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彼女が出来たと嘘をついたら今まで冷たかった幼なじみが何故か積極的になりました……

俺には幼なじみがいる

めっちゃ美人でクラスいや、学校の男子を虜にして女性の憧れになっている

名前は井上和

THE普通の俺には勿体ない幼なじみだ

和の人気は顔だけではなく人柄からも来ている

だが何故か俺にだけ冷たい

小さい頃は一緒に遊んだりしてたのだが気づいた時には冷たくされるようになっていた

俺は和のことが好きだ

冷たくされるようになった今でもそれは変わらない

まぁこの思いは和に伝えることもないだろうけど……

はぁ……そろそろ諦めないといけないよな……

心の中でそう呟いながら、クラスの自分の席から外を眺める

すると、後ろからクラスメイトの菅原と中西がやってきて話しかけてくる


菅:お、〇〇おはようー

ア:おっはー

〇:おはようさん……って和はどうした?

菅原と中西は和と仲のいい、2人も色んな男子からモテていたり、女子にも人気を持たれている

菅:和は今さっき同級生の男子に話しかけられて行っちゃった

ア:多分告白だろうね

〇:またか

菅:〇〇はしないの?

いじるように菅原が聞いてくる

ア:そうだよー早くしないと誰かと付き合っちゃうかもよー

〇:なんで2人は俺が告白したら和はOKする前提なんだよ、俺がしても振られるだけだ

菅:それは分からないじゃんね!

ア:諦めたらそこで試合終了ですよ

中西がそう言って俺の肩に手を置く

〇:安西先生の名言を使うな、てかここ数年間話してもないやつが告白成功するはずがないだろ

ア:あ、確かに

アルノがすんなり納得する

菅:ねぇねぇ、そういえばさ〇〇って好きな人とかいるの?

〇:す、好きな人?

俺は突然の質問に驚く

俺の好きな人は和だ

だがこのことがバレた2人は和に言うかもしれない……

てか、和に言わなくても知ったら笑われそうだ

〇:……いないさ

ア:え、何その間

菅:怪しいねぇ

2人が怪しんでくる

ア:好きな人いるでしょー誰?誰?教えて!

〇:だからいないって

菅:なんか、そんなに隠してるように見えるのはもしかして私たちが知ってる人がクラスメイトなのか、それとも彼女が既に居ていじられたくないかとかなのかな?

ア:〇〇は彼女いたこと無さそうだから私たちが知ってる人が好きな人なんでしょ

彼女がいたこと無さそうって……

俺はその言葉にイラッとしてしまう

〇:……俺だって彼女いるさ

菅:……えっ!?

ア:っ!?

2人が驚く

〇:言いたくなかったけど、そんなに言われたら言うしかない

ア:嘘でしょ?

〇:いや、嘘じゃないよ

菅:じゃ名前とか顔見せてよ

〇:……全然いいぞ

俺は内心どうしようと思いながらスマホを開いて写真を探す

すると、ツーショットで仲良く撮っていた親戚との写真があった

これだ!って思った俺は写真を見せてその親戚の名前を伝えた


〇:名前は遠藤さくら、可愛いだろ?

菅:本当なんだ……

ア:しかもめっちゃ可愛い……

ツーショットで仲良く撮ってる写真に2人とも完全に騙されている様子だ

すると、和が教室に入ってくる

クラスメイトのみんなが和におはようと言って和も、おはようと返す

中西と菅原は和が教室に来たことを知り、和の元へ行く

あ……これ、今の彼女が出来たって話和に話すやつか?

まぁ……いいか

ちょうど諦めようとしていたんだ、いいタイミングだ

俺はそう思うようにした

その後、先生がやってきて授業が始まった





私は部活の朝練を終えたあと、告白を受け教室に戻ると友達の咲月とアルノがものすごく気まづそうにやってきた

私は2人にどうしたのかと聞くと、衝撃なことを耳にする

それは……〇〇に彼女ができたこと

それを聞いた瞬間心がギュッと締め付けられる感覚に襲われる

なぜなら私は幼なじみの〇〇のことが好きだから

ずっと昔から私は〇〇のことが好きだ

理由は覚えてない、気づいてたら好きになっていたのだ

でも大きくなるにつれて話しかけるのが恥ずかしくなったりして、冷たくなるようになり、今では話すこともなくなってしまった

2人は私が〇〇のことを好きなのを知っている

ふざけて聞いてみたらまさかの返答が来て驚いたと言っていた……

どうしょう……

写真の人ものすごく美人だったって言ってるし……

もう〇〇は諦めるしかないのかな……

そんなことを考えていると直ぐに時は過ぎ、気づいたらお昼休みになっていた

2人が私に話しかけて来てくれて一緒に屋上へ向かう



ア:和大丈夫?

