ENCOUNTER|“コーヒーバンズ”って聞いたらバーガーランチしたくなるよね
カフェをめぐっていると、コーヒーと軽食だけで満たされるので、ランチの時間をとらないこともしばしば。
そんなわたしがめずらしく、ランチのために向かったのは、バーガー&カフェのENCOUNTER(エンカウンター)です。
ハンバーガー好きの友人が目星をつけたという期待感にくわえて「自家製コーヒーバンズ」というワードが後押ししてくれました。
ENCOUNTER
2022年5月5日東村山市の久留米にオープンした、自家製コーヒーバンズのハンバーガー&カフェ・ENCOUNTER(エンカウンター)。
都内の有名グルメバーガーを食べつくした友人に「ここ気になるんだよね」と紹介されてやってきました。
ENCOUNTERで提供されるハンバーガーの特徴は、宮崎県産パイン牛パティと自家製コーヒーバンズを使用していること。
宮崎県の黒毛和牛に独自のパイン粕飼料を与え、肉質がやわらかくジューシーでさっぱりと食べられるパティになるとのことです。
2024年9月5日からパティのオーダースタイルが2パターンになりました。
1つ目はパイン牛のやわらかさを存分に味わえる「肉厚レアパティ」。ふわふわ食感を楽しめる、レア焼きの提供です。
2つ目はグラム数を変えず、薄く整形したパティを2枚重ねる「スリムダブルパティ」。きちんと火を通した状態なので、レアに抵抗があるわたしでも気軽に食べられる、うれしい選択肢です。
ENCOUNTERの内装は、コンクリートのような冷たさを感じるライトグレーに、アンニュイなライトブラウンの木材を組み合わせた、無機質さと温もりが共存している印象。グルメーバーガーショップ=アメリカンテイストのイメージを覆す、やさしい雰囲気です。
カウンターにはつるりとなめらかなライトグレーがあしらわれ、所々に飾られたドライフラワーやオレンジのライトに温もりを感じます。気分を盛り上げてくれるような“ザ・ハンバーガーショップ”という雰囲気よりも、ほっと落ち着ける心地よさに満たされた空間です。
カウンター席は横一列ではなく、2名ずつ前後にずれていて、知らない人と真隣にならないレイアウト。空間設計が上手だなと感じました。
わたしたちが案内されたのは、ENCOUNTER唯一のテーブル席です。実は予約時に「せっかく“ENCOUNTER”っていう店名だからカウンターにしようよ」と、ライブ感のあるカウンター席を希望していました。
しかし、店主から「席のレイアウト上、あとから3名きたときに案内できなくなるのでテーブルでもいいですか?」との相談があり、もちろんいいですよと快諾。カウンターよりも照明が弱いかな……? と心配でしたが、これからご紹介する食事風景の写真からわかる通り、杞憂だったようで安心しました。
バーガー初心者でもわかる繊細なおいしさ
ハンバーガーメニューは全7種類。月替わりのバーガーメニューとサンドイッチを含めると、9種類のランチメニューがあります。
ベーコンチーズやアボカドなど魅力的なハンバーガーメニューに目移りしてしつつも、最終的にパティとバンズの味わいをダイレクトに味わえるシンプルなメニュー「ハンバーガー」に決定。
マットな質感のオーバルプレートに、ハンバーガーとフライドポテトがのせられてやってきます。
わたしは“よく焼き”の2枚パティをオーダーしました。きちんと火を通しながらもジューシーさは失わず、パイン牛のおいしさが伝わります。「よく焼きだと硬くなっちゃうかな」と思っていたのは余計な心配でしたね。
マーマレードマスタードやバーガーソース、タルタルマヨが使用され、個人的に少し濃いめの味付けに感じるものの、全体的にはバランスよし。ソースが多すぎずベストな量に調整され、ハンバーガーを通して店主の繊細さが伝わってきます。
気になるコーヒーバンズは、ふわっと香るコーヒー風味がパイン牛のジューシーな味わいにマッチしています。パティや野菜を力強く支える頼もしい厚みと密度のあるバンズで、ハンバーガーの脇役にとどまらない存在感です。
マイペースに食べていても、最後のひと口までバンズがベシャベシャにならず、気持ちのいい食べ心地のまま完食できました。
ENCOUNTERのフライドポテトは、極細・カリカリタイプ。油っこくなく、伸びる手が休まらないほど次々に食べてしまいます。
ハンバーガーを待つ間、とりあえずひと口飲むかと口をつけたアイスコーヒーが不意打ちのおいしさ!
厚みのあるボディと苦味に「パックから注ぐリキッドコーヒーにはだせないおいしさだよな」と思い帰り際にたずねてみると、ドリップしたコーヒーを冷やして提供しているとのこと。この日はマンデリンを使用していると教えてくれました。
ハンバーガーとコーヒーの組み合わせは間違いなし。オイリーな口をさっぱりしてくれて、ランチタイムなのにちょっとしたカフェ気分まで味わえちゃいました。
カフェタイムのプリンが気になる…!
実はオープン直前に訪れたとき、初めに外観を撮影しようとカメラを構えたところ、出窓から外の様子をうかがう店主とばっちり目があってしまい…… かなり怪しんだ目で見られたので、すかさず予約している客であることを伝えました笑(不審者っぽくてすみません)
11時オープンのランチタイムが終わると、カフェの時間帯(15時〜)に。カフェタイムではスコーンをはじめとした焼き菓子やプリンを注文できます。次はおいしいコーヒーとプリンを食べに行きたいですね。