幼児教育に関して【2歳3ヶ月】
夫と教育方針をすり合わせるのが難しい。
都会に住むと良い意味でも悪い意味でも教育に関する情報が溢れている。
マイホームを購入する時点で、私は子育てをするなら自分の田舎に住みたかったが、あまりにもド田舎過ぎて土地の資産価値がないのが目に見えていたし、質の良い教育を受けられるか?と問われるいうとかなり疑問であり…結局都会に住むことになった。
私が子どもを一時預かりに預けた時に行くカフェがあり、そこでお茶をしていると、近くの大ホールから「はい、今から3分。よーいスタート!!終了!これが今の自分たちの実力だー!!!」と塾講師のマイク越しの声が響いてくる。
小学生が100人以上集められて学校が休みの土日に塾の特別講習(?)通っているのだ。
私はそれを聞いて、うわぁ〜と吐きそうな気分になるのだが、都会の子は細か〜く分かれた偏差値の階層ごとに学校が決まってしまうようだ。
幼いうちから受験戦争の環境にあって、家族との時間や勉強以外のやりたいことに打ち込む時間やエネルギーを注ぎ込めなくなるのは、人間として生きていく上でそれってどうなの…!?と子どもができる前からかなり心配していた。
タイムパフォーマンスを求めれば、あれもこれも貪欲に出来るかもしれないが、子ども時代にしかない無限にある「時間」が、人としての成長には不可欠だと思うのだが、これも昭和の考えなんだろうか…。
私はずっと公立・国立育ちで塾は高校受験をするため中学時代に数年のみしか経験していないので、小学生のうちから休日返上&代金を支払って勉強しに行く状況が理解できない。
でも自分がママ友やこんな環境に親として染まってしまうのも許せない気持ちがあるが、少なからず影響は受けてしまうんだろうなぁとは思う…。
夫は我が子に行かせたい学校があるらしく、それこそ塾なしでは受験できないような名門に入れたいと思っているようだ。
幼稚園受験へ向けて、2歳で20分以内で食事〜片付けまでを1人でする練習をする塾(?)があったり、小学校受験にも幼稚園での偏差値が必要だとか…真剣に取り組んでいる家庭には本当に申し訳ないのだが「マジかよ!(笑)」と自分の考えの範疇をぶっ飛び過ぎていて笑ってしまう。
私は以前、七田式をメインにした幼児教育施設に勤務していた。
もちろん、フラッシュカードで記憶力を伸ばしたり、右脳左脳を刺激する教育法、歌で地理を覚えたりなど良い面も沢山あるのだが、七田式はとにかくプリント課題や宿題が多かった。座学で学ぶことも多かったので1歳児クラスでも15〜30分は1人で椅子に座り続ける練習をしたっけな。
スズキ・メソードの0歳〜3歳クラスの体験会に参加してみた。
スズキメソードといえばヴァイオリンを弾く子どものイメージだが、音楽の英才教育ではなく、母語教育法という教育法を中心にした「幼児教育」である。
体験会では小林一茶の俳句を読んで音のリズムを感じ取ったり、ヴァイオリンとピアノの生演奏を目の前で聴かせてもらったり、子どもには握る練習や指先に刺激を与えるような内容があった。楽器はヴァイオリン、ピアノ、フルート、チェロがあり、4歳位から始める子どもが多い様子。
お勉強系の幼児教育に比べると体を動かして、遊びがある感じがした。
なぜこの体験会に行ったのかというと、夫と私の意見が一致しているのは「音楽」だったので音楽系の習い事を探した。確かに音楽系の習い事は、親が意識的にきっかけを作らないと接点を持たずに子どもが成長することもあると思う。
私はなるべくお勉強のようなスタイルではなく、自発的に関わっていけるような学習の仕方や経験をさせたいと思っている。
子どもの習い事は「老後の趣味になるようなものが良い」とNHK番組のすくすく子育てで言っていて、本当にそのくらい気楽に考えた方が良いなと思う。
私の専門が音楽系なので、もしかしたら「音楽・幼児教育」ということで過剰に反応し過ぎているのかもしれないが、音楽は練習に根気が必要で、感性だけではなく、数学的な考えも必要。自分の体を調整しながら動かしたり、ものすごく頭も体も使う。発表の場では度胸も必要だ。
そして、コミュ障でも音楽を一緒に演奏できれば友達もできるし、音楽は老後の趣味にはうってつけだ(笑)
習い事にはプールが良い、公文が良い、など色々あって情報に振り回されるが、お金も時間も取られるし、子どもにとって何を1番大切にしたいのかを大切に、色々お試ししながら子どもに合いそうなものを選んでいきたいと思う。
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