正義の味方
アンパンマンは自分が弱くなる事が分かっていても顔をわけてあげるんだよ。
アンパンマンをぼんやりと眺めているといつも違和感を感じていた。予定通り顔を潰されたり汚されたり濡らされ、新しい顔を作ってもらって勝つ。
献身的に身体を張って弱気を助け強きを挫く勧善懲悪の話。時代劇の様にいつも通りのストーリーで単純明快。子ども向けなのでその方がいいのかもしれない。
ところが!アンパンマンについては全然分かりやすくないのである。
とりあえずアンパンマンは顔を入れ替えてもらって勝つパターンが常套なのでそこまではやられないといけない。顔を入れ替えるとアンパンチで一撃で終わるのに顔をやられるまで待たなければいけない。態と顔を濡らしてもらおうとしている節もある。バトルシーンでドキドキハラハラを楽しんで貰おうとしているのかもしれないが、アンパンマンは無敵なのである。何が起ころうと顔を入れ替えると復活するのである。
普通は勝つか負けるか、負けるかもしれない!というハラハラドキドキのはずが負けないのだ。そして、アンパンマンもそれを自覚しているからこそ自分の身体を大事にせず、やられるのを待つのである。
毎回のようにばいきんまんがトドメだ!って言ってるけど、その攻撃では例え当たったとしてもトドメにはならない。アンパンマンの物語の中の最大の攻撃アンパンチはばいきんまんに怪我すら負わさないのだ。
人を殴ると相手は怪我をする。
それが例え相手が悪い事をしていても。
鬼滅の刃は炭治郎が禰豆子が鬼になった事を知っている。だから、鬼が元は人間だと知っていて思いやれるのだ。
我が子たちはアンパンマンではなく炭治郎を目指して欲しいな。自分の痛みを知らなければ相手の痛みも知れない。相手の痛みが分かるからこそ思いやれる。
まぁ今のとこ善逸と伊之助って感じやけど〜
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