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親友の妹はいつもいつも俺に笑顔で話しかけてくる

キーンコーンカーンコーン

学校にお昼休み開始のチャイムが鳴り響く

友達と一緒に購買へ行く人、お弁当を一緒に食べ始めるカップル

色んな人がいる

そんな中、俺はお昼を食べる前に親友の悟と話していた


悟:なぁー〇〇

〇:どうした?悟いつも購買だろ

悟:それがさ、奈央がお弁当作ったんだよ

〇:え!奈央ちゃんが!?

悟:おう

〇:へえ……

奈央ちゃんは悟の妹でずっと昔から俺と悟、奈央ちゃんの3人でよく遊んでいた

いつもニコニコ笑っている元気な子でめちゃくちゃ可愛い

見てるだけで癒される子だ

高校生になってモテてるようで告白をされたみたいな話を何度か聞いた事がある

まぁなんか好きな人がいるって言ってふってるらしいけど……

誰なのか知らないけど、奈央ちゃんが好きになるやつなんだ良い奴なんだろうなと思っている


悟:でよ、〇〇の分も作ったんだよ

〇:マジ?

悟:あぁ、それで3人で食べたいんだとよ

〇:全然いいぞ!食べようぜ!

悟:じゃ屋上に奈央いるって言ってたから行こうぜ

〇:おう!

俺と悟は屋上へ向かった



屋上についてドアを開けると奈央ちゃんがニコニコしながら待っていた

奈央ちゃんの隣には奈央ちゃんと仲がいい五百城茉央ちゃんがいた

高校生になって仲良くなった友達らしく、なおまおコンビと言われている


奈:あっ!お兄ちゃん!〇にぃ!!

茉:こんにちは!悟先輩、〇〇先輩!

悟:ごめん、待ったか?

奈:全然!大丈夫だよ!

ニコニコと奈央ちゃんが言う

茉:私も全然大丈夫ですよ!

〇:2人ともありがとうね

奈:いえいえ!はい!これが〇にぃのお弁当!

〇:ありがとう!

奈:これが茉央の、それでこれがお兄ちゃんの!

奈央ちゃんが2人にもお弁当を渡す

茉:ありがとう!

悟:奈央、ありがとう

奈:じゃ食べよっか!

いただきます!!

みんなで一斉に手を合わせて言う

〇:おぉ!すげえ!

お弁当の具材は俺が好きな、ハンバーグとか唐揚げなどなど、野菜もちゃんとあってバランスのいいお弁当だ

〇:うまっ!!

茉:うまいおき!

〇:……うまいおき?

茉:あっ!ごめんなさい!ついでちゃいました!

奈:〇にぃ、うまいおきはものすごく美味しい時に茉央が言うやつなんだよ!

〇:なるほど!じゃそれぐらい美味いってことか!じゃ俺も!うまいおき!

悟:俺もうまいおき!

茉:なんかみんなが使うのを見るとちょっと恥ずかしい……

〇:ごめん、なんかいじってるみたいになったね

茉:いえ!全然いいんですよ!

〇:そう?

茉:はい!恥ずかしいですけど色んな人が使ってるの見ると嬉しいですから!

〇:じゃこれから使っていこうかな

悟:俺も!

俺たちはお弁当を食べながら楽しく話した



〇:美味しかったー

悟:だな、奈央がここまで料理上手くなってるとは……お兄ちゃんびっくりだ

〇:だな、あんな小さかった奈央ちゃんが……本当に大きくなったよ

奈:エヘヘヘ嬉しい

茉:良かったね

奈:うん!

〇:もしかしてこの料理は噂の好きな人にアプローチするために頑張ったのか?

奈:えっ!!

〇:おっ、図星か

奈央ちゃんの驚いた顔はそうですと言ってるようなものだった

〇:……絶対に喜ぶと思うから作ってあげなよ!もし美味くないってそいつが言ったら俺がそいつを殴ってやる

奈:……むぅ

何故か奈央ちゃんに睨まれる

茉:……先輩ってちょっと鈍感すぎません?

