見出し画像

俺がラブレターをもらった事を知った幼なじみの様子が変なんだが……

通学路を歩いて下、靴を履き替えようと学校の下駄箱を開ける

するとそこには……手紙が置いてあった

〇:待て……これって……ラブレター?

今までラブレターとかもらったことがない俺はものすごく驚く

〇:こういう時ってどうすればいいんだ?

悩んでいると後ろから聞き覚えのある声が聞こえる

声の主は幼なじみである、森田ひかるだった

森:〇〇!おはよ!

〇:っ!!おぉ!!

突然声をかけられたので驚いてしまう

森:っ!!何!?

〇:あっ、ひかるか

森:ひかるかって失礼だなぁ

〇:いや、急に話しかけられたから驚いてさ

森:いやいつも話しかけてるじゃん変な〇〇

ちょっとニヤと笑いながらひかるが言った

森:……って何手に持ってるの?

〇:えっ!いや!な、何も持ってないぞ?

俺は持っていた手紙を隠す

森:いやその反応、絶対隠してるでしょ

〇:うっ……いや隠してない

森:もう、私達幼なじみなんだよ?だいたいのことは分かるよ

〇:その……

森:見せてよ!

ひかるに体を引っ張られる

森:っ!それって……手紙?

〇:……うん

ひかるは俺が手紙を持ってることをしると少し視線を落とす

森:ってことは……ラブレター?

〇:まぁ……その可能性が高いと思う……

森:へ、へぇーよっ……良かったね!!

明らかに動揺した様子のひかる

〇:お、おう

森:じゃ私教室に行くから……

ひかるはそう言って教室の方へ行った

〇:ひかるのやつどうしたんだ?まぁとりあえず中身確認しないとだよな……

俺は確認すべくちょっとひとけが少ない所へ行った



〇:えーと……

手紙を開けて読む

〇:放課後……屋上で待ってます……っと名前へは書いてないな……

誰なんだろうか……

改めて送ってきた相手のことを考える

だがやはり思いつかない……

俺は部活に入ってないため、先輩や後輩の人脈はあまりない……

その上同級生も普通に喋るぐらいで好意を持たれるような人はいないはずだ


〇:……誰なんだろうか

うーんと首を傾げながら考えていると同じクラスで友達の隆行が話しかけてきた

隆:〇〇、どうしたんだ?

〇:おっ、隆行おはよう

隆:おう!

隆行はサッカー部のエースで先輩、同級生、後輩と学校の女子全員から好かれていると言っても過言じゃない程のモテ男だ

隆行にアドバイスを聞いてみる

〇:なぁ……隆行ちょっといいか?

隆:どうしたんだ?

〇:これなんだけど……

俺は手紙を見せてみる

隆:お、ラブレターだな

隆行は驚いた様子はなく普通に言う

〇:流石隆行だな

隆:何がだ?

〇:いや普通驚くかなって思ってさ

隆:いや、まぁ驚きはしないだろ?ラブレターって普通に貰えるだろ?

俺は隆行の普通に驚く

〇:普通はもらえねーよ

隆:そう……なのか?

〇:うん

俺は直ぐに頷く

隆:……てか、送ってきた相手って分かるのか?

〇:いや、分からない……それでどうすればいいのか分からなくて隆行に聞こうって思ってさ

隆:なるほどな!まぁでも俺はだいたい予想ついてるけど

〇:えっ!?まじか!

隆:おう

〇:誰なんだ!!

隆:それは……言わねーよ

〇:なんでだよ

隆:放課後には分かるんだからいいだろ?

〇:まぁそうだけど……

隆:告白されてOKするのか?

〇:全く知らない人だったら流石にOKはしないよ

隆:じゃある程度関係性があっていればOKするのか?

〇:まぁ考えて付き合いたいって少しでも思えたらOKするかな

隆:そうかよし、とりあえず教室行こうぜ!

〇:わかった

そう言って隆行と一緒にクラスへ行った





私にとって最悪のニュースが入ってきた

それは……私の好きな人であり幼なじみの〇〇がラブレターを貰ったのだ

はぁ……あの時無理やりでも見ようとしなければ良かった……

どうしょう……

落ち込みながら教室に入る

すると、友達の天が話しかけてきた


天:あっ!ひかる!!おはよう!!

でも天は私の様子を心配してくれる

天:ってどうしたの?顔色悪いけど……

森:ちょっとあってさ……

天:もしかして……〇〇のこと?

森:……うん

流石天だ

一瞬で私のことを分かってくれる

天:何があったの?

森:〇〇がラブレターをもらったみたいで……

天:えっ!?嘘っ!

