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大人しくてクールな隣の席のクラスメイトが見せる笑顔が可愛すぎる

席替え

それは高校生にとって大きな大きなイベント

そして、それが今日ある

みんな好きな人と隣なりたいと考える

だが俺は違う

窓際の一番後ろの端

それが俺が求める席である

別に隣の席が誰だろうと構わない

そんなことを思いながらくじ引きを引く

そして……俺は……

お目当ての窓際の一番後ろの端を引くことに成功した!!

俺はものすごく喜び、自分の新しい席に座る

やっとこれで先生には見られにくいところで授業中寝ることもできる!!

そう、1人で喜んでいると隣の席にクラスメイトのいつも大人しい筒井あやめが座る

一応挨拶をしようと思い話しかける


〇:これからよろしく

あ:……よろしく

筒井さんが表情変えずに言う

俺はみんなが言うように大人しくてクールなと感じた

それから話しかけるような雰囲気じゃないので俺は1人窓の方を見て景色を見る

それから俺は筒井さんと授業中の必要な会話以外話すこと無く日々を送った



ある日、俺はお弁当を持ってくるのを忘れ、校内にある食堂へ行く

すると、隣の席の筒井さんが食堂にいた

あ:レイ、ここに座ろ

レ:うん!そうだね!あやめ!!

筒井さんは隣のクラスである清宮さんと一緒に席に座る

俺は筒井さんと清宮さんが仲良いんだと知る

それにどこか普段より筒井さんのテンションが高いように見える

俺は注文をした生姜焼き定食を持って席に座る


〇:いただきます

手を合わせて食べ始める

〇:う、美味っ!!

初めて食べて思わず美味しいと感じ1人で呟く

それから1人で定食を食べるとふと、筒井さんと清宮さんが仲良く話してる姿が目に入る



レ:さっきの数学で体育終わりだったから気づいたら寝ちゃってさ、起きたら先生が私の目の前にいて凄い怒られちゃったの

あ:レイ本当に体育で全力使いすぎだよ、勉強も大切なんだからちゃんと体力残さないと

レ:だってバスケで男子とやって負けたくなかったんだもん!

あ:ふふっ、レイは本当に変わらないね

筒井さんがそう言って笑う

その笑顔を見て俺の心はドキッと鳴る

俺は慌てて視線を逸らす

〇:な、なんだ……さっきの笑顔……可愛すぎるだろ……

筒井さんの笑顔の可愛さにやられて視線を逸らした今でも心がドキドキとうるさい

俺は席から立ち食堂から逃げるように出て自分の席に戻った



〇:はぁはぁ……

自分の席に座って息を整える

筒井さんの笑顔が脳裏に残って離れない

〇:このドキドキ……俺、筒井さんの事……

ツンツン

突然背中がつつかれる

俺はなんだと思い振りかえる

すると、そこに筒井さんがいた


あ:大丈夫?机に頬をつけて、体調悪いの?

〇:っ!?え、あ、いやいや!!た、体調わ、悪くないよ!?

俺は筒井さんがいた事に驚いて変な反応をしてしまう

あ:ぷ…ぷぷ……あはは!!た、体調わ、悪くないよ!?って変な反応あはは!

大笑いをする筒井さんを見て俺は可愛いなと思う

あ:あ、ご、ごめん!!つい面白くて笑っちゃったふふ

〇:え、あっ全然いいよ、実際に変な反応しちゃったし

あ:ふふ、〇〇くんって今まで話してこなかったけど面白い人なんだね

ニコッと微笑み、その笑顔に俺は改めて心を射抜かれる

〇:え、そ、そうかな?

あ:そうだよふふ、それじゃこれから改めてよろしくね〇〇くん

〇:う、うん……よ、よろしく……

俺は完全に筒井さんのことを好きになってしまい、緊張しながら言った

それから俺と筒井さんは授業中以外も話すようになった

緊張もあったが何より嬉しい気持ちが勝って毎日が一瞬で過ぎるようになっていった





最近私は高校が楽しい

もちろん、前も楽しかったが今が一番楽しいと思える

それは隣の席である〇〇くんと話すようになったからだ

私はあまり感情が表情に出ることがないのだが、〇〇くんと話していると面白くて笑ってしまうのだ

一番仲がいいレイに最近〇〇くんの話多いねと言われる

今日も高校へ登校して教室に向かうと〇〇くんが席に座っている

私は〇〇くんに話しかける


あ:あ、〇〇くんおはよ〜

〇:お、筒井おはよう

あ:ねぇねぇ、昨日私が言ったホラー映画見た?

