メンヘラっ子に突然襲われたんだが……
あー疲れた……
今日も仕事を続けパソコンの時間を見る
〇:……はぁ
最近は仕事が重なったこともあり残業が続き定時に帰ることは出来ていない
もちろん今日もだ
〇:……あとひと頑張りするか
誰もいないオフィスで俺は呟いて頑張った
あれから頑張り何とか時計の短針が頂点を指す前に仕事を終えた
〇:……帰るか
会社を出て歩き始めた
帰路を歩き家の近くにあるコンビニに寄って夕飯を買った
また帰路を歩き始める
すると前に影が見える……
こんな夜遅くに人なんて普通立ってないだろう……
何やっているんだろうと思っているとゆっくりの影がこちらへ近づいてくる
なんだ?
俺は警戒して歩いていた足を止める
するとナイフを俺の目の前に突き出してくる
〇:っ!!
殺されると瞬間的に思いナイフを避けて逃げる
?:ちょっ!避けないでくださいよ!!
〇:いや、避けるだろ
?:えぃ!!
俺はやばいと思い逃げる
?:ちょっ!逃げないでくださいよー!!
〇:いや、逃げるだろ
ナイフを突き出してきた人も俺を追いかけてくるが足が遅くて余裕で逃げられる
すると追いかけてきた人が突如泣き始める
〇:……え?
俺は足を止めてゆっくりと近づく
近づいてみると泣いてる子は可愛い女の子だった
しかも着ている制服が俺が働いている会社の近くにある高校の制服だった
?:うぅ……うぇーん!!な、なんで刺させてくれないんですか!!
〇:なんだよ、なんで刺させてくれないんですか!!って怖すぎるだろ……
?:うぅ……
〇:そんなに泣かなくてもいいじゃないか……
俺は徐々に恐怖から心配に変わっていく
〇:……君、乃木高校の生徒だろ?
?:なんでわかったんですか?
〇:制服がそうだから
?:あっ確かにそっか
〇:……君の名前聞いてもいい?
?:……私の名前は久保史緒里です
恥ずかしそうに俯きながら話す
〇:……じゃ、久保さんはなんで俺を刺そうとしたんだ?
俺は気づいていたら何故か事情を聞いていた
史:久保さんは嫌です……
〇:……はい?
史:だから、久保さんだと嫌です……史緒里とかがいいです……
……俺は何故初めましての俺を刺そうとした女性を何故名前で呼び捨てで呼ばないといけないんだ?
史:史緒里って呼んでくれないと答えたくないです……
〇:……
俺は覚悟を決める
〇:……史緒里、なんで俺を刺そうとしたんだ?
史:っ!!本当に史緒里って呼んでくれた……うぅ……うぇーん!!
〇:ちょっ!!泣かないでくれ!呼んでくれって言ったのはそっちだろ……
史:嬉しかったですもん……
〇:もういいや、とりあえず理由を聞かせてくれ……
史:……聞いてくれるんですか?
〇:いや、まぁ俺が悪いことなら謝るし……できることはやるよ
史:……やっぱり〇〇さんは優しいですね
突然俺の名前を呼んでびっくりする
〇:え?俺と君あったことある?
史:いや、ないですよ?
〇:いやいや、何当たり前じゃないですかみたいな感じ……じゃなんで俺のことを知ってたんだよ
史:そんなの私が〇〇さんのことが好きだからに決まってるじゃないですか!!
〇:……はぁ?
おいおい……どういうことだよ……
俺とあったことはない……
でも俺の名前は知ってるし俺のことを好きだと言っている……
いやいや!てか好きな俺を殺そうとしてたってどういうことだよ……
これは……言わゆるメンヘラってやつか?
〇:えーと、なんで俺のこと知ってるの?
史:それは……〇〇さんって高校時代野球やってたじゃないですか
〇:ま、まぁそうだな、やってた
確かに俺は野球をやっていた
弱小高校だったが一応その野球部の4番を任されていた
甲子園とか行ったことないから俺の事なんて知る人なんて全然いないのに……
〇:……それで?
史:私、野球大好きで高校野球とかもっと好きで!〇〇さんが入っていた野球部の試合を見て、〇〇さんを好きになったんです!
