絹糸巻玉とは
紅庵〜kuan〜の代名詞
絹糸を使った巻玉を制作しています
1本の絹糸を一巻一巻巻いていくので時間が掛かりますが
その甲斐あって絹糸の綺麗な光沢が楽しめます
紅庵〜kuan〜では絹糸巻玉をアクセサリーにして販売しています
その絹糸巻玉のこと、ちょっとだけ語らせてください
絹糸巻玉を作るきっかけ
絹糸巻玉を作る以前はレジンや水引を使ったアクセサリーを作ってました
なのでレジンの認定なども取得しています
(今ではあまり使っていませんが 笑)
アクセサリーのデザインを考えるのが好きなので頭の中は常に「何を作ろう」がいっぱいでしたが、それでも限界はあるもので…
そんな時は色んなジャンルの曲を聴いたり、色んなTVや動画を観たりと刺激を受けるようにしています
そんな刺激のひとつに「図書館」がありました
コロナ以前、2週間に1度程度通っていた図書館
美術、彫刻、工芸品などの本を見るだけでも刺激に
ある日、ハンドメイドのテキストを収めた棚で見つけた巻玉のテキスト
刺繍糸で作られた巻玉が可愛らしく手に取りました
流し読みしながら可愛いとは思うものの刺繍糸の柔らかで優しい巻玉を自分で着ける想像がつかず
ふと思い浮かんだのは、「他の糸ではどうだろう」でした
そして、真っ先に浮かんだのが【絹糸】
絹糸の発色や光沢だったら、また違った風合いの巻玉が出来るのでは?
その日、テキストをお借りしすぐさま材料を揃えたのでした
初めての絹糸巻玉
絹糸とウッドビーズを購入し、さて作ってみるか!と制作
6本どりの刺繍糸とは違い、1本の絹糸なのでテキストとも要領が違う
どうすれば同じように巻けるのか試行錯誤
昼間の明るいうちに始め、糸を途中まで巻いては納得いかず解いて、巻いての繰り返し
やっと巻き終わったー!
あれ?暗くない?
なんと6時間も経過していてびっくり!
とっぷりと日は暮れていました 笑
1つの絹糸巻玉を作るのに6時間…
ピアスやイヤリングにするには最低2つ
ひとつのアクセサリーを作るのに12時間以上…
購入した12〜3色の絹糸を見つめながら
「なんてことを始めちゃったんだ!私」と思いましたね
(今は1つの絹糸巻玉を作るのに小一時間程で出来ます
そうなるまでに巻いた絹糸巻玉は数知れずですが)
限界値
毎日のように巻き続けた絹糸巻玉
コツや力加減など、とにかく練習あるのみ!
ですが、ここで分かったこと
右手に針、左手にウッドビーズを持って
ひたすら同じ動きを繰り返す制作
そして、左手は小さなウッドビーズを長時間、摘んでいるんです
するとね、親指と人差し指に激痛が出てきまして
この激痛に耐えながら制作していると今度は左肘に激痛
更にこれを越えると左肩に、左肩甲骨に…
悶絶 (_×ω×)_.。oஇ
そして数日、まともに左手が動かせなくなり…
こんなことをしながら学んだことは
一日の制作限界が巻玉6つ
それを越えると次の日はポンコツになるということ
今は余裕のある時にストックを作り対応しております
絹糸巻玉の進化
現在、使っている絹糸は51色
洋服は勿論、着物や浴衣などにも合わせやすいお色味を揃え、レディースアクセサリーを制作しています
また、【UNISEX紅蓮シリーズ】も展開
片耳用ピアスやイヤーカフなど「ちょっとCOOLに」を意識した男女兼用デザインに絹糸を用いたアクセサリーも制作
制作開始当初は単色の巻玉のみ制作していましたが、二色巻、三色巻、グラデーション、二重交互巻、二重三色、二重柄など毎年のようにバリエーションを増やしています
2023年には、展示用作品として絹糸巻玉を使った作品を制作
2024年は絹糸巻玉×アーティスティックワイヤーを使ったアクセサリーの制作を始めました
日常に「絹糸」というちょっと上質なものを楽しんで欲しい
たくさんの刺激を受けながら、日々楽しく制作しています
そして、お客様に喜んでいただけた時は
本当に嬉しい!日々感謝です
大変なこともあるけど、やっぱり作ることをやめられない!
次は何を作ろうかしら