逮捕そして拘留生活7
2度目の検事調べで検察庁に呼び出され検事から荻津が資格持ちだったらどうするか再度聞かれ1度目の検事調べの時と同じ返答をした
どうにも雲行きが怪しくなってきたような気がした
検事が荻津は有資格者だという前提で私に質問してくるからである
もしかして荻津は行政書士を持っているのではないかと少し不安を覚えた
検事は照会をかけていると言っていたので結果待ちであった
実はこの時点で荻津は検事に荻津が2級建築士だと説明していたのは知らされていなかった
苦痛の拘留生活が続き10日満期も延長されて刑事の取り調べの時、私は刑事に荻津の資格はどうなっているのか訪ねた
刑事は検事からも催促されているが、まだ照会結果がでないと答えた
刑事に荻津が何を言っているのか聞いても教えてくれなかったが、照会をかけているということは荻津は刑事や検事に自分は有資格者だと言っているのは想像できた
告訴人の荻津と被告訴人の私の話が食い違っていて拘留延長になっているのは明白だった
荻津が資格を証明したら10日満期で起訴になっても仕方なかったが延長になったということは荻津が証明出来ていないというのも想像できた
これで荻津が無資格者だったら絶対に許さないと心に誓いイライラしながら拘留生活最終日16日目を迎えた
朝7時起床し、いつものように布団を畳み檻の外の引き出しに入れ檻に戻る
7時半に朝飯を食べお茶を飲み8時が過ぎたころ私に嫌がらせをしてきていた看守が私のところに来て「36番昼から検事調べ」と言ってきた
この時直感であったが照会結果が出て多分釈放されると思った
運動の時間、看守に今日釈放されるかもしれないから先週注文したお菓子とカフェオレをキャンセルするよう伝えた
看守も多分釈放されることを知っていたのだろう
キャルセルすると言ってきた
そして昼になり予定通り、ひたちなか警察の警官が護送車で私を迎えにきた
次回最後の検事調べ
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