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ありたい自分
引退ブログ
ありたい自分
こんにちは。
今回の引退ブログを担当します、副キャプテンの金子麻希です。
人生で初めてのブログであれもこれもと詰め込んでしまいました。温かい目でご覧ください、、
私は小学1年生の冬
ただ単に足が速いという理由で保育園の頃の友達にに誘われて、サッカーを始めました。
お母さん覚えていますか?
体験初日、6年生に思いっきり顔面にボールを当てられたのを。
お母さんは、それで絶対にやめると思ったそうです。
なのになぜか、私はサッカーを始めていました。
今思えば、私のサッカー人生ずっとそんな感じだったと思います。
こんな感じで始まった私のサッカー人生。
ここからは飛びますが、大学サッカーについて書こうと思います。
『大学サッカー』
私は、1年目からトップチームに所属させてもらいました。
本当に上手い先輩ばっかで、すごいシュート決めるし、球際強いし、圧倒されたのを覚えています。
試合に行っては同期のみんなでiPadをまわして動画を撮った記憶が残っています。
全然試合出てないけど、遠征帰りのコンビニはスタメンよりも食べてたと思います。
毎日毎日レベルの高い練習について行くのに必死でした。
3.4年生に「まきいけ!」「やれ!」と言われたら、鼻息荒げていく可愛い後輩だったと思います。
2年生でもトップチームに所属させてもらい、やったことのないサイドハーフとかボランチとか、色んなポジションを経験させてもらいました。
カンカレの前期では、何試合かスタメンで出してもらいました。
関東リーグはほぼ出させてもらって、本当に楽しかったし、沢山勝てた記憶があります。
その時は、どこでもいいから出たい、先輩から認められたい、そんな気持ちでやっていました。
普段オフの金曜でも試合前日に自由参加の練習をやるとなれば、絶対に行ったし、オフの期間も1人で走りに行ったり、運営も積極的にやっていたと思います。
あのときの自分はよくやってたと思います。
でも今思えば、それはサッカー選手としての能力よりも、自分の人間性を評価されたい、そんな気持ちからだったのかもしれません。
「こういう行動をしていれば、いつか使ってくれるかもしれない」
サッカーの技術だけでは、私はここにはいられないと薄々気づきはじめた頃だったと思います。
でも本当に面白い先輩達がいて、同期とも毎週のように遊んだり集まってご飯食べたりと、大学生の楽しさに気づき始めたのもこの頃だったと思います。
3年生は、正直本当にキツかったです。
トップチームに所属させてもらったものの、カンカレはほぼ出てないんじゃないかな。
それでも私は学年代表だったので、この学年をまとめていく役目がありました。
私達の学年は仲が良い、それは間違いないです。
すぐみんなで集まるし、とにかくみんなで話す事が好きな学年です。
そんな学年だったからこそ、スタッフから「お前らは大学生の友達に過ぎない」「仲が良いけど肝心なことは言えない」と、言われ悩みました。
試合に絡めてない自分、みんなに注意していかないといけない自分、みんなの関係壊したくない自分
色んな感情がぐるぐるして、あのときの自分うまく笑えてなかったんじゃないかなって思います。
正直、試合出てる人がやってくれよとか、なんで自分が言われないといけないの?とか思う日もありました。だし、同期のことも嫌いになりそうな日もありました。
でも、これを自分なりに解決できれば、信頼を得て、試合に出れるかもしれないとか、最後の最後に選んでもらえるかもしれない、と自分本位ではあるが、この代をなんとかしようと必死でした。
まず、同じような気持ちになってくれる人に話して、輪を広げていくことを目指しました。
私は何かを思ったら、夜中にLINEしたり電話かけたり、直接その子の家に行って話に行ったこともありました。
そうしていくうちに、なんとなくの輪ができたような気がします。
自分らの代が良い方向にいっている中、私は試合に絡めない日々が続きました。
練習ではただただ劣等感を感じていたし、オフの部分は求められても肝心なサッカーのことについては求められていないと感じました。
また、以前から海外に行きたいという気持ちがあり、両親に「今年いっぱいでサッカーを辞めて来年は海外に行きたい」と話したこともありました。
お母さんとお父さんは、やんわり「できれば続けて欲しいな」と言われたのを覚えています。
もうボロボロでもいいからラストやり切ろうという思いで4年目を迎えました。
4年生も辛かったです。辛かったけど、1人じゃなかったし、別物の辛さでした。
大学ラストイヤーは4年生全員がトップチームに入り、私は副キャプテンになりました。
ラストイヤーだから、試合に出れる可能性があるかもしれないと思ったのも事実です。
