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鉄印帳の旅〈9〉若桜鉄道

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鳥取県八頭やず町(郡家こおげ)- 若桜わかさ町(若桜) 営業距離19.2km
(路線図は若桜鉄道ホームページより)

鳥取市から南に下ること約10キロに若桜わかさ鉄道の出発駅郡家こおげがあります。特急「スーパーはくと」も停車するJR因美線の基幹駅のひとつです。駅舎は2013年にリニューアルされコミュニティ施設としても利用されており、駅舎内には観光案内所のほか展望フロアもありました。木材を基調としたなかなかシャレた建物でしたよ。

大正時代には郡家から山間部を縫って兵庫県八鹿ようか町までの路線が計画されていましたが、1930年に若桜まで開通したあとは延伸されることはなかったそうです。

若桜鉄道は地元の足としてだけでなく、観光列車としての色合いも強い鉄道です。車両は赤・青・緑の3種類。それぞれに「八頭やず」「昭和」「若桜」の名前が付けられています。

私が乗ったのは緑色の若桜号。車内は和風に仕上げられ、とてもきれいでとても落ち着ける雰囲気です。記念撮影する親子の姿も見かけられました。

シェードというより日除けという感じ。

山あいにある郡家から若桜まではさらに山奥へと進んでいきます。窓を開けると気持ちのよい風が入ってきます。ちょうど紅葉シーズンだったので沿線を流れる八東川の清流と山紅葉のコントラストが本当に美しかったです。

紅葉に向かって鉄路が伸びます。

わずか20キロ足らずですが、30分かけて走ります。ジョイントのガタンゴトンの響きが心地よかった。車両の揺れが眠気を誘います。

終点の若桜駅で鉄印をもらいました。
日付の下には3つの車両の名前が赤く印字されています。

若桜駅構内にはC12形蒸気機関車などが動態保存されていて体験運転もできるそうです。将来、この蒸気機関車が若桜鉄道を走る姿が見られたらいいですね。