菅:ごめんね、私達が聞いたから……

和:いやいいよ、今まで〇〇に冷たく、話せてなかった私が悪いの……

ア:諦めるの?

和:……諦めたくないよ?でも付き合ってるし……その上可愛い子だったんでしょ?

菅:まぁそうだけど、和だって負けてないし!本気を出してあのさくらさんっていう人より和のことを好きにさせればいいんだよ!!

和:そうかなぁ……

ア:うん!上手くいくよ!!

2人が必死に励ましてくれる

和:……私、やるよ

菅:おっ!

和:私諦めたくない!だって私〇〇のこと好きだから!

私は2人の後押しがあったこともあり、諦めないと決める

ア:頑張って和!!

菅:応援してる!!

和:2人ともありがとう!頑張る!!

頑張るぞと気合いを入れる

それから私達は話してお昼休みを楽しんで教室へ戻った



放課後、私は勇気をだして、〇〇に話しかけた

和:……ね、ねぇ

〇:……

和:ちょっ、ちょっと!無視しないでよ!

〇:……え、あ、俺?

和:他にいないでしょ……

久しぶりの〇〇との会話にものすごく緊張する

〇:……ど、どうしたんだよ急に話しかけてきて……

和:……彼女出来たんでしょ?

〇:あ、あぁ……出来たぞ

和:私……諦めないから

〇:……え?

和:私絶対に〇〇を振り向かせてみせるから!

私はそう〇〇に宣戦布告をした

〇:ど、どういうことだよ、諦めないとか振り向かせてみせるって……

〇〇は何が起きてるか理解してないみたいだけどそれでいい

和:じゃまた明日ね

私は困惑している〇〇を置いて家に帰った





俺は昨日、幼なじみである和に久しぶりに話しかけられ、謎の宣戦布告を受けた

どういうことなのか聞いてみたが無視されて帰られた

今日からどうなるんだろうと思いながら家を出る

すると、家の前に和が笑顔で立ってた


〇:……

一旦夢だと思って家の中に戻る

すると、和の声が聞こえる

和:ちょっちょっと!!戻らないでよー!!

俺はドアを開ける

和:もぅ!なんで家に1回戻るのよ!

〇:……何となく

和:何となくじゃないわよ、ほら学校行くよ

〇:え、一緒にか?

和:当たり前でしょ!

〇:わ、分かった

和:ふふふ、行くよ!

和が微笑んで俺の手を握って歩きだす

急に手を握られ心がぎゅっとなる

俺も和について学校へ向かった



学校に着くとみんなが驚いたように俺たちを見る

そりゃあそうだ俺みたいなやつが学校の人気者である和と一緒に登校したんだ

みんな驚くだろう

教室に着くと俺はすぐ自分の席に座って考え始めた

はぁ……どういうことなんだ?

昨日急に宣戦布告みたいなことをされてそしたら朝家の前にいて、しかも手を握られて一緒に登校……

今までの和では絶対やらなかった行動だろう……

何かあったとしか思えない……

せっかく、諦めようと決めたのに……

これじゃ逆に期待してしまう……

俺の事なんて好きなはずないのに……

和に聞くしかないよな

いやでも……昨日の感じだと教えてくれなそうだしなぁ……

どうするか……

ふと和の方を見てみると和は中西と菅原と話している

なんか2人にいじられてるような雰囲気だ

……待てあの二人なら知ってるんじゃないかと思い二人に話を聞こうと決めた



それから、俺は和と二人が離れたら話しかけようと時を伺おうとしていたのだが無理だった

何故なら、和が授業や少しの休み時間の時にも俺の元へやってきて話しかけてきたからだった

周りはその状況に?を浮かべていたが1番なんで?って思ってたのは俺だった

授業中だと、英語の時はペアを作るってなった時にいつもなら中西や菅原と組むのに俺の元へやってきて……



和:ねぇ、〇〇……ペア組まない?

〇:え……

和:何その反応……いや?

〇:あ、いや別にいいけど

和:そこは嬉しいとか喜んでよぉ……

少し寂しそうにする和

〇:え、あ、う…嬉しいよ!