〇:え、そうなの?えーとどの試合?
史:あれは勝てば県大会に出れる試合で……〇〇さんの野球部が9回で3点差で負けてた時に〇〇さんが満塁っていう状況で打席に立った、〇〇さんはその試合打ててなかった……
あぁ……あの試合か……
確かにあの試合は今でも覚えてるな…
史:でも、〇〇さんはホームランを打ってチームに囲まれて喜んでいるそんな〇〇さんを私は好きになったんです!
〇:……あったね、そんなことまぁその次の県大会予選で惨敗したけどね
俺は少し笑いながら言った
史:確かにそうですけど!私はあのホームランを打った〇〇さんを好きになったんです!!それから〇〇さんのことを調べて知っていったんです
〇:なんか恥ずかしいな……
史:あっ!すいません!!うるさかったですよね……
〇:いやいや、大丈夫だよ、逆に嬉しかった
史:そうですか!!嬉しい……
〇:……でもなんでそんな俺を刺そうとしたんだ?調べるほど俺を好きになったんだろ?
史:それは……私のお母さんが亡くなって……お父さんは別の女性のところに行って……学校ではいじめられて……もう死にたいなぁって……生きてる意味ないなぁって……それで好きな〇〇さんと死んで来世は一緒になれたらいいなーって思って……
〇:……
俺は史緒里の壮絶な過去を聞いて胸を打たれる……
〇:……史緒里
俺は自然と抱きしめた
史:っ!!
〇:大変だったな……大丈夫……大丈夫だから
史:〇〇さん……
〇:確かに死にたいって気持ちになるのも分かる……でもな、好きな人と心中すると来世会えないともいうぞ
史:えっ……そうなんですか?
目を見開いて驚く
〇:うん
史:知らなかったです……
〇:……史緒里は今1人暮らしなのか?
史:……はい
〇:……一緒に住まないか?
史:えっ?
〇:1人はやっぱり悲しいだろ?俺と住んでどうなるか分からないけど……少しでも力になれることがあるならなりたい
史:〇〇さんはずるいです……よりすきになっちゃうじゃないですか……
〇:……じゃ一緒に住むか?
史:……はい!
〇:よし、じゃ行くか
俺は史緒里の手を握る
すると史緒里がニコッと笑う
史:早く行きましょ!!
史緒里が走り始める
〇:ちょっ!俺の家知らないだろ!
史:知ってますよ!!
〇:いやいや、当たり前でしょみたいな感じで言うな……
改めて史緒里の凄さを知らされる
どこまで俺のことを知ってるんだろうか……
そんなことを気になりながら史緒里に俺の家へ連れていかれた
それから俺と史緒里は一緒に住むようになった
あといじめについてだが先生に言っても意味が無いと史緒里自身が話していて辛いという気持ちを聞いて中退することになった
だが勉強は大切となりネットで学ぶことができる塾に入ったりした
そして少し日が経ち、重なっていた仕事を終えて家に帰った
すると、家の前で史緒里と知らない男が話していた
俺は何があったんだと心配になり史緒里に話しかけた
〇:史緒里!どうしたんだ?
史:っ!〇〇さん!!
?:うん?こいつ誰だ?
〇:いやあなたこそ誰ですか?
史:……〇〇さん、この人は私の……父です
〇:っ!!
史緒里は気まづそうに話していた
史父:君こそ誰だね?
〇:俺は……今あなたの娘さんと一緒に住んでいるものです
史父:なっ!史緒里!それは本当か!
史:……はい
史父:うちの娘に何手を出しているんだ!!おかしいと思ったんだ、昔の家に行っても引っ越したと話させるし……やっと見つけたと思ったら、高校生が住めるようなマンションじゃないところに入ろうしているし……見た感じ君はサラリーマンだね
〇:……はい
史父:どんなことをして娘と一緒に住むようにした、脅しか!脅しだな!!俺の娘に手を出すな!!クソ人間!!
〇:なっ!
史:クソ人間なんて言わないで!!!