天は驚いて大きな声を出す

クラスメイトの目が一気に集まる

天:あっ、みんなごめん!

周りに謝る天

すると、またみんなそれぞれ話しを始める

天:〇〇がラブレターって相手は?

森:分からない……

天:〇〇って部活もやってないから先輩とか後輩は考えにくいし……同級生もあんまり気になってる人みたいな話聞かないしなぁ……

森:誰なんだろう……

天:てかさ、告白受けるとは分からないよ?

森:そうかな……

天:そうだよ、知らない人とかに告白されてすぐOKするような人ではないと思うよ?

森:確かに……そうだよね

天:うんうん!そうだよ!

森:天……ありがとう!

天:ううん!大丈夫だよ!友達でしょ?

ニコッと優しく微笑んでくれる

天:お昼休みに作戦会議だ!

森:うん!

私は天のおかげで元気を少し取り戻した

少しすると〇〇とクラスメイトの隆行がやってきてお昼休みまで授業を乗り越えた

お昼休みになり私は天と一緒にすぐ屋上へ行った



森:てか作戦会議ってどうするの?

天:大丈夫!

森:え?

天:授業中に考えてたから!

森:そうなの!?

天:うん!!

森:ありがとう、で作戦は?

天:それは!告白される前に告白する作戦!!

森:えっ!?何それ!

天:朝告白OKするとは分からないって言ったけど相手が分からない限り絶対とは言いきれないなって最終的に思ってさ?ならされる前に告白すればいいんじゃないんかなって思ったわけ!

森:無理だよ……

天:大丈夫!絶対に上手くいく!

森:そうかな……?てか告白って先にするって言ってるけどいつするの?

天:多分放課後するから教室する前にすればいいと思ってる

森:もしかしたら今されてるかもだよ?

天:私たちが教室出る前に〇〇は教室に座ってぼーとしてたもし、お昼に告白されるならもう手紙に書かれていたところに行ってるよ多分放課後にされるんだと思う

森:なるほど……

天:私を信じて!!

森:……分かった

私は天を信じやることになった

すると、屋上に隆行がやってきた

隆:あっ、森田やっと見つけた

天:隆行じゃん!!どうしたの?

隆:いや〇〇からラブレターもらったって聞いたから送ったの森田なんだろう?

森:うっ……

隆:……あれ?違うのか?

天:はぁ……違うよ

隆:えっ!?そうなのか!?森田だと思ってた

天:もう!せっかく頑張ろうってなってたのに!!

隆:それは普通にごめん……

天:でも、隆行でも相手分からないんだ

隆:まぁな

天:ってなると関係性はあまりない一方的な思いって可能性がより高いよ!これはいけるよ!!ひかる!!

隆:なんかよく分からないけどひかるなら俺も上手くいくと思ってるぞ!

森:2人とも……ありがとう!頑張るね!!

私は応援されて頑張ろうと思い屋上を後にして放課後まで待った

午後の授業も乗り越え、放課後になった

天が私に一声かけてくれる



天:それじゃひかる!頑張って!!絶対上手くいくから!

天はそう言って帰っていった

私は手紙を持って教室を出る〇〇に話しかけた

森:〇〇!!

〇:ひかる?どうしたんだ?

いざ話しかけると怖くなってしまい言葉につまる

もし振られたら今までの関係性がなくなってしまう……

不安が私の心の中を支配する

森:え、えーと……

〇:?……どうした?朝言ったやつがあるからなるべく早く話してくれないか?

森:……

〇:ごめん、流石に人を待たす訳には行かないから、行くな!

〇〇はそう言って行ってしまった

森:……行っちゃった

見えなくなった瞬間にすれば良かったって気持ちが次に私の心を支配した

森:……はぁ帰ろ

私は帰ろうと教室に戻りバックを持つ

すると、ハンカチがないことに気づく

森:あれ?ない……

教室を探すが見つからない……

もしかしたら屋上に置いてきたのでは無いかと思い屋上へ向かった

でも私はこの後1番見たくない最悪の場面を見てしまうのだった



屋上につきドアを開けようとすると、ドアの窓から〇〇と女子生徒が映る

森:っ!告白屋上だったんだ……どうしょう……

見た感じ2人は普通に話していた

多分〇〇がOKしたのだろう

相手の女子は可愛い私と同じぐらいの身長の女の子だった

多分後輩だと思う

私はハンカチを取ろうと言う考えはその時には無く急いでその場から立ち去りたいと思い、階段をおりて家に逃げるような走った





俺は告白されに屋上へ行った

だが俺は告白をされなかった

理由は簡単……

手紙を入れたところを間違えたらしい

本当は隆行の下駄箱に入れたつもりだったらしいのだが間違えたと言っていた

1年生の名前は谷口愛季さん

背が低くて可愛い女の子だった

はぁ……やっぱりそうだよな

あんなに可愛い女の子に急にモテるはずがない

谷口さんは俺に謝ったあと家に帰っていった


〇:帰るか……ってこれ

落ちているハンカチが目に入る

〇:ひかるのだよな……

今さっきのひかるの様子が変で心配だったこともあり、届けようと思い小走りでひかるの家へ向かった

学校を出て少し行くと信号待ちしているひかるを見つけた



〇:あっ!ひかる!!