〇:え?

悟:……うん

〇:何が?

奈:まぁいいです……

奈央ちゃんはそう言って屋上のドアから出ていってしまった……

〇:……え?俺まずいこと言った?もしかして振られたりしたのか?

茉:……はぁ

五百城ちゃんがものすごい深いため息をする

悟:……なぁ〇〇

〇:どうした?

悟:俺達と〇〇の弁当で違うところあっただろ?

〇:なんだ……?

今さっき食べてた記憶を遡る……



〇:……あっ!

悟:おっ!わかったか!

〇:あぁ!具材が俺だけ違った!

茉:おぉ!

悟:おっ!

2人が驚く

悟:で!なんで〇〇だけ具材が違ったと思う!

〇:え……なんでだ?

俺が?を頭に思い浮かべると2人がズコッとコケたようにする

悟:〇〇そこまでわかってなんで分からないんだ……

茉:もう仕方ないですこれ以上は私たちが何言っても多分無駄です

〇:なんだよそのいい方ー

悟:今回は〇〇が悪い

茉:うんうん

そう言って2人も屋上のドアから行ってしまった……

〇:うーん……たまたまじゃなくて意味があったってことだよな……あっ!わかった!

1人しかいない屋上でやっと思いつく

〇:好きな人に渡す予定だったけど恥ずかしくて渡せなくてたまたま俺に渡したやつが好きな人に渡すはずった弁当だったんだ!

わかったことが嬉しくて俺は悟に伝えるためにドアを開けて悟のところへ向かった

そして悟にこのことを伝えるともう〇〇、お前はダメだと一言言われた

違ったらしい……じゃなんで?

俺はそのことを頭で考えているといつの間にか下校時間になっていた





はぁ……なんでわかってくれないんだろう……

私には好きな人がいる

お兄ちゃんの親友の〇にぃ

ずっと幼い頃から私のことを可愛がってくれて優しくしてくれた

いつから好きになったとかは覚えてないけど気づいた時には特別な感情を〇にぃに抱いていた

一生懸命勉強して〇にぃと同じ高校に入学した

まぁ〇にぃはお兄ちゃんを追いかけてきたと思ってるみたいだけど……

服装とか髪型だってお兄ちゃんから〇にぃに聞いてもらって好みに合わせるようにしてるし、私の笑顔が好きっていうから〇にぃの前ではより多く笑うようにしてる

今日だって〇にぃに食べてもらうために色々頑張って勉強してお弁当を作った……

気づいてもらうために〇にぃは違うお弁当を作った

なのに結局気付いて貰えなかった……

はぁ……どうすればいいんだろう……

教室に一足先に帰った私は自分の机に座って考えた……



気づいたら先生が下校の掛け声をしていた

ずっと悩んでたみたいだ……

すると、茉央が話しかけてきた


茉:大丈夫?

奈:何が?

茉:ずっとボーとしてたからさ、心配で、〇〇先輩のことでしょ?

奈:……うん

茉:いっその事デートとか誘っちゃえば?

奈:デート!?

茉:うん!〇〇先輩が奈央といる時って悟先輩もいるわけでしょ?

奈:まぁその時が多いね

茉:だったら2人きりになってアプローチかけたらもしかしたら、意識して気づいてなかった思いに〜とか好きになったりするかもしれないよ!

奈:……なるほど!

茉:奈央可愛いから絶対〇〇先輩を落とせるよ!!

奈:ありがとう!!私誘ってみる!!

私は茉央の言葉によって自信を持つ

奈:じゃ私行ってくる!!

私は覚悟を決めて〇にぃの所へ向かった



〇にぃの教室へ向かうとちょうど〇にぃとお兄ちゃんがいた

奈:〇にぃ、お兄ちゃん!!