俺がイラッときて言い返そうとしたらそれより前に史緒里が大きな声で否定した
史:〇〇さんのことを否定しないで!!!お父さんこそ……クソ人間よ!!どうせお金が無くて女の人に捨てられたんでしょ!!
史父:っ!!!
図星をつかれたように驚く
史:それで私にお金を借りに来ようとした!私がお金とかちゃんと貯める人だってことを知ってるから!!
史父:うっ……
史:お父さんこそクソ人間よ!!〇〇さんはめちゃくちゃなことを言ってた私のことを……優しく抱きしめてくれて助けてくれた私の……大切な……大切な人なの!!
史父:実の父よりその男を選ぶのか!!
史:当たり前でしょ!!
史緒里は迷わず言う
その姿を見て史緒里の父親は数歩下がる
史父:クソ……クソー!!!!
叫びながらどこかへ走っていった……
史:〇〇さん!すいませんでした!!
史緒里が頭を下げて謝る
〇:いやいや、謝らなくて大丈夫だよ
史:……ありがとうございます
〇:てか史緒里強いな、あそこまで言うとは思ってなかったよ
史:全部〇〇さんのおかけです!あの時助けてくれたから強くなれたんです!!それに思ってたことを全部言っただけですから!!
〇:……
俺は史緒里の成長の姿を見て嬉しくなる……
あの日の俺を刺そうとしていた史緒里はもうどこにもいない
史:あと、〇〇さんのことを言われてムカってきたのもありますけど……
〇:なんかそう言われると恥ずいな
史:ふふふ
〇:今回は俺の方が守ってもらっちゃったな
史:〇〇さんなら何があっても守ります!!
〇:ありがとう、俺もだ
史:……え?
〇:俺も何があっても守るよ……史緒里を
史:それは……どういう意味ですか?
〇:それは……秘密だ
史:えっ!!なんでですか!!
〇:史緒里が高校卒業する年齢になってからな
史:えぇ〜!!
〇:……あっそういえば貯金が何とかって言ってたけど今も貯めてるのか?
史:もう話逸らさないでくださいよ!!
〇:いやいや別に逸らしてはいないぞ?普通に気になったんだよ
俺は話をわざと逸らしたことをバレないように否定した
史:……貯金は今でも貯めてますよ!!
史緒里もちゃんとしてるんだなと感じる
史:あっ!でも大丈夫ですよ?
〇:……何が?
史:貯金は全部〇〇さんと結婚した時に使う予定なので!!別に引っ越して離れようとかは思ってないですから!!
〇:……
俺は驚いて言葉を失う……
久々に史緒里のやばさを知った気がする……
史:なんでちょっと引いてるんですか!!
〇:えっ!いや別に引いてないぞ?
史:いやいや引いてます!!
俺はこのままだと分が悪いと思いまた話を逸らすため重なっていた仕事を終えた話を話し始めた
〇:あっ、そういえば昨日も言ってたけど重なってた仕事が終わったんだよ
史:あっ!確かに言ってましたね!
史緒里は思い出したかのように言う
上手く話が逸らすことができたみたいだ
〇:だから、ご飯食べに行かないか?
史:いいんですか!
〇:おう!
史:どこ行きますか!?
〇:史緒里が行きたいところでいいぞ
史:本当ですか!!
嬉しそうに史緒里が笑う
その後史緒里が選んだお店にご飯を食べに行った
そして史緒里が高校を卒業する年になった後、俺は史緒里に結婚を前提に告白した
史緒里は泣きながら喜んでいた
付き合ってから数年経ったあと結婚をした
今では子供が2人出来て4人で楽しく暮らしている
最近俺と史緒里の出会いを聞かれた時はなんて答えればいいか分からなくて焦った……
妄ツイ読んでくださりありがとうございました!!
今回は我が推し久保で書きました!!
そしてこの作品はしおりさんから元をいただき書きました!!
しおりさん!ありがとうございます!!
自分では思いつかない設定だったので書いていて楽しかったです!!笑
あと私事ですが今日で妄ツイ師になって半年になりました!!
ありがとうございます!!
いやー早いですね笑
あっという間ですな笑笑
半年でここまで多くの方に読まれるようになるとは思ってなかったので本当に嬉しい限りです!!
改めてありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
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