愉快なおまじない

母親というものを
やっていると
ついつい
子どもとのことで
深刻になったり
子どもの為と思って
自分の考えを押し付けてしまったり

あーやだやだ
自分だって
子どもの頃
いちいち
言われたくなかったよなぁ
好きにさせてよ！
って思ってた

そんな時に
よく思い出す言葉がある
「アズユーライクでええですわ」

昔の職場で聞いた
インパクトのある関西弁と
なんちゃって発音の英語🤣

新卒で入社したての私にとって
役員なのに偉そうにしてない
その人の言動は
仕事の緊張を
ふっと緩める
楽しみの一つだった

ただ管理部門の上司にしては
あまりにも大雑把で
あたふたさせられたなぁ
指示を仰いでも
二言目には
「アズユーライクでええですわ😜」
「◯◯さんにまかせますわ」
と言われ戸惑ったものだった

その上司はお酒が大好きで
よく飲みに連れて行ってくれた

忘れもしないのは
飲み会の翌朝
ヒビの入ったメガネをかけてきた
それもセロテープで応急処置という斬新さ
「帰りの自転車でこけましたわ」
と軽やかに笑う上司を見て
いたたまれないやら
ドン引きするやら‥

タクシーを自由に使える立場なのに
いろんな発見があるからと
自転車や徒歩通勤を好み
マラソンや登山の魅力を熱く語る
上司らしくない上司は
約10年の単身赴任を満喫して
大阪に帰っていった

今思えば
どんな時もありのまま
自分らしくいられる人で
何にもこだわらず
周りにも強制せず
「アズユーライク（お気に召すまま）」
の精神で
ひょうひょうとしていた

その生き方が
素晴らしい

「アズユーライクでええですわ」
たまに口にするおまじない
ふっと肩の力が抜けて
心が自由になる感じ

深刻さを吹き飛ばし
ノーテンキな母ちゃんで
いこうじゃないか