マスクマジック

人の目は都合の良いように補正する。
天井のシミが人の顔に見えたり、電柱の汚れが人の影に見えたり、と。まぁ人の顔や影は怪談になりやすく心霊スポットになったりもしている。

人の目は今までの記憶から見えない部分を補足するように出来ている。眼帯をしていてもその中には目があるのは知っているしマスクをしていてもその奥には口や鼻があるのは知っている（その目や鼻や口の状態は別にして）

マスクの良いところ。女性たちの多くは化粧をしなくて良いことだと言う。ファンデーションを塗るとマスクに付くし、マスクで隠しているからする必要がない。これの派生で化粧が薄くなり肌の状態が良くなった！と言う人もいる。

ところが、マスクの下が化粧なしという事は普段の化粧補正がなされていない訳である。

かつてマスクの効果は歯科衛生士や看護師の特権だった。補正された美しさは年齢を若くさえ見せていた。行きたくない歯科や病院へ行く唯一のモチベーション。

さてさて、何が言いたいのかというと、日本人総マスク補正時代。街行く人は美しく、隣で信号待ちしているのは美女美男。なんて素晴らしい時代が訪れたのか！！

マスクを外した時のガッカリは自己責任でお願いします。

何故なら貴方の目が勝手に補正していただけの話でマスクをしている人に責任は無いのですから。