〇:おー見たよ、めっちゃ怖かったけどストーリーが凝ってて面白かった

昨日話していて、最近面白いと思った映画ある?って話になり私が好きなホラー映画を勧めてみたのだった

〇〇くんは笑顔で面白かったと言って私は嬉しくなる

あ:そうなの!!〇〇くんわかってくれるんだー!!嬉しいー!!

私は嬉しくなって次に見てほしい映画とかも教えたりした

すると、先生が教室にやってくる

ホームルームが終わると1時間目の先生がやってきて授業が始まった

授業始まってすぐ私は忘れ物に気づく

そう、筆箱がないのだ

私は何度もバックを探すが無い

どうしょうと困っていると〇〇くんが小さい声で話しかけてくれる


〇:どうした?

あ:あっ筆箱忘れちゃって

〇:それは大変だな、それじゃこのシャーペンと消しゴム使えよ

〇〇くんは筆箱からシャーペンと消しゴムを出して私に貸してくれる

あ:え、いいの?

〇:うん、いいよ1日使って

あ:ありがとう!

私は〇〇くんから借りたシャーペンと消しゴムを使って無事に授業を受けた

そして、1日を乗り越え下校時刻になり教室で〇〇くんにシャーペンと消しゴムを返す



あ:〇〇くんシャーペンと消しゴムありがとう

〇:ううん、全然いいよ

〇〇くんが優しく言ってくれる

〇:てか雨やばいな

ものすごい勢いで雨に打たれる校庭を見ながら言う

あ:そうだね、一応折りたたみ傘を持ってきて良かったよ

レイが部活のため1人で帰らないと行けないため、忘れてはいけないと思いバック入れたのである

私はバックから折りたたみ傘を出そうとする

すると、あるはずの折りたたみ傘が……ない

あ:あ、あれ?折りたたみ傘がない

〇:え、ほんと?

あ:……うん、うぅ……今日最悪、筆箱も忘れるし折りたたみ傘も忘れる……あーちゃんと入れたと思ったのにー

私は自分の忘れ物の多さに落ち込む

〇:そっか……ならさ、俺のこの傘使う?

あ:え?そ、それは申し訳ないよ!

〇:ううんいいよ俺家近いし、確か筒井って家遠いんだろ?流石にこの雨傘無しじゃ無理だろ

あ:い、いや……そ、そうだけど……〇〇くん風邪引いちゃうかもしれないし

〇:大丈夫大丈夫!!家近いから!ほら!

〇〇くんはそう言って傘を渡してくる

あ:え、ほ、本当にいいの?

〇:うん!いいって!!

あ:ありがとう!

〇:ううん!全然!!明日返してくれればいいから!それじゃこれ以上雨強くなる前に帰るわ!

〇〇くんは優しく微笑んでバックを持ってそのまま教室を出ていった

私も借りた傘を持って教室を出て傘を使って家に無事帰った



次の日私は傘を持って登校した

だが〇〇くんはやってくることが無く先生が教室に入ってくる

先:はーい、みんな来てるなー〇〇だが風邪で休みだ

あ:え、風邪……

すぐに自分のせいだと思う

昨日傘をささずにあの雨の中を帰ったから……

先:それで、今日本当は席替えするつもりだったんだけど〇〇もいないし、明日は行けそうって話してたので明日席替えするから、楽しみにしてろよー

先生が言った席替えという言葉に喜ぶ生徒、寂しそうな生徒がいた

そんな中私は席替えという言葉を聞いてものすごく寂しくなった

〇〇くんと話せるチャンスは絶対減るし、何より風邪を自分のせいで引かせてしまった

私はそれから何も覚えておらず気づいたら昼休みになっていてレイが教室のドアから顔を覗かせていた



レ:あやめーお昼食べよ!!

