【講師インタビュー】戦略的SNS運用がお仕事獲得のコツ?!副業イラストレーターになるまでの道のり
イラストレーションコース研究室から『京都芸術大学通信教育部 イラストレーションコース 講師インタビュー』をお届けします!
「イラストって仕事になるの?」
「最初の仕事はどうやってとればいいんだろう」
「学生のうちに何をやっておいたらいいの?」
このような悩みを抱える学生さんに少しでもヒントになればと思い、KUAで添削講師を務める増岡先生にインタビューをしてみました。
本業と副業、上手にバランスをとるためのマイルール
ーー現在のお仕事について教えていただけますか?
会社員として無形商材の営業をしていて、退勤後や休日をイラスト関連のお仕事に割り当てています。現在進行形のお仕事でいうと、京都芸術大学イラストレーションコースの添削講師の他に、絵の描き方に関する本を執筆中です。
ーーマルチにお仕事されているんですね。会社員との両立は大変ではないですか?
GWや夏季休暇が長い会社なので、余暇の時間は比較的確保しやすい方です。また営業という職業柄、自分の裁量でスケジュール管理ができる部分も多く、イラストのための時間を捻出できています。本業退勤後に、平日2時間ほど絵を描いたり執筆作業を進めたりしています。
それでも残業が発生することはありますし、遅いときは帰宅が22時頃になることもあります。そんな状況が続くと、週末は一気に疲れが出てしまい何もできないですね。
疲労が溜まったときや気持ちが乗らずに筆が進まないときは、思い切って何もせずに休む時間を設けるようにしています。平日の絵を描く時間を決めたり、週末リフレッシュ時間を設けたりすることで会社員生活とのバランスをとっています。
「自分にできるのだろうか」と思ったら徹底的にリサーチ
ーー長年趣味でイラストを描いていたと伺いました。本格的に仕事となったきっかけを教えてください。
初めてお金をいただいた仕事は『SS(スモールエス)』という雑誌のコーナーで描いたイラストでした。このときは雑誌に応募投稿したイラストが編集者側の目に留まり、仕事に繋がりました。イラストの仕事依頼が本格的に増えてきたのはSNSのフォロワー数が4万人を超えた頃です。
Twitterを見た方からメールで仕事の依頼がありました。「数万人のフォロワーを持つ影響力を広告として使いたい」と考える企業からの依頼だったと記憶しています。仕事内容は、コロナ禍の背景があり、マスクに私が描いたイラストをデザインするというもの。すでに描いたことがあるイラストをマスク用に多少アレンジして納品させていただきました。
ーー初期の頃だと仕事を引き受ける自信がない方も多いと思うのですが……。
実は私もそういった経験があります。マスクのお仕事と同時期に講座作成のオファーメールが来ていたのですが、「自分にできるかな」と悩んでしまって……。返事を返すことができないまま時間が経過してしまい、結局このときは仕事に繋げることができませんでした。興味がある仕事だっただけにあの一件はとても悔やみましたね。あれ以来少しでもやりたいと思った仕事はなるべく引き受けるようになりました。
今でも「自分で大丈夫なのだろうか」と心配になることはあります。そんなときは自分が価値を提供できると納得するまで、徹底的にいただいた案件のリサーチをします。それでも不安が拭えないときは依頼主に「どういった経緯で私に依頼をしてきたのか」と質問してしまうこともあります。そこまで徹底することで、自信を持ってお仕事に取り組むことができるのです。
自分の絵を求めてくれる人の存在を知りたくて続けたSNSが、仕事依頼の窓口になった
ーーSNSのフォロワー数に比例してお仕事が増え始めたとのことでしたが、フォロワー数を増やすために何か工夫されたことはありますか?
人気が出た投稿に関連する内容を発信し続けました。Twitterを始めた当初は自由に描いた絵をひたすら投稿して、それに対する反応を分析していました。手のイラストを求めている人が多いとわかり、手に特化した投稿を継続していたら、徐々にフォロワーが増えていったのです。
ーー戦略的にTwitter運用をされていたのですね!
そうですね。ただし私の場合、フォロワー数を増やす目的は仕事獲得のためというより、自分の絵に対してニーズがあるのか客観的に知るためでした。自分の絵を求めてくれる人がフォロワーとして増えれば、家族など周囲の人に対して「余暇の時間を勉学や仕事・家事に使わず、絵を描くことに使う権利」を証明できると思っています。加えて、自分自身への自信をつける意味もあり、私の絵を求めてくれる人の存在・数を追うようになりました。
そうしているうちにフォロワー数が増え、お仕事にも繋がるようになってきました。自ら積極的に営業をかけない私でもこの流れができたことで、自分が描きたい絵を描き続けることができているし、それがブランディングとなってまた別の仕事にも繋がっています。
学生のうちから絵を使って何をしたいのか明確にしておくことがおすすめ
ーー学生でキャリアに悩まれている方にむけて何かアドバイスはありますか?
絵という武器を使って何がしたいのか明確にしておくといいと思います。たとえば今の私は絵の描き方を教える仕事が多いのですが、これはTwitterで手の描き方を発信していたからだと思います。
Webの世界で活躍したいのであればWeb用の絵を、紙面の世界で活躍したいのであれば紙面用の絵を描いて発信していく必要がありますよね。紙面でもポスターなのか小説の表紙なのかでも絵の種類は異なりますし。
自分が行きたい場所にあわせた絵を意識しておくと、最終的に自分のやりたいことができると思いますよ。絵で何がしたいか明確になったら、見てもらう場所に適した絵を描いていくといいのではないでしょうか。
それからSNS上でお仕事を獲得したいと思うのであれば、絵の投稿とあわせて「自分にはこんなことができます」とアピールしておくことも大切ですね。
ーー増岡先生、本日は大変貴重なお話ありがとうございました!
【プロフィール】
神戸市外国語大学外国語学部卒。
停滞とあがきがテーマ。必要最低限のモチーフと。
創作キャラクターの感情、生い立ち、思考や思想を掘り下げて絵にしています。
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