しかし、スタメンで出たのは1試合。そして、試合にもあまり勝つことができず、インカレにも行けず終わってしまいました。
シーズン中、キャプテンのみどり、副キャプテンの中岡、そして監督の斉木さんとは沢山話しました。
斉木さんの思いは伝わってるけど、それをどう伝えていったらいいのか分からない、後輩が多く出ている中で何をどう伝えたら響くのか、練習が良くても試合に勝てない。
自分達が出ている関東リーグさえも、勝てない。
色んな葛藤の中で、自分達を信じていくことがとても難しく感じました。
今でも正解は分かりませんが、もっと単純だったのではないか、4年生や色んな学年を交えたミーティングを増やした方がよかったのかなと、今でも考えたりします。
それでも、みどりと中岡、そして斉木さんと苦しくも足掻き続けたこの1年は、私にとって価値のある時間でした。
私自身のことで言えば、カンカレの最後や入れ替え戦ではベンチに入ることもできませんでした。スタメンを目指していたはずなのに、いつしかベンチに入れればいい、と少しずつ目標が下がっていったのも事実です。
スタメンを目指す人とベンチ入りを目指す人では取り組みが違うのだから、その時点で私の考えは甘く、追いつくはずのない差が生まれていたのだと思います。
4年間トップチームに所属させてもらって、ほとんどのカンカレに同行させてもらいました。それでもチャンスを掴めなかった私は、あと一歩のように見えて、そこには大きな差があったのだと思います。
私は、題名にもあるように「ありたい自分」を常に想像していました。それは、プライドでもあります。
試合に出て活躍して、チームを勝たせて、みんなを引っ張っていく!
それが本来の「ありたい自分」でした。
しかし、4年間でその「ありたい自分」は少しずつ変化していきました。きっと変わってはいけないものだったかもしれない。
でも、その変わっていく自分を認め、前を向けるようになったのは、私の4年間の成長だったと思います。
私はこの大学サッカーでサッカー人生を終えます。私のサッカー人生は、華やかな思い出より苦い思い出の方が多かったと思います。
たくさん壁があって、その壁を人よりも時間をかけて乗り越えてきた、そういうサッカー人生でした。
それでも辞めずに、頑張り続けた自分を褒めたいです。
卒業後は海外に行きます。きっとまた、たくさんの壁が出てくるでしょう。それも私らしく、不器用なりに乗り越えていけるように頑張ります!
この辺で振り返りは終わりにしようと思います。
最後に、
同期のみんな
本当にこの4年間でたくさんの事がありました!でも間違えなく、この同期でよかったと心から思っています。
みんなで富士山に向かって走った原付の道、誰1人話を聞かない更衣室、7時間喋り倒した帰りのバス、くだらない事から真剣なことまで沢山交わしたLINE
一つ一つの何気ない日常がこんなにも濃くて面白かったのはみんなのおかげです。
これからも、思い出をおつまみに、絶対に集まろね〜
後輩のみんな
個性強くて面白くてポンコツな君達がとっても可愛かったです。笑
サッカー上手くて、こっちが圧倒されるプレーを見せてくれました。
君たちなら上に行ける力を持っていると思ってる!ずっと応援してます!
スタッフの皆さん
4年間お世話になりました。
面白くて、でも熱さがあって、そんなスタッフの皆さんと話すのが楽しかったです。
特に斉木さんには、たくさん泣かされましたが、ひとつひとつが私の着火剤になり、あるべき方に導いてくれました。斉木さんと過ごした3年、特にラスト1年はとても濃かったです。
素晴らしい大学生活をありがとうございました!
家族のみんな
大学生活、特に部活のことはあまり話していなかったのでこのブログを通して知る事が多いと思います。
私のサッカー人生、口出しされることなく、のびのびやらせてもらいました。本当は聞きたいこととかがあったのかもしれませんが、見守っててくれてありがとう。
特に高校では、朝早くからお弁当を作って送ってくれて、本当に支えなしでは乗り越えられなかったです。
大学サッカーではあまり活躍しているところを見せれなかったのが、心残りです。ごめんね。
兄弟が多い中、みんなそれぞれ好きなことをやらせてもらって本当に感謝しています。
これから恩返しできるように頑張ります!
これにて私のブログを終わりにさせていただきます。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました!
ラストを務めるのは、私達の絶対的キャプテンのあの方です!
キャプテンという重圧を背負いながら、広い視野で率先して動いていた彼女。
そんな彼女が4年間で感じたものとは?
彼女、そして神大の集大成を是非ご覧ください!
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金子麻希(かねこまき)
バディFC→INAC多摩川→修徳高等学校→神奈川大学