モラハラ加害者からの更生はじめました。
こんばんは。モラハラを手放すと決めて50日目の久保だいすけです。
ちょうど節目の50日を前に、先日10月・11月度の加害者変容プログラムに申し込みました。
早速、事前課題の講義動画をいただき、週末の間に久しぶりにメモを取りながら真剣に聴講してきました。
加害者変容プログラムってなに?
まだ事前課題に取り組んだだけで、実際のプログラムを受けていませんので、あくまでも現時点での自分なりの理解を、今の自分の言葉でまとめてみます。
加害者変容プログラムとは、加害者が自分の加害行為を自覚することで、自発的に加害的な志向から変わりたいという意思に基づき行動することで、自分・他人を労ることができる自治能力を育てる仕組みだと思っています。
何が言いたいかというと、一番最初のカベは、加害者自らが自分の加害性に疑念を持ち、自らを取り巻くさまざまな事象が実はその加害行為によって引き起こされてきたことに気づくところから始まると思っています。
自らに降りかかるさまざまな不幸の原因である加害性について学び、その構造や原因、共通する行動・思考を理解し、その正反対である他者を労り寄り添う行動の理解を深掘ります。プログラムは点数評価されるわけではないので、それを繰り返すことでの成功体験も失敗体験も単純に一つの経験として捉えて学び続ける。
そこには経験者ら同様の悩みを抱えて生きていたり、すでに一定の変容を迎えている方もまだの方も含めて、相互に自らの加害性について気づき・学べる環境があります。またこういった仲間から客観的なフィードバックや意見、時には互いに頼り合いながら、学びを深めていくのだと理解しています。
本やセルフコーチングではなぜ変容しきれないか
ぼくはこれまでの経験から、セルフコーチング的なアプローチで、だいぶ自分の思考が変わってきたという実感がありました。またその過程で本やネット記事などを吸収していき、カウンセラーと壁打ちすることで、かなり思考がまとまった様な気がしていました。
そのため、自分が変わった様な実感があります。同時に、何を持って変容できたのか?いつまで変わり続ければ、変容できたのか?そういった終着点をどうしても求めてしまってしまっていました。
ただこの発想は、一種の危険シグナルだったのかも知れないということに事前課題を通じて気づきました。
ぼくは問題の自覚を経て、どんどん色々な人の経験談、また加害に至るまでの思考や加害者がステレオタイプ的に陥りやすい思考や行動について、本やウェブなどでどんどん吸収していました。また内省する機会も偶然訪れたことで、何が原因で加害的行動をとるようになっていたかについても気づくことができました。
でもどんどん頭でっかちになっていくだけで、実践に移す機会がほぼありません。もちろん妻に依頼をされたりすれば、それは攻撃ではないことを理解し、すぐに行動に移しますし、返事も嫌そうにしたことはありません。声を荒げることもないつもりですし、そもそも相手の考えを一旦受け取る、そういう癖作りを習慣化させようと都度がんばっています。でもそれだけなんですよね。
本には何をすれば良いかなんて書いていない。セオリーとしてはあっても、ぼくが具体的に明日からどうすれば良いかは書いていません。事例や経験談、どういった心理学的なバックグラウンドをもって、変容した姿を考えるか、こういったものばかりを吸収しています。それで一体明日から本当にできるのか、というとその限りではないはずです。
まさに事前課題の動画にもありましたが、本を読んでも自転車に乗れるようにならないのと同じです。ぼくはよくサッカー動画を見ますが、大抵イメトレになっても、実際に同じ様にできることはありません。
頭で理解しても実践には移せない。また実践した行動を共有して、フィードバックを得ることが自分同様の(元)加害者が集まったコミュニティでは可能です。つまり、ぼくは知識ばかりが入ってきている状態で、自転車が乗れると思い込んでしまい、いつになったら変容できたのかな?と焦っていました。
関係の危機から始まる変容ロードマップ
ぼくが8月13日に迎えた様に、関係の危機に直面した(と自覚した)ところから、ぼくの変容ジャーニーは始まりました。
最初は、加害者が最初に読むページで問題の自覚をしました。
その後ぼくは99%シリーズでさらに自覚が確固たるものになっていきました。
ほかにもたくさんの書籍を読んできましたし、ここで思考をまとめながら書き上げることでインプット・アウトプットのサイクルが作れてきたかも知れません。
一方で、ここまででは知識が経験談にとどまっており、加害行動を科学(心理学)的に理論化し、またそこからの変容も理論化されているメソッドをしっかりと吸収するようなことがありませんでした。それでは問題の自覚から、(正しい)学び方がわからずに再び加害行動待ちの状態でした。
プログラムの計画
ぼくのプログラムは来週の火曜日から始まり、各週火曜日の夜に3時間ほど開催されます。その中で、加害を体系的に学び、その反対語であるケアも同時に体系的に知識として吸収していくことで、何を辞めて何を始めれば良いかがわかるのだと期待しています。
またそういった座学的な部分もですが、そもそも行動として何をすることで加害的な思想からケアの思想にたどり着けるのか。さまざまな仕掛けが待ち受けていると聞いており、とても楽しみです。
ただ家族全員が忙しい平日の夜に3時間も外すとなると、仕事の調整はもちろん、家庭内の家事だったりの調整はぼく一人ではできません。特に後者は妻の支えがあってこそだと思っています。
まだ今の段階では、何かやってるぐらいにしか思っていないと思いますし、それが自然でしょう。でもここで協力が得られただけでも感謝です。
こんな状況でも理解のある妻ちゃんに感謝しかありません。今日もありがとう。