あ:……え、あ!う、うん!!

私はお財布を持ってレイと一緒に食堂へ向かった

たまごサンドを食堂のおばさんに頼み持って席に座る



レ:じゃ食べよ!!

あ:うん、そうだね

私とレイは食べながら色んな話をする

だが私は〇〇くんの事が頭にあって集中して話ができなかった

そんな中でレイが私の顔を心配そうに見る

レ:ねぇ、あやめ今日元気ないけど大丈夫?

あ:……え?そんなことないよ?

私は別にレイに話すことでもないと思ってなにもないふりをする

レ:いや嘘だね、私には分かるんだから、あっ!わかった〇〇くんと何かあったんでしょ!!

あ:っ!?

私は一発で当てられてびっくりする

レ:その反応!当たったでしょ!当てたんだから教えて!!

あ:レイってそういう所鋭いよね

レ:そりゃそうだよ!大切なあやめが悩んでることがあったらすぐにわかるよ

あ:レイ、ありがとう

レ:ううん大丈夫だよ、それで何があったの?

あ:あのね……

私は〇〇くんとの事を話した



レ:なるほどねー、傘を貸してもらって〇〇くん自身が風邪を引いてしまったと、それと同時に席替えが明日あってそれで〇〇くんと話せなくなるのが寂しいってなったんだ

あ:……うん

レ:ふふ、あやめ恋してるね

あ:……え?恋?

私はレイの口から恋という言葉が出てきて戸惑う

あ:な、なんで私が恋してるねって話になるの?

レ:あやめの話を聞いてたら誰だってそう思うよ、それじゃさ例えば〇〇くんが違う女子に傘を貸してたらどう思う?〇〇くんが新しい隣の人と楽しそうに話してたらどう思う?

あ:え、それは……

私は想像する

すると、すぐにチクッと痛みを感じる

あ:なんかチクッてする

レ:そのチクッが〇〇くんを好きだっていう証拠、あやめは気づかないうちに〇〇くんに惹かれていってたんだよ

あ:そ、そうなんだ……

私は〇〇くんのことを好きだったんだと知る

レ:ふふ、あやめが恋なんてするって思ってなかったなぁー

あ:もう、いじらないでよ

レ:いじってないよーただ私はあやめが恋してる事に嬉しいなぁって思ってるだけ

あ:ほんと?

レ:本当だよ、応援してる

あ:ありがとう、レイ

レ:ふふ、でも席替えするってなると〇〇くんと話す時間減るだろうし、もしかしたら他にも〇〇くんの事好きな人とかいるかもしれないし、攻めるから早めに行った方がいいよ

あ:せ、攻めるって何を?

レ:そんなの1つだよ、話すようになって仲良くなったという事実はあやめも〇〇くんも変わらない、そして、〇〇くんはあやめに対して好意を抱いてる可能性は高い

あ:え、た、高いの?

レ:そんなの当たり前じゃん好きな人とかじゃないと自分の傘を貸して自分は濡れて帰るなんてことしないよ

あ:そ、そうなのかな……

レ:そうなの、だから、明日謝るのと一緒に想いを伝えよう!

あ:え、えっ!お、想いって……どういうこと?

レ:そんなの告白だよ

あ:こ、告白!?そ、そんなの無理だよ!

レ:ちょ!声大きすぎ!

あ:あ、す、すいません!

私は食堂にいた全員にすいませんと謝る

あ:い、いや!でも、告白は流石に……

レ:そんなこと言ってたら席替えして話す時間とか減るんだから告白する機会なんてどんどん減るよ?それでもいいの?気づいたら高校卒業になってせっかくの初恋しかも両思いの可能性高いのに何もなしってなるよ?

あ:うっ、そ、それは……

レ:嫌でしょ?ならしよ!!大丈夫!!あやめなら出来る!!

レイがニコッと笑顔で言う

あ:うーん……本当に大丈夫かな

レ:うん行けるよ!!

