ!!

私はまさかの展開に笑顔で頷く

〇:なっ勝手に……まぁ確かに凄い混むしな……仕方ないか

私は〇〇と同じテーブルに座る



〇:今日だけだからな

和:うん!全然いいよ!!

〇:じゃ……井上は何頼む?

和:私は……何がオススメとかあるの?

〇:この店は……このハンバーグだな

和:それじゃこのハンバーグにする!

〇:わかった

和:〇〇は何にするの?

〇:俺は……そうだなナポリタンにしてみるか、結構前から気になってたんだ

和:へぇーそうなんだ!

〇:よし、それじゃ店員さん呼ぶぞ

和:うん!!

〇〇がそう言って店員さんを呼ぶと注文をする

それからハンバーグとナポリタンを待ってる間にどんどんお客さんがやってきて気づいたら満席になっていた



和:すごい人だね

〇:まぁいつもの事だな、気づいたら満席になってるんだよな

和:へぇーそうなんだ

私がそういうとハンバーグとナポリタンがやってきて、店員さんから受け取る



〇:よし、それじゃ食べるか

和:そうだね

〇:いただきます

和:いただきます!!

私はハンバーグを食べると肉汁が溢れる

和:っ!!何これ!!美味しすぎる!!

〇:井上ってすごい美味しそうに食べるんだな

和:えっそうかな?ナポリタンは美味しい?

〇:おうナポリタン美味いな、これは次来た時もナポリタンになりそうだ

和:そんなに美味しいんだ!!

ナポリタンの美味しさを知り、私も食べたいなと感じた

それから私はハンバーグを〇〇はナポリタンを食べた

食べ終わったらお会計をするためにレジに向かう



和:ねぇ、〇〇前のお礼今させて!

〇:いやいいって俺は俺の分を払う

和:ダメ!!私が奢る!!

〇:はぁ……仕方ない混んでる時に言い合いになっても申し訳ないし、折れるよ

和:よし!!それじゃ外で待ってて!

私はガッツポーズをしてお会計を済ませた

外に出て〇〇に話しかける



和:お待たせ!

〇:ご馳走様、ありがとう

和:ううん!いいよ!!私が奢りたいって頼んだわけだし!!

私はそう言って〇〇に微笑んだ

〇:よし、それじゃ俺は会社戻る

和:私も戻るよ!一緒に戻ろ!

〇:いや、1人で行く……てか最近なんなんだ?朝はおはようと必ず話しかけてくるし、帰りはお疲れ様!と話しかけてくる、その上今日はオフィスに一緒に朝向かおうとしたり、今だってお昼一緒に食べたのもどうせわざとだろ?

和:なっ……バレてたんだ

〇:やっぱりな、毎日着いてくるなーとは思ったが別にレストランに入ってくることはなかったからたまたまだと思ったが、今日入ってきて俺が話しかけたら一瞬わざとぽい仕草を見せたからな

まさか〇〇に知られていたことにびっくりする

完璧にバレてないと思ったのに……

〇:で、なんでそんなに俺に関わろうとする?お礼がしたかったからか?でもそれならお昼着いてくるだけで十分だろ?なんで朝とか帰りに話しかけてくる

和:そ、それは……な、なんというか……

私は〇〇に問い詰められて悩む

本当のことを言うか、嘘のことを言うか……

でもさっきも〇〇の話を聞くと嘘をついても直ぐにバレるだろう

なら……諦めて本当の事を伝えよう……

私は覚悟を決める


和:私、実は……〇〇の事が好きなの

〇:……え?好き?

和:うん!好き!あっ一応言うけどlikeじゃなくてLoveだから

〇:……な、なんで俺なんかを?

和:それはあの時、〇〇に助けられたからだよ

〇:そ、そうだったのか……

〇〇は私の告白に驚いている様子だった





俺は今井上からまさかの告白を受けてびっくりしていた

確かに最近関わろうとしてきていたがまさか好きだったとは……予想もしていなかった

〇:すまん、告白とかされたことないんだ……てか1ついいか?

和:うん?何?

〇:……恋愛の価値はどれくらいなんだ?恋とかした事ないから分からないんだ

和:……ふふ、やっぱりそう言うよね

井上は少し微笑みながら言う

〇:え?

和:〇〇なら絶対言うと思ってた、あのね恋愛というのは……人の事を想うって言うのは何事にも測りきれないものなの

〇:そ、そうなのか

和:今の〇〇には理解できないと思うでも心配しないで、この私が〇〇にこれから恋愛というのを教えてあげる、そして色んなアプローチをして私の事を好きにさせる!!

俺の目を見て断言する井上

和:ふふ覚悟しといてね!!

俺に顔に指をさして微笑みながら井上が言う

その井上の微笑みを見て心がドキッと鳴った気がした

和:よし!それじゃ戻ろ!!

〇:あ、あぁ、そうだな

俺はドキッとした事をバレないようにしながら井上と一緒にオフィスへ戻った

それから、俺は井上にアプローチをされる

そして、井上……いや和の事を好きになりこの恋はお金の価値じゃ表せれないことを知る事になる……











妄ツイ読んでくださりありがとうございます!!
毎日投稿30日目!!(投稿遅れてすいません!!)
今回は和で書きました!!
そして、この案をくださったのはたあーさんになります!!
さて、どうだったでしょうか!!
面白い!!と思っていただけていたら幸いです!!
今回の〇〇は普段とは違って冷たいような感じで書いたので少し心配です笑
心の中でもっと和に優しくしろよ!!って思ってました笑
次の投稿は毎日投稿投稿最終日であり中編200本目!ということで久保をヒロインに書かさていただきます!!
お楽しみに!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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