タスマニアの美術館MОNAへの訪問
外国語学部英語英文学科です。鈴木宏枝先生が引率するStudy English Abroad1(SEA 1)でMONAに行った学生たちの感想文が PLUS i Alius No.03 (2024年) p.18 に掲載されました。参加者は2年生3名と3年生6名でした。SEA 1では春休み中に英語英文学科の学生が2週間文化研修/英語研修に参加します。今回紹介する研修先はタスマニアですが、今後はアメリカのハワイ大学に行くことになりました。
外国語学部英語英文学科のSEA1参加者9名は、2024年2月9日~3月16日の日程で、タスマニアを訪れ、3月8日に「Enjoy the Sea, Enjoy the Art!」活動の一環でフェリーに乗り、MОNA(Museum of Old and New Art)の見学に行きました。参加者の感想の一部を紹介します。
展示物が今までに見たことないようなものばかりで衝撃を受けました。“family of future”という展示物は、未来の家族の形がこんな風になるということもあり得るのかと思いました。他の美術館も行ってみたいという気持ちになりました。(A.H.)
おそらく天国と地獄を再現している場所で、様々な人々が死に怯えながら固まっている様子を描いた絵がとても印象に残った。この生と死のリアルさは一生忘れることはないと思った。怖さも感じたが、同時に今生きている自分と向き合い前を向く大切さも手に入れることができた。(I.K.)
海外の美術館に行くのは初めてでしたが、MОNAは性的な表現を大胆にした作品が多くあり、新鮮な気持ちで鑑賞できました。動物の糞を濾過して綺麗な水にする機械があり、美術館という枠に囚われない先進的な展示も多くあるように感じました。おじいさんがサボテンに話しかけている絵に「いつも刺々しい佇まいしか返ってこない」という文章があり、皮肉が面白いと思いました。(O.E.)
私が今まで行ったことのある美術館とは一味違う現代アートの美術館でとても興味深かったです。太った赤い車、真っ白な本しかない部屋、少し気味の悪い作品など様々でびっくりしました。少し刺激的なものも多かったけれど、様々な人がいて、多様な感性があって、その感受性の違いを感じることができて良かったです。(K.S.)
一番印象的だったのは、キリスト教に関する作品が集まっている部屋です。自分は日本でも美術館によく行くのですが、新鮮でした。(K.M.)
上から水を人工的に流れ落として、“water” や “god” などの文字を表現する展示が見ていて楽しいと感じました。また、日系ではなさそうな男性の胸元から上をモノトーンで描いた作品の、男性の胸部中心になぜか「敦」と書かれていることが興味深かったです。ホストファミリーの話によると、ギャンブルで大勝ちした大富豪が趣味で建てた美術館なだけあって、一般的な美術館とは全く違う、とても個性的な美術館でした。(S.Y.)
奇抜なスタイルの美術館であることを聞いていましたが、実際に美術品のクセが強く、オーナーの好みやセンスが出ていました。建物が地下にあり、全体的に独立した世界観で作り出されている中、それぞれの区域がガラッと雰囲気が変わる仕組みになっていました。“Heavenly Being”という、キリスト教をテーマにしたゾーンには、日本では味わえない神秘的な雰囲気が作られていました。(S.S.)
MОNAには絵のみならず機械や車なども展示してあり、面白かったです。印象に残っているのが、楽器の演奏を美術館で聴けたことです。一人が解説を挟みながらの、バイオリンやコントラバスによる三重奏で、とても美しかったです。美術館でパフォーマンスを観るとは予想もしていませんでした。(H.H.)
ホストファミリーに連れて行ってもらったときにまわりきれなかったところを見た。暗いトンネルを二つ通り抜けるところにある吹き抜けの白い部屋には、一人ずつしか通れない通路があり、腰くらいの高さで真っ黒なものが広がっていた。それはよく見ると液体で、石油のようなにおいが漂っていた。その通路の手前には車のような見た目をした銅の機械があったので、乗り物、機械、燃料といったコンセプトで作られていると感じた。(F.N.)
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http://human.kanagawa-u.ac.jp/gakkai/student/pdf/alius03/alius0309.pdf
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