〇:あっ!奈央ちゃん!!

悟:奈央!どうした?

奈:ちょっと〇にぃに話があって……

悟:わかった、じゃ俺先に帰るわ

〇:お…おう

〇にぃはちょっと緊張してる様子だった

お兄ちゃんがいなくなり私と〇にぃだけになる

奈:……まず〇にぃ

〇:……うん

奈:今さっきはごめん……

〇:いやこっちこそごめん……

〇にぃが謝ってくれる

〇:でも……ずっと考えてもなんで俺だけお弁当の具材が違ったのか分からなかった……ごめん

違ったことまではわかったのに理由がわからなかったんだ……

でもちゃんと謝ってくれる所が私の好きなところだ

奈:大丈夫だよ

〇:許してくれるのか?

奈:うん

〇:……ありがとう

奈:全然大丈夫だよ!それでちょっと話があるんだけど

〇:どうした?

奈:今度の土曜日……私と2人で出掛けてくれない?

〇:えっ!2人で?

奈:うん

〇:でもなんで?

奈:理由無いと……ダメ?

〇:いや……そういうわけじゃないけど

奈:エヘヘヘじゃ行こ!

〇:……わかった

奈:やったー!!!

私は嬉しくてジャンプを何度もした

それから私と〇にぃで一緒に帰った





奈央ちゃんに誘われ俺は今日出掛ける

誘われた時の奈央ちゃんの笑顔で俺は心がぎゅっとなった

なんでだろう……

色々考えても思いつかず結出掛ける当日になった



1時間早めに着いた俺は奈央ちゃんを待とうとしたが集合場所には既に奈央ちゃんがいた

俺は走って話しかけた


〇:ごめん!おまたせ!

奈:あっ!〇にぃ!!おはよう!!全然大丈夫だよ!!

ニコッと笑う奈央ちゃん

やっぱりなんでだろう……

奈央ちゃんの笑顔を見るとぎゅってなる……


〇:おはよう、ごめんありがとう

奈:今日は映画見ようって思ってるの!

〇:そうなんだ!

奈:うん!

〇:どんな映画?

奈:恋愛映画!

流石高校生って感じだなと思った

てか恋愛映画なんて俺見たことないんだけど……

大丈夫かなと少し心配しながらも奈央ちゃんの笑顔を見たらまぁなんでもいっかと思えた


奈:1時間前だけど映画館に先に行こう!

俺と奈央ちゃんは一緒に映画館に行ってチケットを買って話をして時間を潰した



奈:じゃ〇にぃ行こ!!

話をしていた気づいたら映画の公開時間になってポップコーンを買ってスクリーンに向かった

映画は公開されたばかりでカップルばかりだった

奈:なんか緊張するね……

少し恥ずかしそうに呟く

〇:……だね

奈:……エヘヘヘ一緒のこと思ってたんだね

やばい……

なんだこの気持ちは……

映画が始まったが俺は奈央ちゃんの顔をずっと見てしまって内容が全く入らなかった……



気づいたらスクリーン内の電気がついていて終わっていた

電気がついてわかったが少し奈央ちゃんの顔が赤かった

奈:……良かったね!!〇にぃ!!

〇:……えあっ!うん!そうだね!

奈:どうしたの?私の顔になんかついてる?

〇:い…いや?ついてないよ?

奈:そっか!ならいいや!じゃ出よ!

〇:うん

顔が赤かったのでバレてたのかもしれないと思っていたが映画に夢中で俺がずっと顔を見ていたことは気づかなかったみたいだ

奈央ちゃんが元気よく言って一緒にスクリーンから出た



周りは本当にカップルばかりでなんかイチャイチャムードが映画館に流れていた

俺たちはとりあえず映画館から出て話しながら外を歩いた

奈:面白かったー!!主人公の事を親友の妹が好きになる話!

〇:そうだね

そんな話だったんだなーと思っていると奈央ちゃんが足を止める

奈:……やっぱり

〇:え?