和:ぷっ何そのお世辞感満載の嬉しいよ

和が笑う

間近に和が笑っている

昔だったら当たり前だった

でも今だとありえないと思っていたようなことで……ものすごく嬉しかった

それから俺と和は普通に英語で話をして授業を受けた

授業が終わったあとも……



和:〇〇さっきはありがとうね、楽しかったよ

〇:そ、そうか?

和:え何?〇〇は楽しくなかったの?

頬を膨らませる

〇:いやいや!!楽しかったよ!!

俺は慌てて言う

和:ふふふ、そっかなら良かった〇〇は弄りがいが相変わらずあるね

イタズラぽく笑う和

あ、また和が笑ったと思う

やばい……和が可愛い……

このままだと、本当に諦められないようになるぞ……

そんな気持ちが大きくなっていった

そして、他の授業中もペンとか教科書忘れたと言って何故か俺のを借りようとしてきたりしてきたりと、和と沢山話して午前の授業を終えた

お昼休みになり、みんなそれぞれお弁当を食べ始める

俺は中西と菅原に話しかけようとするが、また和が話しかけてくる



和:ねぇ!〇〇!!

〇:ど、どうした?

和:あ、あのさ……よ、良かったら作りすぎたから……これ!!

和はそう言ってお弁当を俺に渡してくる

〇:え、でも俺……母さんが作ってくれたお弁当あるんだけど……

和:あ……

母さんからもらったお弁当を見せると和は忘れてたみたいな表情で石のように固まる

和:……で、でも!!男子なんだし!ふたつぐらい食べれるでしょ!!

少しすると動き出してお弁当を俺の胸に差し出す

〇:ま、まあ食おうと思えば食えるけど……

和:なら食べて!!

〇:わ、わかったよ……てかなんで俺なんだ?俺以外のやつに……

和:それはダメなの!

〇:なんでだよ……

和:ダメなものはダメ!ほら!一緒に食べよう!!

〇:一緒に食べるのか!?!?

和:当たり前でしょ!!ほら!!

和に手を引っ張られる

まぁまただが教室の雰囲気は異様だ……

男たちは俺に視線を集め殺気を放っている……

多分話すぐらいなら許されたのだろうが、和の作ったお弁当を食べることと、手を握られたことにより我慢できなくなったんだろうな……

そんな変な分析をしていると屋上に着いた



俺と和は座って一緒にお弁当を食べ始める

和は料理するイメージはあまりなかったが食べるとものすごく美味しくてびっくりした

直ぐに和の作ったお弁当食べ終わり、母さんのお弁当も食べた



〇:美味しかったぁ……

和:ふふ、良かった

〇:和ありがとう

俺は和にお礼を伝える

和:な……ちょ……急にお礼言わないでよ

少し頬を赤くして恥ずかしそうに言う

〇:いやだって普通に感謝伝えたいなって思ったから

和:……そんなに美味しかったなら明日も作ってこよっか?

〇:え、いいのか?作るの大変じゃないのか?

和:全然いいよ

〇:そっか、じゃお願いしようかな

和:わかった、任せて!

俺は嬉しくて素直にお願いすることにした

和は嬉しそうに微笑んだ

それから俺たちは教室に戻った

そして、午後の授業を受けた

午後の授業の時も和は話しかけれそうなタイミングがあると俺に話しかけにきていた

それもあり、結局中西と菅原には話しかけることが出来ず放課後になった

みんなが教室を出ていく、和は部活なのか早めに教室から出ていった、俺は2人に話しかける最高のタイミングだ!と思い2人が出た瞬間に声を掛けた



〇:菅原、中西!!ちょっと待ってくれ

2人がこっちを振り返って足を止めてくれる

〇:あのさ、2人に聞かたいことがあるんだけど……

俺が話すと2人が遮って話始める

菅:私たちは何も知らないよ

ア:和のことを聞きに来たんだしょ?

〇:な……なんで俺が話す前にわかったんだよ

菅:そんなの分かるよ

ア:そうそう、ま、私たちは何も知らないから話すことは無いよ

〇:いや、知ってるだろ

菅:私たちが嘘つく理由ないでしょ?それじゃ、私たち用があるから帰るね

ア:バイバーイ!

2人はそう言って帰っていってしまった……

2人に聞けないなら……どうすればいいんだ?