俺はひかるの名前を呼ぶ

すると驚いた様子で俺を見て走ってどこかへ行ってしまう

俺はそんなひかるを見て急いで追いかけた

少しづつひかるのスピードが下がっていき小さい公園がある場所で何とか追いつくことが出来た



〇:はぁはぁ……追いついた

森:……

〇:なんで逃げたんだよ

森:……

ひかるは黙ったまんま公園の方へ行き座る



〇:これ……

俺はひかるにハンカチを渡した

森:……ありがとう

〇:うん

森:……付き合ったんでしょ?

〇:……え?

森:告白……

〇:あーそれはな、ちょっと色々あってな告白されなかった

俺は事実を伝えた

するとひかるは目を大きくして驚く



森:えっ!?そうなの!?

〇:おう、色々あってな

森:どういうこと?

〇:いやそれがさ……

俺は全部を伝えた

するとひかるは笑った

森:あはは!何それー!漫画みたいなことあるんだね

〇:まじで俺も驚いた……まぁよくよく考えてみたら俺がラブレターなんて貰えるはずもなかったんだよ

森:あはは!

〇:おい、ひかる笑いすぎだよ

ひかるが笑う姿を見て少し安堵する

森:ごめんごめん!

〇:……でもなんで今さっきまで落ち込んでたんだ?

俺が問いかけるとひかるは少し黙る



森:聞きたい?

〇:まーそりゃ聞けるなら聞きたいさ

森:……ちょっと待って

深呼吸する、ひかる

森:私ね?

〇:……おう

森:〇〇にさっき告白しょうとしたの

〇:……告白?どういうことだよ

森:〇〇のこと好きってこと!

〇:え……えぇ!?ひかるが俺の事を!?

まさかの告白に驚く

おいおい……どういう事だよ……

ひかるが俺の事を好きなんて……知らなかった

どうすればいいんだろか……

いざ告白されるとどうすればいいのか分からないもんだな……

でも、返事しないとだよな……

俺は……ひかるのことが……

よーく考えてみる

頭の中にはひかるが笑ってる姿ばかりだ

ひかるとの記憶は全部楽しかったものばかり……

ひかると付き合ったらこれからより思い出が増えていくんだろうな……

嬉しいな

……よし

決まった

俺は覚悟を決めて思いを伝える


〇:……ひかる、俺も好きだ

森:……え?

〇:だから、俺も好きだ……ひかるのことが

森:嘘……

〇:ひかると一緒にいればどんなことも楽しめそうな気がしたんだ、これからもひかると一緒にいたい

森:……嬉しい

嬉しそうにひかるが微笑む

〇:てか、なんで告白しょってなったんだ?

ひかるから全部話を聞いた


〇:なるほどそれでなんだな、じゃ山崎には感謝しないどな

森:そうだね!

〇:これから改めてよろしくなひかる

森:うん!よろしくね!〇〇!!

ひかるが微笑んで俺も笑った

それから俺とひかるは一緒に帰った

ひかるはその間に山崎に連絡したらしく、おめでとうと返してくれた

一応次の日、直接ありがとうと伝えた

余談だが、谷口さんは後日隆行に告白したそうだ

結果は成功したと聞いた

大ニュースとして学校で言われた

隆行に理由を聞いたら普通に可愛いって思ったらしくOKしたらしい

そして、それから俺とひかるはお互いに笑いながら日々を過ごした











妄ツイ読んでくださりありがとうございました!!
今回はハレさんの企画参加作品です!!
ヒロインは森田です!!
前書いた時森田の人気に驚いたので今回はどうなるか心配です笑
面白いって思っていただけたなら嬉しいです!!
前回の森田の続きをリクエストしてくださった方はまた今度書きますのでお待ちください!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
質問でもなんでもいいです!
作品のリクエストもお待ちしております!
気軽に送ってきてください!
Twitterのフォロー、いいね、RTしてくださると嬉しいです!
noteのフォロー、そして作品のスキもしてくださると嬉しいです!
励みになります!
最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?