奈:映画見てなかったんじゃん!

〇:……あっ

奈:映画はそんな話じゃなかった!

やばい……これはやらかした……

鎌をかけられたということは俺が顔を見てたってことに気づいてたってことだよな

やっぱり顔赤かったのはバレてた証だったのか…… 


奈:もぅ!ずっと私の顔を見て……恥ずかしかったんだからね!

〇:……ごめん

奈:……どうして、私のことを見てたの?

首を傾げながら可愛らしく聞いてくる

〇:……

奈:教えて!

俺は奈央ちゃんの圧に負けて話すことを決めた

〇:……はい

奈:……なんで見てたの?

〇:……この前、奈央ちゃんが俺を今日のこと誘ってくれただろ?

奈:……うん

〇:その時の笑顔を見た時に心がぎゅってなったんだ、理由は分からなかった、それで映画見てる間も勝手に視線が奈央ちゃんの顔に合わせてたんだ……

奈:……え?

奈央ちゃんが目を見開く……

奈:それって……私の事を好きってことじゃない?

〇:っ!!

奈央ちゃんに言われて俺は気づいた

あっ……好きだったんだと

奈央ちゃんの笑顔に俺は落とされたんだと……

奈:エヘヘヘ、〇にぃ私の事好きなんだ……へぇー

ニヤニヤする奈央ちゃん

〇:……

恥ずかしくて俯く

奈:実はね、私も

〇:?

奈:私も〇にぃのことが好き

〇:えっ!?

奈:今さっき嘘ついていった映画の話ってどんな話?

〇:えーと主人公の事を親友の妹が好きにな……あっ!!

奈:エヘヘヘ、私の事です

〇:そうだったんだ

奈:うん!私たち両思いだったんだね!嬉しい!!

満面な笑みの奈央ちゃん

〇:俺もだよ

奈:これで〇にぃのお弁当だけ具材が違った理由が分かるよね?

〇:っ!なるほど!俺のことが好きで俺に振り向いて欲しかったからか?

奈:正解!!てか、他にも色んなことが〇にぃに好きになってもらうように頑張ったんだから!

〇:そうだったんだ……

俺のためにそう思うとより好きという気持ちが高まる……

奈:あのさ!私たち両思いってことは付き合ってことだよね!

〇:まぁそうだね

奈:じゃさ!私の事!奈央って呼び捨てにして!!

〇:……わかった

奈:やったー!!ね!呼んでみて!

〇:……奈央

俺は恥ずかしくて俯きながら言った

奈:……恥ずかしいね

顔を真っ赤にしながら奈央ちゃ…奈央が言う

〇:……じゃ帰るか?

奈:……もうちょっと一緒に居たい

俺の腕を掴んで奈央が顔を真っ赤にして目をうるうるさせながら言った

〇:……わかった

奈央のそんな顔を見て帰えるはずがなく俺と奈央は近くにあった公園を歩いた

その間もニコニコしながら笑う奈央

俺はそんな奈央を見て改めてこの笑顔が好きだなと思った

俺と奈央が付き合ったことは悟と五百城ちゃんに伝えた

悟には絶対に奈緒を幸せにしろよと言われ五百城ちゃんからは奈央を泣かせたら許しませんから!と言われた

それから俺と悟は高校を卒業した

大学に入って卒業後会社に就職してから奈央と結婚した

俺と奈央の2人で笑顔が絶えない幸せな暮らしをしている






妄ツイ読んでくださりありがとうございました!!
今回は以前アンケート1位を取った冨里で書きました!!
いやー冨里可愛いですよね
あの笑顔を見るとなんでもいいやって思えます笑
それに5期生曲、考えないようにする
センターおめでとう!!
神宮で生で聴きましたが本当に良かった
素晴らしかったです!
次は選抜で見たいなと思いましたね
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
質問でもなんでもいいです!
作品のリクエストもお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!


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