こうなったら無理やりでも和に聞くしか……ないよな

俺は覚悟を決め明日聞こう思い一旦バックを取りに教室に戻った

すると、何故か教室に和がいた

すると和が話しかけてくる



和:あ、〇〇!!バックまだあったから帰ってないかなって思ったけどやっぱりそうだったんだね

〇:うん、今から帰ろうとしてた

和:そっか、あのさ……一緒に帰らない?

〇:え?今から部活じゃないのか?

和:うん、今日は休みだから大丈夫、今さっきは明日の朝練のことを後輩たちに伝えに行ってたんだ

〇:そうなのか

和:……で、一緒に帰ってくれないの?

上目遣いで聞いてくる

〇:……わかった帰ろう

和:やった!

微笑んで喜ぶ和

〇:でもちょっとその前に話聞いてもいいか?

俺は明日聞こうと思っていたが今聞こうと決め話始める

和:どうしたの?

〇:……昨日の謎の宣戦布告と、今日の和一体なんなんだ?理由を聞かせてくれ

和:……教えない

〇:なんでだよ

和:もうちょっとしたらね

〇:俺は和と話せるようになって嬉しい……でもここまで180度も変わったようにされても心がずっとモヤモヤして嫌なんだよ、頼む!教えてくれ!!

俺は和の目を見て伝えた

すると、和少し俯いて考える

和:……わかった、そこまで言うなら話すよ

〇:ほんとか!!

和:うん……それじゃ話すね?

和は覚悟を決めたかのように話始める

和:私が昨日〇〇に宣戦布告した理由は……〇〇に彼女ができたって聞いたから……〇〇のことが好きでその彼女さんより私のことを好きになってもらうために今日積極的にしたの!!

〇:……え?

俺は衝撃なことを話されて驚く

和:私、〇〇ことが好きだったの……ずっと昔からそれで恥ずかしくなって……気づいたら冷たく接するようになってたの……そしたら昨日アルノ達から〇〇に彼女が出来たことを聞いて……

和は驚いた俺を置いてしゃべり続ける

和:そして思ったの諦めたくないって!だから!〇〇に宣戦布告して、今日いっぱい〇〇に話しかけたの!教科書とかもわざと忘れたしお弁当も作りすぎたんじゃなくてわざと〇〇の分を作ったの、嘘ついてごめんさい……嫌だよね……こんな私……結果は分かってる

最後の方は震えた声で俯きながら話した

そして、俺はその話を聞いて嬉しかった……

だって好きだった人が俺の事が好きで両思いだったんだと知れたんだから


〇:和……そんなことない

和:……え?

俯いていた顔を上げる

〇:まず俺のほうこそ謝りたいことがあるんだ

和:……何?

〇:実は彼女がいることは嘘なんだ、中西達にちょっとイラついて嘘をついたんだ写真は親戚の人だ

和:っ!?そ、そうなの!?

〇:うん、それと1つ伝えたいことがあるんだ……和俺も君のことが好きだっ!

俺は想いを込めて和に伝えた

すると、和は涙を浮かべる

和:え、え?ほ、ほんと?

〇:うん

和:これは嘘じゃない?

〇:嘘じゃない、俺もずっと前から和のことが好きだったでも、和が俺のことは好きじゃないだろうって諦めようとしてたんだ

和:そうだったんだ、それじゃ私たち両思いだったんだね

〇:うん、すごく遠回りして想いを伝えたけど

和:〇〇、好き

〇:……和俺も……好きだ




和が目を瞑り俺は和の唇に……キスをした




和:……

顔を真っ赤にする和

〇:可愛いな

和:もぅ、やめてよ!恥ずかしいじゃん……エヘヘヘ

恥ずかしそうに微笑む和

和:……ねぇ〇〇……帰ろ?

〇:そうだな、帰るか!

俺は和の手を握った

すると驚いた顔をしてまた顔を赤くした

俺と和は一緒に手を繋ぎながら家に帰った

それから俺と和は高校を卒業したあと同じ大学へ行った

大学も卒業した後俺は就職して、働き始めた

そして、和にプロポーズをして結婚をした

今は子供2人と4人で幸せに暮らしている











妄ツイ読んでくださりありがとうございます!!
年明け2024年初めての作品は和がヒロインです!!
いやー2024年もよろしくお願いします!笑
和の作品だったので楽しく書けました!笑
和はやっぱり可愛いですな!!笑
それと次の投稿は久保の中編になります!!
そしてその久保の作品で中編100本となります!!
久保の作品も楽しみにしていただけると嬉しいです!!
よろしくお願いします!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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作品のリクエストもお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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