あ:レイがそこまで言うなら……信じてみる

レ:お!それじゃ!

あ:私、頑張ってみる!〇〇くんに告白してみる

レ:おぉ!!応援してる!!頑張って!!

あ:レイありがとう、頑張る!!

私はレイのおかげで告白することを決める

それから私とレイは仲良く話をしながら食堂でお昼を食べた

そして、午後の授業を乗り越えた

家に帰って夜になったらレイと一緒に相談を乗ってもらいながらどう告白するかを決めた

次の日朝になって私は早起きをして気合いを入れて普段より早めに家を出て高校へ向かった





俺は昨日風邪をひいた

風邪を引いたと言ってもちょっと熱が出て鼻水が止まらなかっただけだったので、薬を飲んでゆっくり寝たらちゃんと治った

なので先生に言ってた通り今日は家を出た

筒井が自分のせいで風邪引いたとか思ってなければいいけどとか考えながら教室に着いた

すると、普段だと誰も居ない教室に筒井が既にいた


あ:あ、〇〇くんおはよう

〇:お、筒井おはよう

あ:〇〇これ!

筒井が傘を渡してくる

〇:おぉ、ありがとう

あ:あの、ごめんね!私のせいで風邪引いちゃって……

〇:いやいや、大丈夫だよ、全然熱も出なかったしちゃんと薬を飲めば治ったしさ、気にしてないよ

あ:……〇〇くん、ありがとう

〇:そんなありがとうなんていらないよ

あ:……ねぇ〇〇くん伝えたいことがあるんだけど……いいかな?

〇:伝えたいこと?

あ:うんあのね?私……〇〇くんの事好き、付き合ってください!!

〇:……っ!?

俺は突然の筒井からの告白に驚く

あ:……返事聞かせてもらっても……いい?

〇:あ、うん……言われてもらうよ、俺も……俺もあやめの事が好きだ

あ:っ!?ほ、ほんと!?

〇:……うん、筒井の笑顔を見て好きになったんだ

あ:そ、そうだったんだふふ

筒井が恥ずかしそうに微笑む

あ:ね、ねぇ、良かったら今から筒井じゃなくてあやめって呼んでよ付き合ったんだし

〇:あ、確かにそうだな……つ、あ、あやめ……

俺が名前を呼ぶと筒…あやめが恥ずかしそうにする

あ:名前で呼んでもらうのって恥ずかしいんだね

あやめが頬を赤くする

それから俺とあやめは話をした、そこで今日席替えがあることも知った

席替えもあって告白したと言っていたので席替えにありがとう!と心の中で伝えた

そしたら少しづつ教室にみんながやってくる

みんなにおはようとか元気になって良かったって言われた

少しすると先生がやってきて席替えをした

あの時は窓際の一番後ろの端だったけど今はあやめの隣ならどこでもいい!と思った

そして、結果……俺はあやめとまた席の場所は変わったが隣になれた

するとあやめは隣でものすごく嬉しそうにしていた



あ:ふふ、また隣になれたね……〇〇!

ニコッと笑顔と突然の呼び捨てに俺はやられる

〇:なっ、そ、それは……反則でしょ

あ:えぇー?それじゃくん呼びの方がいい?

〇:い、いや!そうとは言ってない!

あ:ふふじゃ〇〇って呼ぶね

あやめがまた微笑む

それからお昼休みになったら、清宮さんが告白を促してくれたと聞いたのでありがとうと伝えた

するとおめでとう!って喜んでいた

〇〇くんあやめをよろしくねとも言われたので任せてと伝えた

そして、俺とあやめは楽しい高校生活を送り始めた











妄ツイ読んでくださりありがとうございます
まず最初に毎日投稿休んでしまいすいませんでした
本日から再開させていただきます
毎日投稿11日目!!
今回のヒロインは4期生アンケートで2位だったあやめんで書きました!!
最初書くのに時間がかかったんですけど途中で話の内容がこれだ!ってなってからは書いてて楽しく書けた作品となります
少しでも面白いと思っていただけていたら幸いです
明日のヒロインはまだ決めてないです
お楽しみに!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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