プロの添削から学ぶ、イラスト上達術!大学の課題評価を解説します
KUAイラストアドベントカレンダー、12月7日はイラストレーションコース研究室の大塚先生、海瀬先生から『プロの添削から学ぶ、イラスト上達術!大学の課題評価を解説します』です!
今回は、京都芸術大学通信教育部 イラストレーションコースの研究室スタッフの大塚と海瀬が、イラストレーションコースで実際に行われた添削を紹介しながら、プロのクリエイターによる添削指導の一部をお伝えします。
通信制の大学にとって課題と添削は学生と講師の重要なコミュニケーション手段
京都芸術大学 通信教育部(https://www.kyoto-art.ac.jp/t/about/)は、18歳から96歳が学ぶ、日本最大級の通信制芸術大学です。イラストレーションコースにも多くの教員が所属しており、学生が提出した課題に丁寧に添削指導を行っております。
通信制大学は学生と教員が直接対面する機会が非常に少ないため、課題作品への添削指導は重要なコミュニケーション手段のひとつです。イラストレーションコースでは、学生の作品に対して、上手い下手の評価だけではなく、イラストで何を伝えたかったのかを重視した添削を行っています。
「添削」って何をするの?
「添削」という言葉は「添(付け加える)」と「削(削る、削ぐ)」の二つで構成されています。
例えば、人物キャラクターに注目して欲しいのに、人物よりも背景が目立ってしまっては、イラストで伝えたいことが伝わりません。そんな時は、添削指導で人物においてさらに描き足した方がいい部分や、背景において省略した方がいい部分などを的確にアドバイスし、学生がイラストで伝えたいことを効果的に表現するためのサポートをします。
それでは、イラストレーションコースで実際に行われた、プロのクリエイターによる添削内容をご紹介いたします。
イラストレーションコース研究室 講師が添削を解説!
海瀬「これはデザイン基礎2(イラストレーション)レイアウト・構図の科目で提出された課題です。映画のワンシーンにを分析し、そこで使用されている構図を使ってイラストを制作するという課題です」
大塚「夕暮れの下校中であることがパッと見てわかります!」
海瀬「この課題を添削してくれた教員は、アニメーターのかおりゅ先生です。かおりゅ先生はご自身のTwitterなどでイラストに使えるTIPSなどを投稿しています」
大塚「このツイートなどは11万いいねもされて非常に反響がありましたね」
海瀬「こちらの学生作品をかおりゅ先生はどのように添削したのでしょうか。早速見てみましょう」
大塚「添削内容が非常に的確で、細かい描写までチェックしていますね!」
海瀬「この作品はタイプが違う少女ふたりの仲の良さを表現しているようです。かおりゅ先生の添削によってふたりの距離が近くなり、より親密度が高い印象になりましたね」
大塚「ちょっと位置を変えるだけで、イラストがグッとよくなりましたね!さらに左にスペースを開けて、光を入れることによってその場の空気感が表現されるようになりますね!」
海瀬「空気中に漂うホコリの描写で、イラストの印象を変えるという発想は、プロならではのアドバイスだと思います」
海瀬「次もデザイン基礎2(イラストレーション)レイアウト・構図で提出された課題作品です」
大塚「学園祭の準備をしている楽しい雰囲気が出ていますね!手前の女の子は委員会のお仕事中で忙しい感じが見てとれます」
海瀬「この課題を添削したのは、イラストレーターのころう先生です。京都芸術大学通信教育部のホームページで他にも添削例が紹介されています。では早速、添削内容を見てみましょう」
大塚「すごくわかりやすい内容の添削になっていますね。作品の良い点について要点を絞って伝えているので、学生にも何が良かったのかが明確に伝わりそうですね」
海瀬「アドバイスの仕方も上手ですね。文章だけで改善点を伝えるのではなく、『+α』という形で、実際に作品に追加で描いて示しているので、改善点がわかりやすく、プロのイラストレーターの視点が伝わる内容になっています」
大塚「添削は学生と教員のコミュニケーションですから、自分では見えていなかったような表現を示してくれるというのは、学生にとって非常に嬉しいと思います!」
海瀬「ちょっとした道具を配置するだけでも、イラストの場面や伝えたいことがわかりやすくなりますね」
■デザイン基礎2(イラストレーション)レイアウト・構図のトライアル動画はYoutubeから視聴できます。興味のある方はぜひご覧ください。
海瀬「最後に紹介するのは、イラストレーション演習I-1 メインビジュアルの作品です。メインビジュアルは、本コースのメインビジュアルを制作するという課題でしたね」
大塚「メインビジュアルのお仕事はイラストレーターにとっても花形ですからね! 本コースのメインビジュアルを担当された米山舞さんの講義が受けられるのは非常に贅沢ですね〜」
海瀬「添削をなさったのは、漫画家の藤科遥市先生です。単行本の表紙なども描かれる方ですが、どのような添削をされているのでしょうか!」
大塚「ビフォーアフターがパッと見てわかる添削ですね!鍵をKUA(京都芸術大学の英語の略称)にするなど、表現に対するアイデアが詰まっていて見応えがあります!」
海瀬「アイテムやエフェクトなど、イラストの世界観を重要視したアドバイスが多く見受けられます」
大塚「他にも服の袖口の描き方など、今回のイラストだけではなく、今後のイラスト制作でも役立つ内容になっていますね!」
まとめ
プロのクリエイターによる添削は、見ているだけで勉強になります。画面構成を大きく変えなくても、ちょっとした気遣いでイラストが良くなる例を見ることができました。
アニメーター、イラストレーター、漫画家というそれぞれ異なるキャリアの教員による添削を紹介してきましたが、いずれも一貫して「伝えたいことをどう表現するか」という点を重要視した添削でした。
イラストには「誰かに何かを伝える力」があります。京都芸術大学 通信教育部イラストレーションコースでは、伝える力を磨くための、体系的なカリキュラムと丁寧な添削を提供しています。
ご興味がある方は、12/12(日)に開催されるオンライン入学説明会に、ぜひお越しいただけますと幸いです。
プロフィール
大塚 勇
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコース
講師
https://twitter.com/isamushi_1024
海瀬 香里
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコース
講師
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースに興味を持った方は…
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