スペイン語検定3級受験体験記4 - 勉強法
ここでは私が実際にやっていた勉強方法、その時に使用していた教材を書いておきます。これが正しい、ということはないのですが、参考になればと思います。
勉強方法、時間
基本的には問題集を解く形で試験対策は進めていきました。日中は仕事もあり、また、まだ子供が小さいので起きている時間帯に勉強に集中することは難しく、主に夜に実施していました。2019年1月から勉強を始め、毎日30分~1時間程度を続けていきました。土日や休日などでまとめて勉強出来るときは集中的に実施していましたが、トータルでも200時間ない程度だと思います。
スペイン語検定対策3級問題集
まさにバイブル。試験対策としてはほぼこれ一本でした。
・第1章 中級文法
・第2章 西文和訳
・第3章 和文西訳
・第4章 会話(二次試験)
・模擬試験(2回分)
まず、4級からの橋渡しとしての中級文法を眺めながら練習問題を解き、助走をします。その後和訳、西訳と進むのですが、やはり単語と複雑な構文に慣れなければ難しく、問題を繰り返し解くことに注力しました。
和訳問題は試験時に解らない単語があることは普通なので、文脈から意味を推測したり、そこは空欄にして先に解る部分を訳す、などのトレーニングをしながら進めました。
西訳問題はなかなか苦しみましたが、少しずつ、部分部分でも解答例自体を覚えていくようにして慣れていきました。試験問題は当然全然違うものが出るのですが、作文になれるという意味では、ある程度でも覚えてしまうのは効果があったかと思います。
二次試験対策としては、付属のCDを毎日通勤時に聞きこんでいました。こちらも解答例を少しずつ暗記し、その上で自分がこの質問を受けたら・・・という想定で紙に作文をして、次にその文を見ずに口答で作文してみる、というトレーニングをしてみていました。
辞書
使用していたのは以下の辞書です。
・スペイン語大辞典
文例もかなりあり、前置詞や熟語の例も多かったため、学習にも非常に役立ちました。重いのと場所を取るのが悩ましいですが、非常に強力な味方です。
・現代スペイン語辞典
学生時代から使用している辞書。大きさの割に見やすく、使いやすいため、手近なところに置いておき、気になる単語をさっと引くようにしていました。
書籍
・スペイン語作文の方法(構文編)
・スペイン語作文の方法(表現編)
特にスペイン語作文を行う際に、「どうやって書いたらいいんだ?」という疑問を解消する際に役立ちました。実際かなり高度な内容なので、試験対策としても有用だったと思います。
・キクタン
単語力を増やすために購入して、付属のCDを取り込んで通勤途中に聞いていました。しかし、正直なところこれ単体で極端な単語力アップは難しかったのが実情です。実際の文章を読んだり、作ったり、使う中で覚えていく方が定着はしやすかったので、その中で使ったことがある、見たことがある単語を増やし、キクタンのCDを聞いたときに「知ってる!」という状態を作る使い方が自分には適していたように思います。
・中級スペイン語 読みとく文法
・NHK出版 これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで
・スペイン語文法ハンドブック
これらの3冊は図書館で借りながら、文法の不明点がある場合に調べる形で使用していました。「中級スペイン語 読みとく文法」については、文法要点がまとまっているというよりは、謳い文句通り、先生に説明を聞いているかのような解りやすさがあり、重宝しました。
過去問題集
・西検 スペイン語技能検定試験問題集Ⅶ
これは既に売っていないと思われますが、1999年頃に購入した過去問題集を使用しました。ただ、スペイン語検定対策3級問題集に載っている問題がほとんどであり、敢えて使用する必要まではないと思います。一番の問題点は出題形式が現在とは異なっていること。
スペイン語記事を読むためのサイト
3級の和訳・西訳においては時事問題も多く出題されるため、ニュースサイトなどを読んでニュースや関連する単語をチェックしていました。
・EL PAÍS
スペインの新聞社のWEBサイト。分量があるので記事すべてを読むことは多くはなかったですが、タイトルやアブストラクトの部分だけでも読むようにしていました。
・El Universal
メキシコの新聞社のWEBサイト。メキシコは世界最大のスペイン語話者が住んでいる国なので、話題になる可能性を考えてチェックしていました。記事本文に沿った動画がついていることがあり、文章を読み上げしてくれているようなケースに当たることがあるので、リスニング対策にも使えました。
・NHK WORLD - Noticias
NHKの海外向けサイト。各ニュースの記事分量が小さく、読み切れることと日本のニュースなので背景知識があり、読みやすいことが大きなメリット。すごく役に立ったサイト。一番ここの記事を読みました。
リスニング対策
リスニング対策としては、スペイン語検定対策3級問題集やキクタン、スペイン語作文の方法の付属CDをスマートフォンに取り込んで通勤時間に聞きこんでいました。しかし、飽きるので、他にも以下のようなものを使っていました。
・YouTube
スペイン語初心者向けの動画も多く上がっているので、リスニングの練習になります。POCOYOは短い動画もあり、子供向けなので聞き取りやすく短いセリフが中心なのでよかったです。
・TED
基本的には英語の動画が多いのですが、スペイン語の動画もあります。スペイン語字幕にすれば、リスニング対策にも適しています。動画はダウンロードしてしまえば、バックグラウンド再生も出来るので電車の中や通勤中に音声だけ聞いて耳を慣らすのにも便利でした。たまに字幕がスペイン語なだけで、音声は英語の動画があるので、注意です。
特におすすめなのが、以下。スペイン語の綴りを発音に一致させよう!という趣旨のTED Talk。ちなみにLLをシャ行で発音していて、ここも「おおー本当にこう発音してるんだ!」と勉強になりました。
その他
何よりスペイン語の作文力がついたな、と思ったのは実践でした。TwitterやHelloTalkなどでスペイン語で投稿し、それを添削してもらい、トライ&エラーを繰り返すことで身についたと思います。何よりもスペイン語を一緒に勉強する仲間がいることは心強いです。また、Language Exchangeは日本語の説明をスペイン語でしたり、スペイン語を添削してもらったりでかなり実力を伸ばすことが出来たと思います。
ただ、SNSで会話する相手はプロではないことも多いですし、こちらの想定していない意図で近づいてくる相手も中にはいるので、上手に使うようにすることが肝要だと思います。
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