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「これで私の全てを書ききった」あまり話したくないことを、ここには残してみる。
6月24日に最終回を迎えたドラマ「アンメット」
その録画を、先日ようやく見終わった。
俳優さんひとりひとりの、大切な人を想う気持ちが細かく表現されていて、とても感動する素敵なドラマ。
俳優さんの魅力を活かすメイクも…
まるで映画のような、鮮やかで迫力のある映像も…
噛んでしまったセリフを、あえて使うところも…
愛する人を想う表情も…
他にもいーっぱい!いーっぱい!
素敵なポイントがたくさんある。
ぜひ、皆さんにも見てほしいと強く思っているおすすめのドラマ。
このドラマに何度も出てきた言葉「てんかん」
これが、私の持病だ。
あまり話したくなかったから、今までぼんやりとしか書いてこなかったが、今回初めてここにハッキリと書いてみようと思う。
10代の頃に数回発作を起こし、それから薬を手放せなくなった。
私の場合、寝ている間に意識を失い、全身がけいれんする発作を起こす。
周りに誰かいなければ、発作を起こしたことを自分では気づくことができない。
だから、発作のあとに目を覚ますと、救急隊員が自宅にいることにいつも驚いていた。
10代の頃の発作の原因は、テスト勉強の寝不足、入学時期の環境変化のストレス、部活動の疲れだったと思う。
激しい運動は発作を起こす原因にもなるため、当時やっていたバレーを辞めた方が良いと医師から勧められた。
しかし、私は諦めたくなかった。まだ始めたばかりなのに、辞めてしまうなんて悔しかった。
だから、続けたい気持ちをしっかり伝え、卒業するまで部活動を続けた。
高校を卒業し、社会人になってからは「たぶん発作を起こしていない」としか言えない。
ひとりで寝ていたら、誰も気づかないから「起こしていません」とは、言いきれない。
自信満々に言いきれることは、社会人になったら毎日憂鬱だったこと。笑
辛くて辛くて毎日ひとりで泣いて、心と体がどんどんおかしくなって…それでも我慢して仕事を続けていたのが20代。
MRIで「異常がなく、とても綺麗な脳」と言われた10代。
その頃から長年お世話になっていた先生が、数年前にご自身の年齢的な部分を理由に退職された。
その後、新しい先生に変わり、十何年ぶりにMRIをとることに。
すると「この部分が、こっちより少しだけ小さいですね。でも手術する程ではないです」と言われた…
私は、いつも通り冷静に話を聞いていたが、心の中では驚きとほっとした気持ちが、ごちゃまぜに。
20代、仕事を覚えるのが辛かったのは、これが原因だったのかな?それとも私のやる気の問題?笑
私の記憶力は普通なのかな?
それとも普通より劣っているのかな?
もしかしたら、自分では気づいていないおかしなところがあるのかな?
今後、私の脳はどうなっていくんだろう?
なんて、あれこれ考えた。
でも、ありがたいことに私の症状は重くない。
薬は20年以上飲んでいるが、特に苦しいこともないし、毎日平和に過ごすことができている。
だから、私の持病のことを話しても「全く分からなかった」と言われることが100%
初対面の人に「身長何センチ?」「バレーかバスケやってた?」と聞かれることも100%
はい、仰る通り。
最後のことは全く関係ない話。笑
突然だが、この病気と長年付き合ってきた私だから言えることがある。
なんて言ったら、ちょっと大げさかもしれない。笑
でも、ちょっとだけ言わせてね。
脳がどうであれ
強い想いがあれば、なんでもできる。
大切な人を想う気持ちがあれば、もっともっとできる。
もちろん、うまくいかなくて泣いたことは山ほどある。
でも、その時爆発した悔しい気持ちを原動力にすれば、できないことはひとつもない。
人よりマイナスの部分は、強い想いがあればプラスにできる。
脳がどうであれ、私は負けたくない。
これからも、強い想いで前へ進んでいく。
そんな想いを持って挑戦した、始めたばかりの仕事に、私は本気で向き合っている。
自分で言うのはおかしいけど、そのおかげで入社から1週間程で、私はメキメキと成長した。
数週間後には、業務をひとりで任せていただけるようになった。
これは、もちろん私だけの力ではない。
先輩方が、まっすぐな気持ちで丁寧に仕事を教えてくださり、私のことを信頼してくださった皆さんのおかげ。
そんな皆さんの力に少しでもなりたくて、私は毎日必死。
いろんな人から教えていただいたことをメモしまくりながら、汗だくになるほど体を動かす業務にがっつり集中。
ほぼ毎晩、ギャンギャンに足がつるほど疲れるけど笑、全力でやりきった達成感がある。
帰宅後は、シャワーを浴びながら仕事のことを振り返り、疑問に思ったこと、確認したいことを頭の中で整理する。
お風呂上がりは、メモしたことを後から見ても分かりやすいようにノートにまとめる。
そのあとは、暗記したいことをブツブツ唱えながら家事をする怪しい嫁にヘーンシン!👽笑
…こーんな感じで、こっそり筋トレをするような日々を送っている。
ちなみに持病のことは、誰にも話していない。
でも、緊急時のことを考えて、皆さんを混乱させないために伝えておいた方が良いとは思っている。
でもそこは、私の体の状態から「徐々にで良いかな」と感じている。
もう少し、職場の方の人柄や、職場の雰囲気を把握した上で、心から信頼できる先輩ひとりにお話したいと思う。
今回、私の持病をここに書いたことで、皆さんにお願いしたいことがあります。
ちょっとトゲのある言葉にはなりますが…
変に気を遣ってほしくありません。
心配、同情のお言葉は、いりません。
てんかんについての情報や経験談も、いりません。
持病をネガティブに捉えてほしくありません。
(持病には出会い、気付き、学びがある。誰かの力になれるきっかけになるから)
こんなことを書くと、突き放すような言葉に聞こえるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
「今まで通り接してほしい」という想いから、素直な気持ちを書かせていただきました。
私のことを想う温かいお気持ちを持っていてくださることは、ものすごくありがたいです。
でもそれは、心の中にしまっておいていただけるだけで、十分嬉しいんです。
どうか、持病があるkikiさんではなく
皆さんが持っている私のイメージや人柄の、◯◯なkikiさんで、今まで通り接してほしい。
遠慮なく、いつものツッコミやいじりをしてほしいし、どんなことでも話しかけてほしい。
それが、私が私らしくずーっとずーっと元気に過ごせる1番のお薬になります。
今後とも、よろしくお願いいたします!
noteを始めてから、もう少しで2年。
ようやく、持病のことをハッキリと書くことが出来ました。
そのおかげで、私の全てが詰まった「kikinote」が完成したような気がします。
あとは、kikinoteの表紙に証明写真(入社前の履歴書用)を貼り付ければバッチリ!笑
証明写真を使う理由は…
皆さんからのコメントでよくいただく
「まっすぐ、凛としている、自分軸がある、正直」
が、証明写真の表情?雰囲気?オーラ?に、笑えるほど分かりやすく出ていたから!
って、自分で言うのはおかしいか!笑
でも、客観視するとほんと出ているんですよ~!
「もしかして、みんな私のこと見えてんのかな?」と思っちゃうくらい笑
…というか
そんな表紙、ホラー過ぎて触りたくないよな…笑
安心してください!
そんなもの作りませんから~笑
はいっ!今日も読んでいただき、本当にありがとうございました!
それでは、またね~🤝✨
こちらは「アンメット」の主題歌。
この曲の歌詞が、ドラマのあるシーンで
さりげなく表現されているけど
深い意味があってものすごく感動します。