【留学プログラム/サンティアゴ】街なかにはガリシア語が溢れている
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学に留学中のM.Sです。
私たちのいるサンティアゴ・デ・コンポステーラはスペインの北西、ポルトガルの北の「ガリシア州」という所にあります。
ところで、スペインにはスペイン語以外にもたくさんの言語があることをご存知でしょうか。
スペインではスペイン語(カスティーリャ語)が共通の言語ではありますが、地域によっては公用語が2つ、スペイン語とその地域の言語になっている事もあるのです。
私たちがいるガリシア州もその1つで、「スペイン語」と「ガリシア語」が公用語となっています。しかし街中の看板や張り紙のそのほとんどはガリシア語表記なのです。
ガリシアの人々は小さい頃からスペイン語とガリシア語の両方を学んで育つため、どちらも話すことができます。ガリシア語はスペイン語に近い綴りをしていますが、発音や単語はポルトガル語と似ています。そのため、ガリシアの人は、ポルトガル語が話せなくてもある程度理解することができるそうです。
私は神奈川大学でポルトガル語の授業をとっていたのですが、確かにガリシア語と似ているところが多いと感じました。ガリシア語が一切分からなくても、スペイン語とポルトガル語の単語・文法を用いると不思議と理解できることもあるのが非常に面白く、どちらかを話すことが出来ればもう一方を理解できるというのも納得できます。
ガリシアや他の地方に行く際はぜひ、看板や張り紙の単語の意味を推理してみたり、スペイン語と比べてみたり、規則性を探してみてください。思わぬ発見があるかもしれません。(M.S.さん)